もうずっと近所の買い物と散歩か自転車の運動以外は出かけていない。
世界中で同じことが起きているなんて不思議。
これはこれで長いおやすみのようで、満ち足りた時間でもある。
家族と猫と。
食べて寝て暮らす。
終わりの日も終わり方もわからないというわからなさの上にそっと乗った、静かな日常。
(いつ誰が死んでもおかしくない)
底が見えない不透明な不安の水に浮かんだ葉っぱの上のしあわせ、のような。
でも何も変わっていないよね。
本当はいつでもそうだった。
だからこんなになにもかもくっきりときらきらしている。