「戦争は反対」
それはあたりまえのように見える。
でもようく見ると、「戦争反対」が矛盾していること、その中に争いと対立が含まれているのがわかる。
なにしろ「戦争」に「反対」なのだから。
「なんだと、肯定するのか!」
いいえ、そうではなく。
敵対するところを始点にするのはうまくない。
反対したい気持ちは、荒々しく吠える不幸な黒い犬だ。
そのまま勢いでリードを手放し犬を放っても平和は訪れない。
喧嘩をしているどちらかに加勢しても、喧嘩は止められない。
もちろん戦争は反対なんだけれど。
そこは(犬も)押さえておきつつ、でもスタート地点にしない。
私たちは平和を、統合を、寛容と共存に向けて一歩進める位置を探し続けよう。
簡単にみつかるわけもないその場所を探し続けよう。