日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

白玉ぜんざいを食べるつもりじゃなかった

2020年05月17日 | virus

壊れた破風の修理がかなり大事になったあたりからなんとなく予感はあった。


この家は脱皮の期間に入ったと。


修理は終わっても勢いは留まっていて、なにかのスイッチが入ったみたいにベッドの下を掃除したりした。


それは他の部屋に飛び火して大掃除が勃発した。


その最中(つまり荷物が廊下に溢れたままのうちに)やむにやまれぬ勢いは台所にも向かった。


たけのこ、フキ、ワカメ、アーティチョーク。


キッチンは工場みたいな作業場になり、大根餅やらチーズケーキやらきゃらぶきがぽこぽこ発生した。


そもそも白玉団子なんて食べるつもりじゃなかったけれど粉の賞味期限が少し過ぎていたから。


それが本当の理由ではなくても。


偶然たまたまではなく、もちろん理由はある。


全てはなにかの現れだから。


ぼんやり窓の外の緑を見ながら、珍しく夫と白玉ぜんざいを食べている。









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Time of the virus

2020年05月15日 | virus

20202月、私たちは急ブレーキの強制終了に突入した。


それは世界中のあちこちで起こった。


国境や空港は閉鎖され、伸ばされていた腕や触手や神経はするすると引き戻された。


私たちはそれぞれの場所で巣篭もりのようなquarantineを過ごした。


多くの人が髭も剃らず髪も染めず部屋着で家にこもった。


(繭の中で私たちは何度かバラバラになりそして形を変えた)


沢山の人が死んだ。


そしてある週末、ワープから抜けるようにキツい(不可視の)衝撃とともにその季節を抜けた。


何かが軽くなって私たちは窓から外を見た。

突然復活した電話線をのぞき込んだ。


自分たちが着地したところをキョロキョロ見回した。


その新しい世界に。






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とにかくおちつけ

2020年05月14日 | lesson
どうしたらいいの?!ということは生きていたら何度でもやってくる。

足元から世界が崩れていくようなこと。

テレビ番組だったら「信じられない悲劇が!」というところだけれど、実はそんなことは割とよくある。

闇夜の荒海に投げ出されてどちらが水面かもわからない。

失業、病気、介護、不登校、別離、事故。
生きづらさ、育てにくさ、鬱、依存症。
孤立。孤独。

他にもいくらでもあるでしょう。
「ただの心変わり」だってつらいんだもの。

無理って思うだろうけど、唯一本当に役に立つのは、まず落ち着くこと。

状況を変えるのではなく、何かを責めるのではなく、落ち着くこと。

座って、深呼吸して。

水を飲んで、何か食べて。

今していることに心を向けて。

全てに先立ちまずは自分が落ち着くこと。

誰にでも甘えて助けてもらっていいからね。












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とうそうかとうそうか

2020年05月13日 | lesson
自分を脅かすことに出会った時、生物がとる反応にfight, flight, freezeがあるって知ってた?

逃走か闘争かフリーズか。
そうやってみんな生き延びてきた。
まあ、当たり前だよね。
今でも全部使っています。

それはそれとして。

静かに眺めてそれを認める。
うんうん、いるね、って感じ。
出欠をとるみたいに。
そこにいるのとうそう
こちらには違うとうそう
動けないフリーズ
みんな、おつかれさま。
ちゃんと椅子あるね。

みんな役割があるからうまく活躍しててもらえばいいけど知らず知らずに、いや知らないでいるとかな、巨大化して日々の生活を乗っ取られることがある。
割とよくある。

乗っ取られる状態になると苦しい。
なんでかと言うとこの3つは緊急対応要員だから、ずっと居座るとメインのモードが出て来られない。

自分の中からあふれ出てくる生きるよろこび、回復と成長が。










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2020年05月12日 | 日記

初夏の夜、窓の外からジャスミンが強く香ってくる。


なんでからだのどこかに悲しみがあるんだろう。


冷たく光る氷のかけらみたいに。






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