そばを食べに、小諸から上田に移動しました。
途中検索したら、上田駅の北側に信州屈指のそばの名店があり、そこに行くことに。
近くまでやって来て、徒歩で近づくと、
「旧北国街道柳町」の看板発見。そば屋はこの通りにあります。歩いてみました。
北国街道は江戸時代、軽井沢近くから、新潟湊を結ぶ幹線道路として整備されました。
柳が生えていたから、柳町。当時は商家が軒を連ね、大いに栄えていたそうですよ。
ちょっと先に見えるのは、
「亀齢」の醸造元岡崎酒造でした。
その先には、森文というカフェ。ランチでしょうか、若いカップルが出てきました。
さらに向こうには、
ありました六文銭の暖簾。ここは真田の城下、六文銭は欠かせませんよね。
こちらは、スイーツのお店のようです。
「なんとまぁ、複雑な屋根!」
焼き鳥屋さんのようですね。
うだつに絡まった赤い蔦。
信州では、建物に絡まった蔦をよく見かけました。
ここです、そばのおお西。
ラストオーダーが近かったので、急いで入店したら、
「新そば」の貼り紙の横に、長さが1mはあろうかという大提灯。
「存在感、半端なし!」
どこかで見たよな…、と考えていたら、思い出しました。
「ここ、さすらい署長風間昭平のロケ地だ!」
家に帰って確認したら、ほら。 (『しなの千曲川殺人事件』より)
さすらい署長が上田中央署に赴任した際、歓迎会が行われたそば屋でした。
で、への次郎は署長たちが食べた更科そばを注文(1650円)。
こちらの更科は、お湯ではなく水捏(こ)ね。これが打てるのは全国で数人とか。
奥さんは、店主が考案し、この店イチ押しの発芽そばを注文(1650円)。
発芽させたそばの実を使うことで、そばの甘味が増しているそうです。
ついでに山採れのヤブタケの天ぷらも(1100円)。
昨年は不作だったようですが、今年は採れたんですね、信州の秋の味覚。
80歳を超えた店主曰く、「そばの香りはうち手の力ではどうにもならない。しかし、甘味と歯ごたえは、うち手の力で如何様にもなる」。
「なるほど! 今まで食べたそばとは別物だ」
店主の言葉が実感できた新そばでした。
店を出てきたら、軒下に干し柿。その隣りには、
「えっ?! 兵馬俑じゃない!」
何冊もの著作を持ち、そばの研究に熱心な店主、こういう趣味もありましたかぁ…。
おお西の横を見ると、
保命水という井戸水が出ていました。その先は、
旧北国街道が、さらに続いていました。
「通りとして整備されているのは、このあたりまでだなぁ」
と、夫婦で話していたら、急に孫のことが気になって来ました。
「散策はここまでだ」
急いでインターに向かいました。