絵のタイトルは、「癒すこと良医のごとし」です。
居酒屋のおかみさんです。
絵の出来は今一つでしたが、言葉で受け取ってくれました。
彼女こそ裏メニューの達人でした。
道楽者の御主人が採ってくる、山河の素材を味わい深い珍味に仕上げてくれました。
裏メニュー 名医のごとし とろけさせ
会津の師匠(お好み焼き)が、島を訪ねてくれました。
息子と姪と、父も一緒でした。
彼が、会津でお好み焼きを始めたのは8年前でした。
2年後には、広島に帰ると話してくれました。
今日のタイトルは、「裏メニュー」です。
会津の師匠の店で、常連さんがついてくれました。
お客さんは鉄板の前に陣取り、主人や隣り合う知り合いと話すのが定番です。
故郷の広島でも同じことが出来るか不安です。
私は、裏メニューを充実させるようアドバイスしました。
裏メニューの開発は、食べ歩き、舌を鍛えることが基本です。
裏メニューは、冷蔵庫の在庫や新鮮な余りもので作ります。
注文品ではないため、お客さんにとってはお得感があり、サプライズです。
私達は、カフェで裏メニューを出しました。
春は、朝採ってきた山菜や筍でした。
先ずは食べていただき、土産に素材を持って帰っていただきました。
秋にはいただいた茸でした。
お任せ料理の一品にしました。
冬は、B級品のりんごを加工したものでした。
生地から溢れるりんごを包んだアップルパイは好評でした。
辛子味噌やりんごジャムをプレゼントしました。
もう一度食べたいお客さんから、値段を付けて欲しいと言われました。
飲み助にとっては、酒のあてが一緒に出ることが歓びです。
そのあてこそ、裏メニューです。
季節感溢れるもので、店主の腕の見せ所です。
野毛の飲み屋で、さつま揚げを注文しました。
刺身をとった残りの身を集めて作ったものが、その店のさつま揚げでした。
絶品の味でした。
常連しか知りませんし、手間がかかる裏メニューは特別でした。
裏メニューこそ、腕の見せ所です。
ふらりと現れる常連に、大勢の宴会に裏メニューを忍ばせます。
胃袋を掴み、話が弾む裏メニューです。
沖縄では、ソーメンチャンプルーが手早くて酒のあてになります。
小腹が空いた働き者の胃袋を程よく満たすのです。
手抜き料理を出しおってと、常連さんは文句を言うものの、ぺろりと平らげます。
2022年8月3日