駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

正露丸の思い出

2018年04月18日 | 駄日記
4月18日(水)
自分のお口の件については、今まで何度も歯医者に通ったり手術をしたりと、苦労してきました。
そもそも、子供の頃から自分の歯が虫歯だらけで、それが悩みの種の青少年期を過ごしておりました。
その頃は昭和の30年代から40年代へ変わったばかりで、我が国はまだまだ発展途上でした。
我が家では虫歯になってもなかなか歯医者へ連れて行っては貰えないような家庭だった。
なぜなら、うちの両親も若くて貧しかったし、子供への医療制度も整っていなかったんだと思う。
歯医者は当時の実家の近所にもあることはありましたが、数は少なく子供の数も多かったので、いつでもものすごく混んでいて、いつも2時間近く待って、診療は5分という塩梅だった。
確か中学の2~3年ぐらいの頃、歯が痛くて毎日のように通っていましたが、2時間待って虫歯の穴に綿を詰め替えるだけで帰されて、治療行為は一切なかった記憶がある。
それでも純真なオレは、いつかちゃんと直してくれると信じていたが、それは時間の無駄だった。
結局、高校に入ってから行くことはなかったけれど、自分の虫歯はひどくなる一方で、歯が痛いというのは毎日の当たり前のことだった。
なので、学校へは正露丸を持参して、授業中に痛むと虫歯の穴に正露丸を丸ごと詰め込んだ。
そうすると、その成分が歯の神経が麻痺させて痛みが少し和らぐのだった。
しかし、その臭いが強烈で、周りがざわつくのである。
「クセ~」とか「じじいのにおい」とか、あらゆる罵声を浴びたが背に腹は替えられない。
だんだんとみんなもその事情を知るにつれ、何も言わなくなり、正露丸にはずいぶん助けられたが、一時しのぎであることには違いなかった。
その後歯を治療したのは高校をおりて社会人になって、自分の給料で初めて治療することができたのだった。思えば、自分の歯の治療にはトータルでいくら使ったのか考えると、たぶん数百万は使ったと思う。
そしてなおかつ、今でも古い治療痕の後処理という形で手術などしていて、一生悩まされているということが明らかになってしまった。

昔のCMでは「芸能人は歯が命」と言っていたけれど、一般人だって歯は命。
子供の頃の治療が一番大事だと痛感しています。
いくら歯磨きしても虫歯はできちゃうもんです。子供の頃に、ちゃんと正しい治療をしておればオレのように大人になって苦労することはありません。
なので、自分の子供だけはちゃんと歯医者に連れて行くようにしております。

術後の痛みとともに、そんなことを思い出しました。
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