駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

こだわらないというこだわり

2010年04月16日 | ドラム&パーカッション
禅問答みたいなタイトルになってしまったんだけど、これって奥が深いじゃんね。
画像とはちょっと違って、先日のダブル・キング・カフェ浜松店での「クリス・デュアーテ・グループ」ライブの話なんだけどさ。
超シンプルなドラムを叩きまくった「クリス・バローズ」さんのドラムプレイは、強烈な印象を残してくれました。
「オレはグルーヴに徹するんだ」という信念が、そのまま音になってものすごいいい味を出してましたね。
しかも、店に置いてあったドラムセットだけでね。
ベースの「マシュー・スタラード」さんの人柄がにじみ出る温かく包み込むようなベースに、若いクリスのドラムが、時に静寂を作りあるいは攻撃的にまたはレゲエだったりジャージーにと絡みつき、聴く者を飽きさせない変化を見せる絶妙なコンビネーションの中、主役のデュアーテさんのギターが自由自在に暴れまくったという感があります。
とにかくシンプル。
2時間以上にわたるステージで、ドラムソロもベースソロも一切ないというトリオバンドって、逆に凄い。つか凄すぎ。
とにかく一流のプレイでした。
タムなし!
取っ払ってフロアタムのみでプレイ。
スネアもペダルもシンバルも持ち込まず、あるものだけを使う。

ここんとこが、こだわりだと思う。
こだわらないっちゅう、すごいこだわり。
こいつがオレにはなかなか真似できへんのですわ。
オレ、基本2タム1フロアーでないと落ち着かない。
しかもついついスネアやペダル、スプラッシュシンバルなんか持って行っちゃう。
こういう場面ではだめなオレ。
結局、お店に置いてある「テキトー」な楽器で演奏するのが怖い。
壊れたペダルでまともに踏めなかったり、ベタベタなヘッドのスネアで「ボコン」としか鳴らなかっ
たらどうしよとか、後悔しそうでストレスがスゴイんだよね。
それと、もうひとつ思うに、テキトーな楽器で演奏するということが、せっかく見に来て下さるお客さんに対して失礼じゃないかなという気持ちもあるわけで。
お客さんは、家で寝転がってTVでも見てりゃタダなのに、何かしらの期待を込めてわざわざ貴重なお金と貴重な時間を費やしてやってきてくれる。
そんな皆さんのためには、こちらとしても万全の用意をして、満を持して期待に応えるというのが道理というものではないかなとも思うわけであります。
でもまあ、チャージのないライブで演奏する時には、自分も手ぶらで行ってお酒飲みながら気軽に楽しませていただくこともよくあります。
ここんところは考え方一つかも知れません。
「手ぶらで来ても、やっぱりあの人のサウンドになっちまうんだよなあ」これはかっこいい。
「いちいち楽器を持ち込んで、神経質なドラマーだなあ。その割にイマイチ・・・」かっこ悪い。
「腕もいいけど、彼のスネアのチューニングが抜群にいいね」あ~言ってもらいたい。
「シンバルのセッティングいいね~」あ~いいねえ。
「言っちゃなんだけど、この店のドラムぼろくねえ?」よく聞く話で。。。

さてさて、実は今度のハウクレでの「豊橋ドラマーズサミット」では、ぜ~んぶ、お店で用意したまんまで演奏します。
どのドラマーも、自分だけペダルを交換したりスネアを持ち込んだりしません。
これはお約束事です。へへへ。。。(汗)
画像のドラマーはズージャのプロ、チョコボール藤田氏とロックの若き才能、浅原氏のリハの模様ですが、いい感じでした。
まあ、このチョコボール氏は、いつでもスティックだけ持って行っては自分だけのサウンドで奏でてしまうという、さっきの会話に出てくるズージャマンの鑑みたいなお方ですが、今回もそのまんまスティックだけ持ってきます。
なので、なので、なので、オレもなのだ。。。
スティックだけ持っていきまする。

おっと、コンガとティンバレスも持っていきます!!
そういや、今回はパーカスもやります。
コンガこそ、持って行きたくない大物なんですけどねえ。
誰か用意してくれないかしらん。
重くって。。。(涙)

4月~のライブ予定です
4月23日(金)バークレー(豊橋)/GGバンド
4月24日(土)住吉Dream Cube (名古屋市中区栄3-1-19ソフランビル4F 052-242-0177)19:00~/パンチアウト(ヘルプ)
5月2日(日)ハウスオブクレイジー(豊橋)/ドラマーズナイト
コメント
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