『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

職員室から見える風景

2015年09月18日 | 保育
未満児さんが庭で遊んでいたときのこと。

7月に2歳になったばかりの女の子Aちゃんが
玄関に入ってきて
乳母車の取っ手に引っ掛けてあったスーパーの袋を
背伸びをして、なにやらさなげている。


そして、う~~~ん、と手を伸ばして
袋の下の方に入っていた
ペットボトルを取り出して
また、庭に戻っていった。


しばらくすると、
今度は先生と一緒に戻ってきた。
綺麗な色水が入ったペットボトルを持って。


どうしたのだろう?
と、見ていると、
先生はスーパーの袋から
ペットボトルの蓋を探し出して
Aちゃんの手に渡した。
『「ふた」「ふた」って、Aちゃんが言うんですよ。』


けれど、その蓋が
持っているペットボトルに合わない。
先生も、いくつか探し出して合わせてみるけれど
合う蓋がない。


すると先生が、
ラップを幾重にもして
ペットボトルの口に被せ
ゴムでくるくるっと巻き
色水がこぼれないように
蓋代わりにしてくれた。


Aちゃんは満足そうにそれを眺め
両手でヨイショと持って
自分の下駄箱に大事そうに置くと、
また、庭に走り出していった。


その後、遊びの途中で、二回も、
満杯の青色の水が入ったペットボトルを眺めに来ては、
下駄箱にあることを確かめると
安心したように
また、遊びに戻っていった。


2歳になったばかりの彼女は
今まで身につけた知恵を総動員させて
自分の欲求を満たした。

いつも、先生の動きを見ていて、
どこに何がしまってあるか、知っていた。
自分で出来ることは自分でし、
一人では出来そうもないことは、先生を頼る。


Aちゃんの頭の中は今、
脳細胞と脳細胞を繋ぐシナプスが
次から次へと生まれているのだな、
と思う。

コメント (1)
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