「酷道」とは、文字通り「酷い道」のこと。
「酷い道」の国道のこと。
「剣道」とは、武道の剣道ではなく、
「酷道」に対しての「ひどい」県道のこと。
「酷道マニア」という人たちがいるらしく、
「酷道」と呼ばれる国道を、
スリルを味わいながら、
好んで車を走らせる人たちのことを言うらしい。
昨年、熊野古道(小辺路)の旅を計画した際、
和歌山県の「竜神温泉」に宿を取ろうと思って検索したら、
十津川から竜神温泉までの道路(国道425号線)は、
日本三大酷道の一つなのだ、とあって、
その時初めて「酷道」という言葉を知りました。
地図を見ると確かに、山の中をくねくねと曲がりくねった国道があります。
さらに、Googleマップでよく見ると、
片側は岩肌、片側は崖、という1車線、
どこですれ違うのよ、といった箇所が多いことが分かります。
(なので、そこはあきらめて、十津川温泉泊まりにしました。)
先日走った国道152号線(秋葉街道)も、酷道の一つなのだそうです。
たしかに、大鹿村からの国道152号線はえらい道路で、
地蔵峠から飯田方面は、な~んと国道なのに未開通なのであります。
したがって、かつて通った時は、
しらびそ高原に回り下栗の里に下りて、152号に合流した、というわけです。
先月貫通した青崩トンネルは、青崩峠下にあり、
今度開通すると、それが国道152号線、になるのだと思います。
今は、途中で途切れているので、
代わりに、隣にある兵越峠の林道(静岡県の県道412号線)を走って
途中からまた国道152号線に合流して、浜松に至るのです。
この兵越峠の林道(県道412号線)も「剣道」と言っていいと思います。
そういえば、
十津川村を出て、高野山に行くとき
国道168号線から、近道となる県道53号線(高野天川線)に入ったのですが、
その道も、とてつもなく「剣道」でした。
こんな山の中の、1車線しかない狭い山道では
対向車もないのだろう、と思っていたら、
山の上から、木材を摘んだトラックが来たのには驚きました。
私の運転だったら、確実に事故ってます。
そんなわけで、
先日走った、国道152号線は、酷道の部分もありましたが
浜松まで、割合愉快にドライブできました。
これも、こういう酷道を面白がって運転してくれる主人のおかげです。
※ ちなみに、茅野から佐久穂町に抜けるメルヘン街道(国道299号線)も
酷道と呼ばれているらしいけど、
白駒の池、麦草峠、と素敵な場所がいっぱいあって
私でも運転出来て、
あれは、酷道と呼んではかわいそうな国道だと思います。
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