曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

風を感じたかった・・・振り返り

2021-12-07 | あれこれ

今日の振り返り記事は

昨年9月に夫が突然歩けなくなり

緊急入院して3カ月経った頃

遅くとも年内には収束するだろうと思われていたコロナは

その勢いを増すばかりの状況になっていて

気が付けば一人暮らしになっていた頃の

記事です

 

  思い出のスケッチ旅    ・・・イタリア・サンジミニャ―ノ(1)
                              (55X72㎝) 風を感じたい。  周りはどこも閉塞感に満ちているから・・・ イタリア・トスカーナの上を......
 

 

 コロナと夫の入院から施設暮らしが重なり 

鬱屈した気持ちを払いたくて

開放的なイタリアでのスケッチを

思い出してみたのでしょう

 

               

 

そして今

こんな詩が心に沁みています

 

  朝の詩(うた)

半分こ

                      中尾 トシ(95)

 

主人と二人だけの

くらしが長かった

老いた二人の食事

半分ずつで

事たりた

一人になったいま

半分こという

そぼくなぬくもりが

どんなに

しあわせだったか

一つのりんご

もてあまし食べている

 

               

 

何カ月か前、地元の友人が心打たれた・・・

と産経新聞に掲載されていたこの詩のコピーを

持ってきてくれたことがありました

 読者が投稿した詩を八木幹夫さんが選者となって選んだ詩でした

 二人して分かるよね・・・いい詩ね・・・ などと言いながら

やがて自分たちにもこんな時がくるのね・・・

なんて呑気に話していました

 それがなんと いま自分がその身になっているなんて・・・

 どこかで覚悟はしていましたが

こんなに早くその時が来るなどとは思ってもいませんでした

 

誰もが通る道

時薬の力を借りながら

日々を紡いでいます

 

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