仏作文(62)の学習でスペル間違いをしていましたので
訂正させていただきます.すみませんでした.
間違い箇所は問題Aの1
誤:春之助生徒答案:
Vous pancez que ce plan soit réalisable ?
模範解答:
Pancez-vous que ce projet soit réalisable ?
正:春之助生徒答案:
Vous pansez que ce plan soit réalisable ?
模範解答:
Pansez-vous que ce projet soit réalisable ?
今回penser を使ったことで気づきました.すみません.
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仏作文(63)
(スタンダード・フランス語講座③より)
Leçon 14: 経済生活 Vie économique
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彼はこの財政上の困難に友人たちが援助してくれる
だろうと思っていた.
Il espérait que ses amis lui viendraient en aide dans ce
difficultés financières.
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♦ 主節の動詞が過去のとき従節の動詞がそれに応じて変化します
(「文の構造」* p.131参照)過去における未来は条件法現在形、過
去における現在は直説法半過去、過去における過去は直説法大過去
形」と覚えておきましょう.
*) 「文の構造」とは、「スタンダードフランス語講座②「文の
構造」のことで、ここで触れられたのも何かのご縁かもし
れません.本日より、この学習も併習しましょう.
尚、「文の構造」 p.131には間接話法の過去変形の問題が取
り上げられています.一例だけあげておきます.
Il me dit que son père est malade.
→ Il m'a dit que son père était malade. (現在→半過去)
♦ 「援助する」はaider がふつうです.venir en aider à qn は porter*
secours à と同じく「援助に来る」でしょうが、ちょっとしゃれた
言い方ですから覚えておけば便利です.
*) secours (f) [援助、救助]、porter secours à qn は「(人)を助け
る、援助する」の意味.
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問題A
1. 彼はひとがこの問題にかまけすぎると思った.
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【単語チェック】
思う:trouver、penser
かまける:être absorbé(e)
雑用にかまけて仕事がはかどらない.
Je suis trop pris par des occupations diverses pour me
consacrer à mon travail.
問題:problème (m)、question (f)、cause (f)
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春之助生徒答案:
Il a trouvé tout le monde était trop absorbé dans ce problème.
もひとつ
Il a pensé que tout le monde était trop pris par ce problème.
模範解答:
Il a trouvé qu'on s'occupait trop de ce problème.
———————≪感想≫——————————————————
trouver のあとque を置く必要があります.よって春之助の
答案は✖ trouver を用いる場合、下記のどちらかになります.
trouver que ~
trouver + 目的語 + 属詞
次に模範解答のs'occupaitですがs'occuper は「かまける」
以外の言葉、「たずさわる」で引けば、見つかるようです.
「かかずらう」で引いてみましたが、不掲載でした.
「かかわる」で引けばse mêler がありました.
他人のことにかかわっている暇はない.
(=他人のことに首を突っ込む)
Je n'ai pas le temps de me mêler des affaires des autres.
最後に「ひと」ですがon でもle monde でも、tout le
monde でもいいと思います.
ちょっと脱線しますが「ひと」と来れば、そのあとに
「は誰でも」とつなぎたくなります.もしかしたら
「ひと」と「ひとは誰も」は同じなのかも.
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問題A
2. 彼はマリーがすでにフランスへ出発していると思っていた.
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【単語チェック】
なし
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春之助生徒答案:
Il pensait que Marie était déjà partie en France.
模範解答:
Il croyait que Marie était déjà partie pour la Frace.
———————≪感想≫——————————————————
何でもかんでもpenser を使えばいいってものじゃないようです.
思い込む場合は「信じる」要素が入ってくるので、croire を立てる
方がよかったのでしょう.
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問題A
3. 彼は娘が幸福になることを希望していた.
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【単語チェック】
希望する:espérer que + 直説法、
:souhaiter que + 接続法
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春之助生徒答案:
Il espérait que sa fille aurait été heureuse.
模範解答:
Il espérait que sa fille deviendrait heureuse.
———————≪感想≫——————————————————
問題をまず、現在形にしてみました.
そのあとで、そのまま過去に書きかえればいいと
思っていましたので.
Il espère que sa fille sera heureuse.
(彼は自分の娘が幸せになることを希望する)
を下書きしました.
しかし、今気づいたのですが、この時点ですでに間違いでした.
なぜなら、未来形は「未来」だけでなく、「現在の推量」も言い
表す多機能時制なのだ.だからここははっきりとdevenir を使っ
て「(幸せに)なる」という希望を表現するのが正解.
sera で済ませると (彼は自分の娘が今頃幸せでいてくれれば
いいのだが」と受け止められるかもしれない.娘はアメリカ
で幸せに暮らしているのだろうか、という親の心配を言って
いるのかもしれない.
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問題B
1.日本の財界はアメリカの決定が日本の経済に深刻な影響を
与えないことを希望していた.
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【単語チェック】
財界:(経済界) milieux économics (m/pl)
(金融界)monde financier (m)
monde de la finance (m)
finance (f)
深刻な:grave; sérieux(se)
深刻な顔をする:prendre une expression grave
影響:influence [アンフリュアンス](f)
決定:décision
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春之助生徒答案:
Milieux économics japonais souhaitaient que la décision americaine
ne donnât une influence grave á l'économic japonais.
.
.
模範解答:
Le milieu financier japonais espérait que la décision americaine
n'aurait pas de répercussion grave sur l'économie du Japon.
———————≪感想≫——————————————————
わざわざsouhaiter を使って、接続法にする必要はなかったようです.
まして接続法半過去形を使うなど、100年早いわ!
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問題B
2.われわれは、これらの倒産が財政危機によるものでなく、すべ
て経営者の無能によるものであることを知った.
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【単語チェック】
倒産:faillite (f); banqueroute (f)
危機:crise (f) ;situation critique
財政難:difficultés financières
経済危機:crise économique
財政危機:crise financière
経営者:patron(ne) m(f)
無能:incapacité (f)
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春之助生徒答案:
Nous avons su que ces banqueroutes n'était pas par la crise financière,
mais par l'incapacité de patrons.
模範解答:
Nous avons su que toutes ces faillites étaient (sont) dues à
(causées par) non pas à la crise financière, mais à l'incapacité
des dirigeants (des chefs).
———————≪感想≫——————————————————
être par だけでは物足りないと思っていました.答をみて
なるほどと分かりました.
ここは dû (due) [à に] 因る、帰すべき
を入れるべきでした.
正解文のnon の使い方ははじめて見ました.「~ではなくて~だ」
という場合、nonを使って先に「否定:~ではなくて」してから
mais をつかって「肯定:~だ」.
辞書で確認したところその言い回しが載っていました:
「non pas ...mais...、 ...ではなくて...だ」
——————〘単語の勉強〙——————————————————
◇ espérer とsouhaiter:どちらも「希望する」という意味ですが
後者は「願望」「希求」のニュアンスがあります.それゆえ
espérer que の後は直説法、souhaiter que の後は接続法になります.
◇critique: crise (f) は「危機」.財政経済上の一般的な危機によ
くでてきます.また内閣の危機(政権交代のとき)は
crise ministrielle とも言います.
critique は「批評」「批評家」という名詞、形容詞としては「批評的」
「危機的」という意味になります.ことに最後の意味に気をつける
こと.