『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

「酷道」と「剣道」

2023年06月21日 | ドライブ

「酷道」とは、文字通り「酷い道」のこと。

「酷い道」の国道のこと。

「剣道」とは、武道の剣道ではなく、

「酷道」に対しての「ひどい」県道のこと。

 

「酷道マニア」という人たちがいるらしく、

「酷道」と呼ばれる国道を、

スリルを味わいながら、

好んで車を走らせる人たちのことを言うらしい。

 

昨年、熊野古道(小辺路)の旅を計画した際、

和歌山県の「竜神温泉」に宿を取ろうと思って検索したら、

十津川から竜神温泉までの道路(国道425号線)は、

日本三大酷道の一つなのだ、とあって、

その時初めて「酷道」という言葉を知りました。

地図を見ると確かに、山の中をくねくねと曲がりくねった国道があります。

さらに、Googleマップでよく見ると、

片側は岩肌、片側は崖、という1車線、

どこですれ違うのよ、といった箇所が多いことが分かります。

(なので、そこはあきらめて、十津川温泉泊まりにしました。)

 

先日走った国道152号線(秋葉街道)も、酷道の一つなのだそうです。

たしかに、大鹿村からの国道152号線はえらい道路で、

地蔵峠から飯田方面は、な~んと国道なのに未開通なのであります。

したがって、かつて通った時は、

しらびそ高原に回り下栗の里に下りて、152号に合流した、というわけです。

 

先月貫通した青崩トンネルは、青崩峠下にあり、

今度開通すると、それが国道152号線、になるのだと思います。

今は、途中で途切れているので、

代わりに、隣にある兵越峠の林道(静岡県の県道412号線)を走って

途中からまた国道152号線に合流して、浜松に至るのです。

この兵越峠の林道(県道412号線)も「剣道」と言っていいと思います。

 

そういえば、

十津川村を出て、高野山に行くとき

国道168号線から、近道となる県道53号線(高野天川線)に入ったのですが、

その道も、とてつもなく「剣道」でした。

こんな山の中の、1車線しかない狭い山道では

対向車もないのだろう、と思っていたら、

山の上から、木材を摘んだトラックが来たのには驚きました。

私の運転だったら、確実に事故ってます。

 

そんなわけで、

先日走った、国道152号線は、酷道の部分もありましたが

浜松まで、割合愉快にドライブできました。

これも、こういう酷道を面白がって運転してくれる主人のおかげです。

 

※ ちなみに、茅野から佐久穂町に抜けるメルヘン街道(国道299号線)も

  酷道と呼ばれているらしいけど、

  白駒の池、麦草峠、と素敵な場所がいっぱいあって

  私でも運転出来て、

  あれは、酷道と呼んではかわいそうな国道だと思います。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高森町 松源寺

2023年04月15日 | ドライブ

2月の中旬、

少し遅くなったけれど、

いつものように、伊那小沢駅の桜を見にいくついでに

一度行きたかった、高森町の松源寺にお邪魔しました。

「松源寺」へ、というより

この写真にあるように、松岡城址を見たかったのですが・・・・。

 

こうして、航空写真で見ると、

松岡城址は自然の地形を生かして造られていることが分かりますね。

えっと、

この「松岡城」そして「松源寺」は、

何年か前のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に縁のある場所なのです。

(私は、全く見なかったのですけれど・・・・苦笑)

 

おんな城主直虎(次郎法師)は、

井伊家を継ぐべき直親(亀之丞)の許嫁だったのだけれど、

(のちに、直親は誅殺されてしまうので)

井伊家を守るために出家し、

女性でありながら、

直親の子、直政の後見として

井伊家を相続し、また井伊家を守り抜いた女性です。

 

この井伊家、浜松の引馬城主だったのですが、

仕えていた今川氏に、

様々な嫌がらせに合い、騙され、家老の讒訴などで裏切られ、

後継者がことごとく毒殺などで誅殺される(子どもであっても)

という時代に生きていました。

 

そんな中だったので、

幼かった直親(亀之丞)をかくまった、と言われているのが

この高森町の松岡城主、そしてその菩提寺である松源寺なのだそうです。

(当時の松源寺住職が、井伊家とゆかりのある人だったようで)

(結局、直親はその後、27歳でやっぱり今川氏に誅殺されてしまうのですが)

 

でも、ここで、生き延びて息子直政を後継に出来ていなかったら、

あの、江戸幕府大老 井伊直弼は生まれていなかったわけで・・・・。

 

こうして、ちょっと歴史を詳しく見て見ると、

本当に面白い(なんて、表現してはいけないかもしれませんが・・・)なあ、

って、思わずにはいられません。

 

確かに、浜松と飯田は離れてはいるけれど、

まあ、お隣っちゃあ、お隣ですし、

どの道を逃れてきたのかなあ・・・、

天竜川沿いに、なんて想像すると

152号線かしら?なんて・・・・(笑)

あの昔に、わずか9歳の男の子が、

少ない家来で山の中を逃げてきたんだなあ・・・・、なんて。

 

歴史をたどって、ゆかりのある場所に行ったり、見たりするのって

本当に、楽しくなります。

 

その道を浜松に向かって、

今度は私が行きたいなあ、なんて

今、主人におねだりしています。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりのドライブ(2) 海野宿

2022年09月14日 | ドライブ

「布引観音」の帰り、

近くの日帰り温泉「あぐりの湯 小諸」で汗を流した後、

「もう1か所くらい、どこかによって行こう。」と言って

連れて行ってくれたのが、東御市の「海野宿」でした。

 

ここも初めてでした。

テレビの旅番組なんかでも、時々紹介されていて

名前だけは知っていましたが、

実際に訪れるのは初めてです。

 

北国街道沿いにあるわけですが、

整っていすぎて、

なかなか昔の宿場町を思い浮かべるのが難しい、という印象でした

私の知っている街道の宿場は、

中山道の奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿・・・・・。

あちらは、一般の旅人たちのための宿場、と言う感じ。

こちらは、ちょっと格が上なのかしら?

殿様ばかりが泊まったの?

なんていう感想を持ちました。

 

有名な「うだつ」のある家並み。

 

 

「うだつ」が上がるほど、お金があって立派なおうちなんですね。

火災の時、お隣への延焼を防ぐためでもある、とか。

 

9月も半ばと言うのに、暑い日でもありました。

今年初めてのかき氷を食べました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久し振りのドライブ(1) 布引山釈尊寺と布引観音

2022年09月13日 | ドライブ

久しぶりに、主人がドライブに誘ってくれました。

 

自分たちの好みのドライブコースは、

民家が少なく、自然が多い高原や林道なのですが、

今回は目的地があったので、つまらなかったけれど(笑)

普通の道路を走りました。

 

目的地はあそこ!

小諸市にある、天台宗の名刹「釈尊寺」(行基創建)です。

あそこに見えるのは「観音堂」で、

そこに安置されているのが、

牛に化身して、強欲な婆様を長野の善光寺まで連れて行った、という布引観音様です。

車でお寺近くまで上がることはできますが、

まあ、対向車が来たら「アウト!」という、超危険な山道でした。

運転に自信のない方は、絶対やめたほうがいいと思いました。

(狭い山道でのバック。崖ぎりぎりに避けてのすれ違い。があるので。)

 

山の下の河原沿いに駐車場があり、

そこから山道を20分ほどかけてお詣りに登ってくるのが一般的のようです

昨日は、ほとんどの方が、下から登っていらっしゃいました。

(昔はみんな、そうやってお詣りしたんだと思う。)

車で近くまで来る私たちは、罰当たり!!

 

この観音堂に行くまでには、岩を削って作った隧道もありました。

昔の人の技術や根気の良さに思いをはせていました。

 

 

 

 

隧道を出たところには、お地蔵さんが祀られていて、

その前を曲がっていくと、観音堂が見えてきます。

 

観音堂は、岩窟の中にあり、拝殿部分は朱塗りの懸崖造りの舞台です。

拝殿を支える8本の太い柱は、20.6メートルもあって、

天正20年(1592年)に造営された、のだそうです。

(一般社団法人 こもろ観光局 による)

 

恥ずかしながら、この年になるまで

県内にこんな素晴らしいお寺があるなんて、知りませんでした。

春に、長姉がお詣りしたときに教えてもらいました。

 

行くことが出来て、良かったです。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「伊那小沢駅」今年も行ってきました

2022年03月14日 | ドライブ

2日ほど前の新聞に、

「伊那小沢駅」のカンザクラが咲き始めた、と出ていたので

早速行ってみました。

 

天龍村の「伊那小沢駅」は飯田線の長野県の端っこの方にある無人駅、です。

秘境駅の一つでもあります。

飯田線の前身である三信鉄道の「伊那小沢駅」開業の記念に

1936年(昭和11年)に、三本のカンザクラが植樹され、

その桜が長野県で一番早く咲く「カンザクラ」ということで

時期が来ると、天龍村の職員が観察し、

つぼみが五つ開いたら、開花宣言をする、とのことでした。

今年は、およそ1か月遅れ、とのことでした。

ここ数日の温かさで、一気に咲いたような気がします。

ちなみに、私の日記を見ましたら、

2019年は、2月20日に、

2020年は、2月19日に、

昨年は、2月10日に、桜を見に伊那小沢駅を訪ねていました。

ニュースで知ってから、たいてい3日~7日くらいで出かけていますから、

今年は本当に開花が遅いですね。

いつもなら、カンザクラが先に咲くのに、

今年は、隣に植えてある河津桜のほうが早く咲いたようです。

河津桜は、見ごろでした。

 

河津桜の特徴は、花びらの色の濃さですね。

 

ソメイヨシノも植えてありましたが、まだまだ固いつぼみでした。

 

いつもは、水仙も満開で花盛りなのに、

今年は、こんな花たちにも、春が来るのが遅いようです。

 

写真を撮っていたら、運よく電車が通りました。

4~5年前に、一度遭遇したことがありましたけれど、

めったに電車が通らない飯田線では、珍しいこと(運がいいこと)です。

 

でも、急行列車なので、ここには停まりません。

行っちゃいました。

 

それから今年は、あんまりお天気が良かったので、

少し足を延ばして、県道1号線をもう少し南下し、

「中井侍」の集落を遠くから見てきました。

「中井侍駅」も秘境駅。

そして、この駅が、飯田線の長野県の一番の端っこ、になります。

集落は、お茶畑に囲まれていました。

線路のすぐ下にも、天竜川の絶壁沿いに茶畑があることで有名です。

 

ここでの暮らし・・・・、

静かな、平和な時間が流れているようでした。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする