Une vie / Guy de Maupassant
女の一生(51)
Une vie (51)
——————————【51】———————————————
Et sous la pluie acharnée les croupes luisantes
des deux bêtes exhalaient une d' eau bouillante.
..——————————《訳》——————————————————
降りしきる雨の中で二頭の馬のてかてか光る臀部は
熱湯の湯気を発散していた.
——————————〘語句〙———————————————
acharné(e):(形) 激しい、執拗な、断固たる
croupe:[クループ](f) (馬の)臀部、(バイクの)後部座席、
(山の)なだらかな頂き、(女性の)尻、
luisant(e):[リュイザン(ト)](形) 光る、輝く、光沢のある
< luire (自) 光る、輝く
vêtement luisant d'usure / こすれて光っている服
bête:(f) (人間以外の)動物、獣、家畜
ここでは馬車を引いている馬
exhalaient:(3複半過去)
< exhaler (他) (香気、蒸気などを)発散する
d'eau:(f) 「水」ですが冠詞がないのは雨水、海水、
川の水など自然にある水.一方de l'eau は
部分冠詞がついており、飲むときの水.
boire de l'eau / 水を飲む
De l'eau, s'il vous plaît. / 水を下さい.
cours d'eau / (川の)水の流れ
尚、飲み水でも容れ物に収まっている水は無冠詞
un verre d'eau / コップ1杯の水
そしてeau には「雨」の意味もあり、この場合は
定冠詞:Il est tombé de l'eau./ 雨が降った.
この場合のdeは仮主語のil を受けています.
bouillant(e):(形) 沸騰している、たいへん熱い;
eau bouillante / 熱湯
——————————≪ついでに≫——————————————
動詞luire (光る)は文章語でありながら、単純過去、
接続法半過去は用いられず、過去分詞lui は常にlui
で不変.s 出没型の不規則動詞です.
.......luire 直説法現在.......................luire 直説法半過去
1単 luis....1複 luisons..............1単 luisais....1複 luisions
2単 luis....2複 luisez................2単 luisais....2複 luisiez
3単 luit....3複 luisent...............3単 luisait.....3複 luissaient
Son front luisait de sueur. / 彼(女)の額は汗で光っていた.
————————≪最後にお詫び≫——————————————
部分冠詞については、私もあまり詳しくは学習しており
ません.どうぞ今回の学習ノートはあまりご信用なさら
ず、各自辞書等でご確認いただきたいと思います.