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駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

テンポの話(4)

2007年06月07日 | ドラム&パーカッション
終わったと思わせてまだまだ続いちゃうテンポ(チ○ポじゃないでね)の話。
オレはしつこい男なのだ。マムシのhey3と呼ばれてる、って違う。
町内会ではバンビちゃんと呼ばれてるんや。
「えっ!ゾンビちゃん?」

さて、曲のテンポと言えば、ドラマーとしてハシリ、モタリについてが非常に気になるところですが、ハシるといえばこの超有名なこの名曲を紹介しよう。
ザ・ローリングストーンズの「ホンキートンク・ウーマン」であります。
チャーリー・ワッツのドラミングは、イントロのカウベルが110ぐらいのテンポで始まったかと思うと、歌が入ると同時にスピードアップし、125ぐらいで落ち着きます。
始めが非常にゆったりと始まるので、ハシるイメージがすごく大きいのですが、実際には125程度なので、それほどではありません。
しかし、この曲についてハシるなんていうのは、ドラマーの思い違いであります。
この曲は、ちっと走ってなんかいないのです。
この曲は、こういう曲なんです。チャーリー・ワッツはじめ、ローリング・ストーンズのメンバーがこう決めてレコーディングして納得して全世界に販売した、こういう形態の名曲なのです。
それをとやかく言っては傲慢です。どんな文句があろうとも、オレ達単なるリスナーは素直に受け止めなければいけません。

ところで、このところ明けても暮れてもテンポのことばかり考えている(うそ)オレなのですが、夜は夜で、POWDERの持ち歌のテンポを調査しております。
つーことで、その作業、けっこう原曲を探すのが大変なのでなかなか捗りましぇん。
ですが、やってるうちにいろいろなことがわかってきました。
昔の名曲は、非常にテンポが揺れている、ということです。
オールドミュージックは、いろいろな実験的なことをやっているので、転調、ブレイク、リズム展開が多く、その都度テンポが揺れ動いています。
現代音楽のようなドンカマがない時代、いかにもアナログな録音をしていたので当然ですが、いやあ実に興味深いものがありますね。

さてここでPOWDERの演奏テンポですが、原曲が遅く感じる曲に対して、当然テンポアップしているかというと、割りとそうでもなく、ステージの曲の配分でテンポを変えていることがよくわかりました。
ワンステージ10曲として、序盤はゆったりめのポップスを速めに、そしてロッキンロールはほぼ同じテンポで演奏しています。
中盤のポップスは、原曲よりもむしろゆったりと、そしてバラードは必ず決まったテンポがあります。速すぎず遅すぎず、6/8のリズムは70~73ぐらいでやっています。これはモチロンわかってやっていました。全体のバランスを考えた上でのことです。とはいえ、バラードでそれほど極端に速かったり遅すぎる曲はありませんから、こんなものだと思っていましたけどね。
後半はイケイケになるので、計測不可能な速さもあります。
速いときは、4ビートのロッキンロールですね。
原曲を無視して、POWDERのオリジナリティに満ちた演奏になっています。
考えてみると、丸コピの曲は演奏とかコーラスやテンポもできるだけ忠実に、崩すときはノリを重視して原曲のテンポを無視するほどに崩してしまっています。

それが良いか悪いかは、聞きに来てくれたお客さんがどう感じるかだけですので、ゼヒ聴きにお越しくだされ。
コメント (4)
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