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さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

852番:アルルの女(28)

2022-02-04 08:39:07 | 日記

アルルの女(28)

                      
       
———————————【28】———————————————
                      
   Le  lendemain,  à  l'aube,  la  mère  entendit  quelqu'un 
traverser  sa  chambre  en  courant.   Elle  eut  comme  un 
pressentiment : 
   
———Jan, c'est toi ?

Jan ne répond pas ;  il est * déjà dans l'escalier.
Vite,  vite  la  mère  se  lève :   

———Jan, où vas-tu ?


———————————(訳)—————————————————
                      
次の日の夜明け、母親は誰かが走りながら、部屋を通り抜ける
のが聞こえた。母親は虫の知らせのようなものを感じました。

———ジャン、お前なのかい?

ジャンは答えませんでした; すでに階段のところにいました。
急がなきゃ、急がなきゃと、母親は跳び起きた。

———お前、どこへ行く気なの?

 

———————————《語句》—————————————————              

pressentiment (m) 予感、虫の知らせ
プレサンティモン
entendit:(単純過去3単) <entendre (他) (が)聞こえる、聞く
  Entendez-vous le bruit des voitures ? / 車の音が聞こえますか?
    ——Oui, je l'entends. / ええ、聞こえます.


———————————≪文法≫—————————————————
                  
 il est * déjà dans l'escalier. 過去の話をしているのですが、現在形
になっています。 se  lèveここの現在形も。印刷ミスではありません。
物語文は基本的に「過去形」ばかりなので、
それを繰り返してばかりでは、だんだん、面白くなくなるのです。

そこで、「読み手の眠気覚まし」の薬として、現在形をパッと入れます。
過去の話だからと言って、読者を安心させてはいけない。
現在形を使って、臨場感を作り、眠気を吹き飛ばしてもらいます。

これをprésent narratif (物語的現在)と言います。
過去でも現在形。天地がひっくり返る手法。空に草木が生え、地面に
お星さま、みたいな。そういう手法です。

飽きっぽい私たちのために、作者は苦労するのでございます

 


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