歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

潮干狩りとバカ養子

2010-05-11 15:47:04 | 日記
横浜市金沢区にある海の公園に潮干狩りに出かけました。3~6月ころがシーズンなのですが、全く採れませんでした。地元の方に聞いてみるとその日は一番採れない日だそうです。
潮干狩りに一番適している日は、最も干潮になる日です。満潮と干潮は1日に2度ずつ起きます。そして満潮と干潮の差が一番大きくなる日が大潮の日です。その大潮の日は月と太陽の引力の関係で約2週間のサイクルで訪れます。その大潮の日が最も潮干狩りに適しているのです。そんなことも知らず、潮干狩りに一番適さない小潮の日に潮干狩りに行ったわけです。
さてその昔、船橋では青柳のことをバカカイと呼んでいました。そのあたりでよく採れたそうです。シーズンになると漁師達は人を雇って、大量のバカカイを採っていました。乱獲による漁獲量の減少を心配した漁師達は集会を開きました。そして「バカカイを採ることができるのは、漁師とその家族に限る」という協定を結び、人を雇うことを禁じたのです。しかしある漁師だけは出稼ぎに来た男に漁をさせていました。「協定違反ではないか」と詰め寄ると「あれはうちの養子だ」と答えるのです。シーズンの時期だけ養子縁組をし、終わると解消するのです。他の漁師達も「その手があるのか」と同じ手を使い、結局どこの漁師も出稼ぎ者を雇い、バカガイを採る人の数は変わらなかったというお話です。
民法の養子縁組制度をうまく利用したお話です。

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