岐阜県瑞浪市の中島醸造で、「春の宴2024」に参加したあと、恵那市に向かいました。
ほろ酔い気分の老兵二人、JR中央線の瑞浪駅で電車に乗り、恵那駅で下車。
駅から少し歩くと、中山道広重美術館がありました。
奥さん 「あっ! 今日は無料なんだね」
への次郎 「そう。フリー・フライデー」
受付で、地元企業の協賛により入館無料の説明を受けたあと、展示会場へ。
広重神社にまつられた、耳の大きい広重像に仁義を切り、
会場入口に向かうと、
上目づかいの役者絵が待ち構えていました。中に入ると、
三代歌川豊国の『木曽六十九駅』の展示。今回は前期として、日本橋から薮原(やぶはら)までの37枚がありました。
たとえばこれ、『板橋』です。
どの絵もこのように、背景に街道風景、手前に人物が描かれていました。
いつものことながら、絵にかぶりついて、じっくり鑑賞したあと2階へ。
上がってすぐの部屋では、
映像による浮世絵の学習ができます。
その隣の部屋は人気ですよ。
「ん?」。この日は、人おらず。
人気の理由はこれ。奥さんも、さっそく摺りに挑戦です。
はい、できました。
への次郎 「自信作は、掲示してもらえるようだよ。ほら」
奥さん 「・・・」
奥さんは返答もせず、次の部屋に向かいました。
こちらの部屋には、豊国と広重の二人による『双筆五十三次』が展示されていました。
たとえばこれ、『藤沢』です。
どの絵もこのように、風景を広重、人物を豊国が担当しました。
この日、日本を代表する浮世絵師二人の70作品を無料で鑑賞できました。
への次郎 「午前は美酒を仰ぎ、午後は美術鑑賞」
奥さん 「ほんとうにいいゴールデンウィークだったね」
奥さんが摺ったあの写楽、美術館に残されることはなく、ひっそりと持ち帰られました。