「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ⑮
7月に開催した環境経営士対象フォローアップセミナーのテーマは「カーボンニュートラル
CNに向けた日本の政策」副題として2050CN実現に向けた金融施策-TCFD-トランジション・
ファイナンスでした。講師は国の政策立案者の講演からです。
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又はhttps://www.compact-eco.com/ で検索をお願いします。
TCFDガイダンス2.0の概要
「環境と成長の好循環」の実現に向けて、気候変動対策に積極的に取り組む企業に資金が
供給されることが重要。
企業のTCFD提言に基づいた開示を促進するため、2018年12月に経済産業省が「TCFDガイダンス」を
策定。
世界的にTCFD開示とその活用が進む中、民間主導で設立されたTCFDコンソーシアムにおいて、
最新の国内外の知見・動向を踏まえた解説、業種別ガイダンス、及び事例集を拡充する改訂を行い
「TCFDガイダンス2.0」を策定
第1章(はじめに)
- 背景、ガイダンス作成及び改訂の趣旨について、直近の動向を踏まえ解説
- ガイダンスの位置付けとして、TCFD提言との関係について説明
- 関連が深い事項についてはコラムにて解説
第2章(TCFD提言に沿った開示に向けた解説)
TCFD提言の4項目を中心に、気候関連情報の開示に関する疑問点について解説。開示事例も本編及び
事例集に記載。
- 情報開示の媒体について
→重要事項は有価証券報告書だが、それ以外は統合報告書等での開示も可
→複数媒体での開示事例、開示媒体についてのアンケート結果等で解説
- TCFD提言の4テーマに関する解説
→国内外の関連文献も踏まえ、各テーマについて解説
[解説例]
- 戦略:研究開発とイノベーションの開示のあり方、IEAの既存シナリオ等について紹介
- 指標と目標:企業価値創造へのストーリー性のある開示、削減貢献量等を紹介
- 異なるビジネスモデルを持つ企業の開示の方法
→各ビジネスの気候変動インパクトに応じて開示
- 中堅・中小企業におけるTCFD対応の進め方
→世界の温暖化対策に貢献する企業は、ビジネスチャンスの積極的な開示を推奨
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