駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

エディ・コクラン

2006年06月01日 | オールドミュージック
オレのバンド、POWDERみたいなオールディーズ系ロッキンロールバンドをやっていると、EDDIE COCHRAN(エディ・コクラン)はレパートリーから外せない。
「サマータイム・ブルース」や「カモン・エヴリバディ」は、リクエスト・カードに必ずリストアップされる名曲だ。
オレも、この2曲は大好きだ。
「サマータイム・・・」はザ・フーのカバーで有名で、オリジナルは1958年のヒット曲だ。
「カモン・エブリバディ」も同じく58年のヒット曲だが、アメリカよりもイギリスで売れたみたいだ。
「サムシン・エルス」という曲もヒット曲ではあるけれど、59年に発売したオリジナルではあまりヒットしなくて、後にいろいろなグループがカバーして有名になった曲のようだ。
でも、あとのエディ・コクランのヒット曲は殆んど知らない。初めてベストアルバムを聞いたときに、バラードが割りと多くて、意外な感じがしたことを覚えているが、全然印象に残っていないのだ。ごめんましょう、エディさん。

さて、エディ・コクランと言えば、ロカビリーの元祖である。
オレの住む豊橋は、富山と双璧をなすロカビリーのメッカと言われ、若者たちの音楽シーンが他の都市に比べてちょっと違っていた。
10代の若者たちが、こぞって頭髪をリーゼントにし、革ジャンと皮パン、とんがったブーツやラバーソウルの厚底靴を履き、腰にはじゃらじゃらと鎖をぶら下げて歩くのを憧れたりするのだ。まるで、ハシカのようだ。
オレの音楽仲間でもあり、オレが永遠にファンであり続けるアキラ氏は典型的なロカビリー少年だ。
音楽をやる少年は、一人はどでかいウッド・ベースを持ち、一人はエピフォンやグレッチのフルアコのエレキを欲しがり、ドラマーはスタンディングだ。
彼らの周りにいつもいるロカビリー好きな女の子たちは、アメリカン・グラフィティみたいなファッションで身を包んでいて、ポニー・テイルなんかでとても可愛い。
そんなツッパリに憧れる子供たちは、悪さもするが、素直で可愛かったりもして、そんな彼らのドラマーが、ちょっとはにかんでドラム教室の門を叩いてきたりすると、オレは嬉しくなった。そして厳しくも少し優しく、少しでも上達してもらいたいと一生懸命教えたものだ。
残念ながら、今はロカビリーのブームが去ってしまった。バンド・ブームというもの自体が過ぎ去った過去のものなんだが、寂しいものだ。
きっと、あの頃のリーゼント少年も今ではいい父親に、ポニーテイルの可愛いお嬢ちゃんもいいママになっているはずだ。
でも、オレはまだ、少ない髪の毛をリーゼントにして、カモン・エヴリバディを演奏してるぜ。
なんちて。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする