新新仏教セミナー(1)
仏教は、イスラム教、キリスト教と共に世界三大宗教に列せられて
おります.そしてその宗教は長い年月のうちに多種多様に細分化
されて様々な宗派を生み、そしてそれぞれの宗派が「我が宗こそ
もっともすぐれている」などと言っております.真実がそんな
にたくさんあるとは思えませんが、まあとりあえず、あるという
ことで.
わが家は法華宗ですが、この法華経も「この経典がもっともすぐれ
ている」と言っています.つまり、何ですな.けんかのタネを内蔵
している、というわけです.でもまあその「毒」を取り除けば、
たしかに優れた教えだと思います.
たとえば、フグ料理.毒をちゃんと取り除けば、中毒を免れ、
おいしくいただけます.
さて、このセミナーは「仏教セミナー」です.「法華セミナー」では
ありませんので、法華宗のみなさまごめんなさい.
世界ランキングベスト3に入った仏教のことですから、説かれてい
る「真実」もかなりの「真実」かと思います.ではどういう真実が
説かれたか、2500年前に思いを馳せてブッダに会いに行きましょう.
ここはブッダガヤーだがや.
今ブッダは菩提樹の下で悟りをお開きになりました.
声が聞こえてきます.
「これがあるので、あれがある…」
なにやら論理的です.どうやら「原因」があるから「結果」が
あると言っているようです.
結跏趺坐したまま一週間が経ちました.その間、ずっと瞑想されて
いて、過去世を次々に見たと言っています.「あの人生、この人生」
と過ごされ、そのそれぞれの人生は、原因と結果によって
つながっている、と言っておられます.さあ、この教えは
後にどのようにまとめられたのでしょうか、私たちは、ここから
数百年後の世界に移動しましょう.
ブッダの教えは2つの分野にわかれたようです.学者先生方が
いろいろな註釈をされております.「原因」と「結果」の教え
は「因果律」にまとめ上げられました.瞑想によって見ること
ができた過去世は、機根が下がったため、もう見ることはで
きません.そこでえらいお坊様たちは「過去世のことは
あったものだと信じましょう」といっておられます.
そのえらいお坊様のおひとり、天台大師さまのおっしゃることには、
「我が疾苦は過去にあり」とかおっしゃっています.昔、過去世
で犯した悪いことが、今頃、その報いの花が咲きました、と
言っています.そして
「過去を知らんと欲すれば、現在の因を見よ」
と言っておられます.
つまり瞑想で過去世を見ることができなくても
現在の自分の境遇をみれば、それが過去の結果なのだから
わかるんじゃない?と言っておられます.
そういうわけで、今、貧乏に苦しんでいる私めは、過去世
において、お金を自分の享楽のためだけに使っていた.
その報いを今受けている.過去を反省するように促されている
と知るのであります.
ではしっかり反省して過去の罪滅ぼしをして、またお金に
恵まれた生活が出来るように、現在を自分だけのために
生きるのではなく自他共に生きましょう.
ではまた.
ゴタぴょん(在家仏教信者)
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