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4月9日(木) 本日のJOG=45分
日々、リンゴ・スターの奇跡のドラミングを研究しております。
ザ・ビートルズの名曲の数々の中でも、リンゴさんのスーパープレイはたくさんありますが、中でも「Long Tall Sally」は、特筆ものの神業プレイ。終盤の乱れ打ちと呼ばれるタムとスネアとシンバルの連携3連符の芸術点は最高のレベル4。(フィギュアスケートに倣いました笑)
なかなか手順が分かりずらくてコピーしにくいプレイですが、実際はさほど難しいことをしてはいないのです。難しいのはメンバー間でのタイミングとノリ。手順はyouTubeでも見られますのでぜひ参考にしてください。
ビートルズは、この曲をライブのエンディング曲でいつも使っていたらしいので、リンゴは相当自信あったのだと思うし、メンバー間のノリもバッチリ息があっていたのだろうと思われます。
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この曲のほかのバージョンは、アルバム「The Beatles Anthology 1」と、「The Beatles Live at BBC」で聴くことができますが、リハーサルの録音のようでノリも出ていなくて、聴いていてもさほど面白い演奏とは思えない。
実はこの曲は3枚目の公式アルバム「A Hard Day's Night」のレコーディング時に同時進行で録音していて、ビートルズの曲はこのアルバムからリズムトラックのテープスピードを変えています。録音はゆっくりのテンポで演奏し、編集で早回ししてドラムの音質をキレのいいスピード感が出るようにしているのですね。
キレッキレのリンゴドラミングは、こうして作られていて、3枚目以降のアルバムはこの方法が使われているので、ライブバージョンやレアトラックなどではあのレコードのキレッキレのかん高いスネアの音じゃないというわけですね。
ところが、中には「Rain」のようにわざと逆にスピードを落とすこともやっていて、もったりした雰囲気を作っています。テープスピードは製作段階では自由自在にいじくっていたわけです。
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さて、先日のドラム教室で、生徒さんが「ジョニー・B.グッド」を叩きたいということで、早速やってみることに。
ご本人はキャロルのバージョンにはまったというオレと同じ世代です。音源を探したんだけれど、その時はキャロルの音源もチャック・ベリーの原曲も用意してなかったので、またまた「The Beatles Live at BBC」に収録されていたビートルズのバージョンを聴くことにしました。
チャック・ベリーの原曲はハネるリズム。当時のR&Rの基本形は4ビートだったんですよね。
改めて聴くと、原曲と同じサイズで、リズムパターンも原曲のようにハネるパターンだった。この曲がリンゴさんの研究のいいヒントになった。
テンポはR&Rにしては少しゆったりだが、この曲もテープスピードを変えたとすれば、ノリノリのいかした曲になるだろうなあ、なんて考えながら聴いた。
そして、ハネるR&Rって、リンゴの右に出る者はいないんじゃないのか、なんて思った。
曲によっては不思議なくらいに足数の少ないバスドラだが、曲によって4部打ちの連続。しかしスネアは安定したコシのあるリムショットが決まりゆるぎないリズムを生み出している。
実は、自分がキャロルにはまった高校生の頃は、ユウ岡崎さんのハネないストレートな8ビートのR&Rの「ジョニー・B.グッド」こそ一番かっこいいと思っていた。あの疾走するスピード感は、ハネないこその緊張感があるのです。R&Rは若さゆえの暴走するイメージがあるんだよね。
しかし、オレも年を重ねて酸いも甘いも知り尽くしてくると、荒っぽいスピード感も悪くはないがくたびれる。ハネる隠し味こそ妙味といううまさを感じてくるのです。
それにしても、リンゴ・スターという人は、オールドスタイルのロックンロールが世界で一番上手いドラマーだなあ、とつくづく思う。
当時は20代から30才になるぐらいですから、あの若さであの味。そしてどんどんスタイルを変えていって、さらに新しい奏法を生み出していきます。
何気ないこの曲の遅めのドラミングが、アルバムで聞けるバッキバキのキレッキレのノッリノリのドラミングの原点なのだ。
ポールやジョンがなにがなんでもリンゴを引き抜いた理由がよくわかる気がしたのでした。
日々、リンゴ・スターの奇跡のドラミングを研究しております。
ザ・ビートルズの名曲の数々の中でも、リンゴさんのスーパープレイはたくさんありますが、中でも「Long Tall Sally」は、特筆ものの神業プレイ。終盤の乱れ打ちと呼ばれるタムとスネアとシンバルの連携3連符の芸術点は最高のレベル4。(フィギュアスケートに倣いました笑)
なかなか手順が分かりずらくてコピーしにくいプレイですが、実際はさほど難しいことをしてはいないのです。難しいのはメンバー間でのタイミングとノリ。手順はyouTubeでも見られますのでぜひ参考にしてください。
ビートルズは、この曲をライブのエンディング曲でいつも使っていたらしいので、リンゴは相当自信あったのだと思うし、メンバー間のノリもバッチリ息があっていたのだろうと思われます。
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この曲のほかのバージョンは、アルバム「The Beatles Anthology 1」と、「The Beatles Live at BBC」で聴くことができますが、リハーサルの録音のようでノリも出ていなくて、聴いていてもさほど面白い演奏とは思えない。
実はこの曲は3枚目の公式アルバム「A Hard Day's Night」のレコーディング時に同時進行で録音していて、ビートルズの曲はこのアルバムからリズムトラックのテープスピードを変えています。録音はゆっくりのテンポで演奏し、編集で早回ししてドラムの音質をキレのいいスピード感が出るようにしているのですね。
キレッキレのリンゴドラミングは、こうして作られていて、3枚目以降のアルバムはこの方法が使われているので、ライブバージョンやレアトラックなどではあのレコードのキレッキレのかん高いスネアの音じゃないというわけですね。
ところが、中には「Rain」のようにわざと逆にスピードを落とすこともやっていて、もったりした雰囲気を作っています。テープスピードは製作段階では自由自在にいじくっていたわけです。
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さて、先日のドラム教室で、生徒さんが「ジョニー・B.グッド」を叩きたいということで、早速やってみることに。
ご本人はキャロルのバージョンにはまったというオレと同じ世代です。音源を探したんだけれど、その時はキャロルの音源もチャック・ベリーの原曲も用意してなかったので、またまた「The Beatles Live at BBC」に収録されていたビートルズのバージョンを聴くことにしました。
チャック・ベリーの原曲はハネるリズム。当時のR&Rの基本形は4ビートだったんですよね。
改めて聴くと、原曲と同じサイズで、リズムパターンも原曲のようにハネるパターンだった。この曲がリンゴさんの研究のいいヒントになった。
テンポはR&Rにしては少しゆったりだが、この曲もテープスピードを変えたとすれば、ノリノリのいかした曲になるだろうなあ、なんて考えながら聴いた。
そして、ハネるR&Rって、リンゴの右に出る者はいないんじゃないのか、なんて思った。
曲によっては不思議なくらいに足数の少ないバスドラだが、曲によって4部打ちの連続。しかしスネアは安定したコシのあるリムショットが決まりゆるぎないリズムを生み出している。
実は、自分がキャロルにはまった高校生の頃は、ユウ岡崎さんのハネないストレートな8ビートのR&Rの「ジョニー・B.グッド」こそ一番かっこいいと思っていた。あの疾走するスピード感は、ハネないこその緊張感があるのです。R&Rは若さゆえの暴走するイメージがあるんだよね。
しかし、オレも年を重ねて酸いも甘いも知り尽くしてくると、荒っぽいスピード感も悪くはないがくたびれる。ハネる隠し味こそ妙味といううまさを感じてくるのです。
それにしても、リンゴ・スターという人は、オールドスタイルのロックンロールが世界で一番上手いドラマーだなあ、とつくづく思う。
当時は20代から30才になるぐらいですから、あの若さであの味。そしてどんどんスタイルを変えていって、さらに新しい奏法を生み出していきます。
何気ないこの曲の遅めのドラミングが、アルバムで聞けるバッキバキのキレッキレのノッリノリのドラミングの原点なのだ。
ポールやジョンがなにがなんでもリンゴを引き抜いた理由がよくわかる気がしたのでした。