10月下旬、孫とぶつかり転倒、足をくじきました。それ以降、家で養生していましたが、10月の最終日曜日、親戚に法事があり、栃木県まで出かけることになりました。
日曜日、早朝に起床、朝の5時前には車を走らせました。まだ暗い中、中央道を一路北上、岐阜県から長野県に入ったころ、やっと空が明るくなってきました。
6時半、駒ケ岳SAでトイレ休憩。
背後の山は、中央アルプス空木岳(からきだけ)です。
トイレから出てくると、明るくなりかけた南アルプスが視界に入りました。
その後、中央道から長野道を経由して上信越道に入りました。
「ちょっと、お腹が空いてきたぞ」
8時過ぎ、横川SAで空きっ腹を満たすことにしました。
「おっ! 峠の釜めしで有名なお店だね」
外気温6度。釜めしではなく、二人とも舞茸そばで体を温めました。
一息ついて再び乗車。
上信越道から関越道、北関東道、東北道を乗り継いで、やっとたどり着きました栃木県鹿沼市。時刻は10時過ぎ。走行距離430㌔、5時間超のドライブでした。
法事の会場は、真言宗智山派の薬王寺です。
ここは、徳川家康の霊柩が久能山から日光山に移された際、4日間滞在することになった徳川家ゆかりのお寺。駐車場から歩いて近づくと、
りっぱに山門の向こうに、親戚の方々の姿がチラホラ。
我々が着くと、皆さん本堂へ移動です。
石段を上って行くと、頭上に立派な龍の彫り物。聞くと、
日光東照宮の造営で鹿沼を訪れていた棟梁とその弟子の作品だそうです。
一堂が着席したところで、法事が始まりました。
左右の柱、よく見ると「南無大師遍照金剛」の文字。
「えっ?! これ、寅さんが備中高梁で法事を手伝ったとき、唱えていたお経じゃない」
寅さんが僧侶の真似をしていた連台寺は、薬王寺と同じ真言宗のお寺のようですね。
無事法事も終わりました。
皆で本堂裏のお墓に参り、薬師様と本堂に手を合わせ、こちらを後にしました。
この後、市内の料理屋で豪華な会食をし、別れのあいさつを交わし、午後3時過ぎに鹿沼インターから東北道に入りました。孫たちが気になり、とんぼ返りです。
来た道を引き返していたら、長野県に入ったあたりで暗くなり始め、運転も限界。
「今夜は小諸市で一泊だな」
で、ここグレイスランドホテルで泊まることに。こちらは現在、素泊まり専用ですね。
(翌朝撮った写真)
チェックインを済ませ、ご飯を食べに市内へ。真っ暗のなか、車を走らせていたら、暗闇にぼ~っと浮かび上がった茅葺家屋。
こちらは、庄屋の家を新潟県から移築したお食事処やまへいでした。
「よし! 今夜のご飯はここだ」
への次郎が注文したのは、鴨せいろ(1540円)。
奥さんは、温かいきのこそば(1210円)。
「やはり、そばは信州だな」
二人で言い合いながら、美味しいそばをいただき、再びホテルへバック。ところがこの後、ひどい目に遭いました。
ホテルに戻って風呂に入っていたら、断続的に繰り返す機械の稼働音とかすかな揺れ。ホテルのボイラーか、エアコンでしょうか。
風呂から出て、髪を乾かしていたら、電車の通過音とかすかな振動。窓を開けたら、真下が鉄路!「しなの鉄道」の線路でした。
ベッドに横になったら、上の階の客が歩き回る音。そのうち奥さんのいびきも加勢して…。
この騒音四重奏に、やられましたよ。
「何とかしてくれ! 支配人」
つづく