名古屋の東谷山フルーツパークで新緑を鑑賞したあと、お隣の尾張旭市にやって来ました。
ここに愛知県森林公園があります。その近くに、以前から気になっていたお店があって、
ここです。千日月。
「なんて読むんだろう?」
入口に立て看。
刺身定食、C焼そば、Aあじ開き焼<定食>、Bとんかつ定食・・・。情報盛沢山。
暖簾をくぐって入ると、店内狭小。
左にカウンター席、右手前にテーブル1つ、奥の小上がり席にテーブル2つ。
一人で開店準備をしていた女将に、入口至近のテーブル席に案内されました。
「メニューはカウンター席の上かぁ」
お酒の定番メニューがずらり。こちらは居酒屋さんでした。
「お昼は、これだな」
じっくり見ていたら、女将がAを推してきました。「お得です」と再度の推しでAに決定。
ところが目の前を見たら、アクリル板にこんなメニューが貼ってあって、
「『ちかげつ』と読むんだ」
読み方が分かったところで、
「おまかせ定食に代えてもらえますか」
開店直後で、忙しく動き回っていた女将にオーダー変更をお願いしました。
つづいて、年配のご夫婦が入店し、小上がり席に。
女将 「A定食がお得ですよ」
ご夫婦 「Cでお願いします」
女将 「えっ!? Cって、何でしたっけ?」
そのあと、ちょっと若いお一人様入店。この人も、女将の推しを受け入れませんでした。
入店後、20分近くして出てきましたおまかせ定食(1350円)。
お刺身5種盛り、サバ焼き、おでん、冷ややっこ、たくわんにご飯とみそ汁。
「豪華な定食だなぁ」
いただいていたら、12時過ぎに作業服を着たおじさん2人が来店。目が合いました。
おじさん 「満席だ」
忙しく働いていた女将は、客が来たことも、またすぐ帰ったことも気づきませんでした。
ご飯の御代わりもいただいて、満腹になったところに、
女将がさっと、デザートを出してきました。
「絶妙なタイミングだ」
勢いに乗って、今年初めてのスイカをいただきました。
駐車場に向かっていて、一つ疑問が。女将はなぜ、来る人来る人にAを勧めたのか?
「あっ、そうか!! 手間がかからないからだ!」
一人で切り盛りする女将にとって、客の要望にいちいち応えるのは大変なんでしょう。
「今日の客は、やりにくい客だったなぁ」