仲のいい夫婦の晩年の映画を観た。
高齢になっても毎日畑に出て自分の手で食べものをつくる丁寧な暮らし。おいしそうなごはん。
寄り添って生きてきたふたりの歴史。年輪。
老いてやがて死んでいくことは生まれて育つことと等しく豊かな生だ、もちろん。
観ている私たちはふたりのうつくしさにため息をつき、旦那さんが死んだところでは泣き、文句を言わずにきちんと暮らそう、と決心する。
でもね、人って計り知れない。
スクリーンには何かが現れているようで、だけど本当のところは何もわからない。
何十年も一緒に暮らしてもそれぞれに見えていたものは別々だったはずだから。
そしてふと思った。
観ている私たちの気持ち。
人ってなんて欲ふかなんだろう。
どうしてもどうしても動物や虫みたいにただ生きて死ぬのは嫌なんだね。
心をこめて心をかけて心を背負って、生きて、死にたい。
(生まれてしまった心には丁寧に向き合うしかないものね)
いきあたりばったりにただ生きて、ころんとあるいはジタバタ死ぬのもありじゃないかと思うけど。
高齢になっても毎日畑に出て自分の手で食べものをつくる丁寧な暮らし。おいしそうなごはん。
寄り添って生きてきたふたりの歴史。年輪。
老いてやがて死んでいくことは生まれて育つことと等しく豊かな生だ、もちろん。
観ている私たちはふたりのうつくしさにため息をつき、旦那さんが死んだところでは泣き、文句を言わずにきちんと暮らそう、と決心する。
でもね、人って計り知れない。
スクリーンには何かが現れているようで、だけど本当のところは何もわからない。
何十年も一緒に暮らしてもそれぞれに見えていたものは別々だったはずだから。
そしてふと思った。
観ている私たちの気持ち。
人ってなんて欲ふかなんだろう。
どうしてもどうしても動物や虫みたいにただ生きて死ぬのは嫌なんだね。
心をこめて心をかけて心を背負って、生きて、死にたい。
(生まれてしまった心には丁寧に向き合うしかないものね)
いきあたりばったりにただ生きて、ころんとあるいはジタバタ死ぬのもありじゃないかと思うけど。
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