一般社団法人日本経営士会はSDGsの基礎にもなる「環境CSR経営」の普及支援を行っています。環境経営士が支援を行います。

中小企業に役立つ情報、環境CSR経営、経営改善手法、補助金、日本経営士会の御案内、経営コンサルタント・経営士の活動など

「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ⑦

2022-11-03 15:02:02 | SDGs・CSR・環境経営

「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ⑦

7月に開催した環境経営士対象フォローアップセミナーのテーマは「カーボンニュートラル

CNに向けた日本の政策」副題として2050CN実現に向けた金融施策-TCFD-トランジション・

ファイナンスでした。講師は国の政策立案者の講演からです。

環境経営士Ⓡのホームページは「環境経営士」で検索をお願いします。

又はhttps://www.compact-eco.com/ で検索をお願いします。

                             

クリーンエネルギー戦略など直近国家戦略の動向

クリーンエネルギー戦略 中間整理 (概要)令和4年5月 経済産業省

⚫ 2050年カーボンニュートラル、2030年度温室効果ガス排出量46%削減という二つの野心的な

 目標に向け、グリーン成長戦略、エネルギー基本計画、地球温暖化対策計画、パリ協定に基づく

 成長戦略としての長期戦略を策定し、今後の進むべき方向性を示してきた。

⚫ クリーンエネルギー戦略においては、成長が期待される産業ごとの具体的な道筋、需要サイドの

 エネルギー転換、クリーンエネルギー中心の経済・社会、産業構造の転換、地域・くらしの脱炭素化に

 向けた政策対応などについて整理。

⚫ また、今回のロシアによるウクライナ侵略や電力需給ひっ迫も踏まえ、今後進めるエネルギー安全

 保障の確保と、それを前提とした脱炭素対応に向けた対応も整理する。

 

第1章 エネルギー安全保障の確保

ロシアによるウクライナ侵略を受け、G7各国はロシアへの制裁強化に向け共同

歩調。ロシアからの石炭・石油輸入のフェーズアウトや禁止を含む、ロシア産エネ

ルギーへの依存状態から脱却することをコミット

⚫ 3月22日、東京電力・東北電力管内において、初めて需給ひっ迫警報を発令。

事案の検証と供給力確保、電力ネットワーク整備等の課題への対応が急務

⚫ 短期的な脱ロシアのトランジション(移行)、中長期的な脱炭素のトランジションに

向け、「再エネ、原子力などエネルギー安保及び脱炭素効果の高い電源の最大限の活用」など、

 エネルギー安定供給確保に万全を期し、その上で脱炭素の取組を加速

 

エネルギーの今後の方向

  • 資源 燃料 ・化石燃料のロシア依存度低減 ・燃料供給体制の強化 ・レアメタルの                              安定供給体制強化 ・メタンハイドレートの商用化に向けた技術開発や、国内海洋における資源確保
  • 電力の 安定供給 ・リスクを踏まえた供給力の確保 ・電源確保のための市場整備等 ・需給ひっ                        迫時の実効性ある需要対策
  • 省エネ・ 燃料転換 ・省エネ投資促進 ・ヒートポンプなど熱利用の高効率・脱炭素化 ・住宅・                         建築物の省エネ規制の強化 ・電動車・インフラの導入促進
  • 原子力 ・再稼働の推進等 ・バックエンド対策(放射性廃棄物の処理処分と原子力施設の廃止措置の                      ことです。) ・研究開発、産業基盤の強化
  • 再エネ ・再エネの最大限導入に向けた取組 ・地域間連系線の増強 ・デジタル化による系統運用の                       高度化 ・蓄電池・DRの推進
  • 水素・ アンモニア ・大規模サプライチェーンの構築 ・既存燃料とのコスト差・インフラ整備を                        踏まえた支援 港湾 ・カーボンニュートラルコンビナート・ポートの構築推進 CCUS ・2030年までの                   CCS事業化に向けた事業環境整備(国内法整備、 政府支援策等) カーボンリサイクルの技術開発や実用化の推進

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿