歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

人材登用の件

2022-06-06 17:38:21 | 歴史に学ぶ人事経営論
ある時、徳川家康は、天下を手中に治めた豊臣秀吉から、無茶な命令を受けた。
「家康殿には、関東の地を与えよう。その代わり、今の領地は返してもらう。」
更には、城を建てる場所まで指定。
「江戸というとても良い場所がある。そこに城を建てるといい。」

天下人となった豊臣秀吉にとって、強大な軍事力を持つ家康は脅威だったのだ。
家康を、京都・大阪からはるか遠い、箱根の脇の東に追いやることにより、関東へ封じ込めようと考えたのだ。
名目上、100万石以上の加増だったが、先祖代々の土地を離れ、未知の土地を治めねばならず、うまく統治できるまでには、かなりの時間と困難が予想された。

秀吉の命令で江戸に赴いた家康は、愕然とした。当時の江戸は、アシの生い茂る水はけの悪い湿地帯だった。
しかも、町や屋敷を作る平らな土地はなかった。
城下町を整備すべく工事を進めるも、海が近い江戸では、井戸を掘っても、塩辛い水が出ることが多かった。
良質の水源から飲料水を確保することが、急務であった。

家康がその任務を命じたのは、和菓子職人である大久保忠行だ。
「うまい菓子を作るには、水が必要じゃ。そなたには、良い水源を探す力があると見込んでおる。」
忠行は、もともと武士だったが、戦場で銃撃を受け、足が不自由となりながら、家康のために働きたいと、和菓子職人となった人物だ。
真面目に菓子作りに取り組む姿勢を見て、難事業をやり遂げるはずだと考えたのだ。

忠行は、みごと期待に応え、小石川上水という水道を整備。
後に神田上水へと発展し、日本橋や神田など、町人文化の中枢に、飲み水を供給する重要なインフラとなった。

皆さんの会社では、どのような人材登用をされていますか。


令和4年4月と令和4年10月に、育児介護休業法が改正されます。
・育休を取得しやすい雇用環境の義務化
・有期契約社員取得の緩和
・産後パパ育休の創設
・育休の分散取得
就業規則の改正が必要となります。
質問はご遠慮なく。


~中小企業の人事・法務担当~
関口総合法務事務所 社会保険労務士・行政書士
ALPHA FOLKS株式会社 代表取締役
関口 英樹

〒221-0005 神奈川県横浜市神奈川区松見町1-12-12-3F
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