駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

月日とともに変わるのだ

2018年04月02日 | ドラム&パーカッション
4月2日(月)
新年度が始まりました。新しいスーツに身を包んだ若い新入社員のみなさんで通勤電車は超満員。
みなさん勝手がわからず戸惑うので、電車の乗り降りや満員の通路の歩き方、改札の並びがぎこちなく、いつもの数倍混みあいます。
まあこの時期はお互いさまなので、そこはイライラせずに整然と移動するのがニッポン人のいいところ。

ところで、自分も今日から新入社員と同じ退職再雇用なんだけど、給料が半分以下になった以外やることは全く同じ。いつもと全く同じ仕事をやっています。
本当はこの際辞めようかと思っていたんだけれど、踏ん切りがつかなくて何となくずるずると。そんな中途半端な気持ちで、この先続けられるかどうか。
時代は変わったというのに、今も昔も、先のことをちゃんと考えていないオレだなと自己嫌悪が少々。。。

ところで、先週金曜日のソウル・フィンガーのライブと、日曜日のカズーのリハで感じたことを述べようと思います。
どちらもドラムで長年活動しているオールディーズバンドとブルースバンドなんですが、このところ全然練習してなくて、いつも本番ブッツケの活動です。
ここ数年、バンドリハはメインバンドのザ・スターキーしかやっていないので、ビートルズのバンドとして訓練し続けた感触が身についてしまって、ドラミングが変わっていることを凄く感じます。

かつてドラムを始めた頃は、ベンチャーズやキャロルなどを聞いて感動し、8ビート命、ハードロックのパワードラム、R&Rのスピードドラミングに照準を当てて、それだけをひたすら練習してきました。
オールディーズバンドを始めてからも、R&Rが大好きで、後半のノリノリ爆音ドラムが叩きたくて仕方がなかった。
しかし、月日とともに年をとって好みも変わります。
汗まみれになるR&Rの激しい曲よりも、趣のある美しいコーラス曲や懐かしのポップスが演奏したくなります。
同様に、ビートルズがやりたくなったのも同じ意味で、美しいコーラスバンドであり、ビートロックや前衛音楽すらも共存する元祖グループバンドの歴史の真髄を、ドラム人生の最後に知らずに後悔したくないと学びたかったのです。
そして6年ほど自分なりに真剣に研究し続けて今に至るんだけど、その間ずっと悩んでいます。今でも継続して「テンポ」にこだわり「音色」にこだわり、「重さ・軽さ」に「ドラムスタイル」「見た目」等々、たくさんこだわり続けております。
そんな中、久々に違うスタイルのドラミングをしようとすると、すごい違和感を感じたりするわけです。
例えば、前回のソウル・フィンガーのライブでは、マイクチェックのリハの瞬間、「うわ、慣れていない!」と思い、一瞬怯む。
最初のステージは、様子見的な守りのドラムになってしまって後で悔やんでしまって、2回目でやっとエンジンがかかる始末。
あとで、常連さんに「途中のビートルズの曲から元気出たね」とか言われたりして、「そのとおり」と赤面。
ホントにレベル低いオレだなと。。。
しかし、単純にレベルが下がったというよりも、周りを見てドラムを抑えて叩くことができていると言えないこともない。イケイケで引っ張っていた爆音ドラムは、実はただ喧しいドラムだけだったんだと、今はそこはちゃんと分かっているのです。月日は人を変えるのです。それを進歩と言わずして何と言う(笑)
たかがロック・ドラムですが、されどロック・ドラム。その世界は思うより奥深く、潜れば潜るほど難しい。ですがその分面白い。
コメント
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