駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

コバルトアワー

2010年04月05日 | オールドミュージック
荒井由実を聴いたのは、アナログレコードとカセット全盛の時代だった。
当時、レコードは邦楽アルバムが2,500円ぐらいしていて、とても高くて高校生の身分ではやたらとは買えなかった。
なので、当時はお金持ちの親を持つ友人のLPレコードを借りて、それを90分カセットにダビングして聴くという著作権も何もあったもんじゃない中華的思想でやりくりしておりました。
そんな懐かしのデビューしたての荒井由実を、最近はCDを買い直して聴いております。
きっかけは、今年NHKで放送された「マスターテープ」という珠玉のドキュメントなんだけど、荒井由実のデビューアルバム「ひこうき雲」を当時のマスターテープを再生して、製作者側のミュージシャンやディレクターが当時を偲ぶという、涙もんの番組でした。
そこで再生された音源の完成度の高さに改めて驚いたり、当時の斬新なアイデアや驚きのエピソードを散りばめて番組はあっという間に終わって、オレ自身も含む元ファンは、競ってアルバムを買いだしたというわけ。
それにしても、「ひこうき雲」の完成度の高さには脱帽して、当時はそんなに好きでもなかった荒井由実が大好きになって、なおかつ当時若かったミュージシャンの演奏レベルの高さにビックリこいたわけです。
で、「コバルトアワー」も買い直して聴いてみますと、こちらもまた素晴らしい。
このアルバムには、かの「卒業写真」や「ルージュの伝言」など「ユーミンワールドの宝箱やあ~」ってな感じなんだけど、他には案外オーソドックスなバラードが多くて、わりと派手さは少ない感じ。
だけど、冒頭で最初に聞こえるセスナ機のエンジン音には、期待感なのかアドレナリンがどっと押し寄せてきます。
今聴いてもすごくいい。
手法としては、かつてのビートルズの「ホワイトアルバム」の「バック・イン・ザUSSR」のジェット機のエンジン音に似ているけれど、エンジン機とジェット機では全く違うし、聴いてる年齢も違うので興奮度も違ってて、それはそれで面白いね。
古いアルバムですが、曲やアレンジに古臭さが感じられず、かえってオリジナリティを強く感じました。

サテ、自分が「コバルトアワー」を欲しくなった大きな理由が、「卒業写真」をしっかり聞き直したいということがあった。
以前、この曲をカバーする必要があって演奏したんだけど、微妙なノリが分かりづらくて疑問が残ったまんまだったということ。
記憶の中では、歌が全然跳ねていないのに、ドラムだけが微妙に跳ねているという思い出があったんだな。
こりゃムズイぞと。
何と言っても、天才「林立夫」大先生ですからね。
彼は天才ですもんね。間違いない。
で、改めてCDを聴いたわけ。ところが、荒井由実だけは歌を聴いちゃう。
ドラムを聴いてるつもりでね。全然だめじゃんね。。。
だから、それにも増して何10回も聞いて、なんとなくつかめてきた気がする。
あの、ドラマーの皆さん、ぜひ聞いて試してみてください。

4月~のライブ予定です
4月7日(水)ダブルキングカフェ(浜松)/SOUL・FINGER
4月9日(金)カフェ・サイモン(浜松)/SOUL・FINGER
4月23日(金)バークレー(豊橋)/GGバンド
5月2日(日)ハウスオブクレイジー(豊橋)/ドラマーズナイト
コメント
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