絵のタイトルは、「恋心」です。
地域おこし協力隊の人材は、若者、よそ者、馬鹿者が適任者と言われる。
一方、経験者を採用する自治体もある。
どちらが良いとも言えない。
経験者は、過去の反省からか、橋を壊しても渡らない。
未経験者は、橋なのか認識もできず、無鉄砲でも渡り切ってしまう。
今日のタイトルは、「経験」です。
恋はいつでも初舞台と、歌われます。
真の気持ちを打ち明けることを躊躇います。
伝えなくても後悔し、伝えて砕けるのが恋でした。
今度こそうまくやろうと思うものの、いつも木っ端みじんでした。
学んだことは、「させていただきます」だけでした。
「やっちゃるけん」ではダメでした。
心の傷は、後悔という澱となって沈んでいきました。
それでものうのうと生きている馬鹿者です。
開き直り、また沈む。
恥ずかしい限りですが、生きています。
私は何が起こるかわからぬ現場が好きでした。
シミュレーションを嫌というほどしても、予期せぬことが起きました。
「想定外」という言葉は吐きませんでした。
お前はこんなものかと鼓舞してきました。
潰れずになんとか生き抜いています。
同じ現場にいたとしても、経験は人それぞれ違います。
ある人は辛かったと言い、別の人は楽しかったと言います。
言葉にしても伝わりにくいのが経験です。
聞いたとしても、自らの経験からくる範疇の理解です。
経験が豊富と言っても限られてしまいます。
その人の気持ちになって聞くことほど、至難です。
くしゃくしゃと、十把ひとくくりにしたくなります。
もつれた糸をほどくような、忍耐強い心づもりが求められます。
そうなんだ。
そのまま受け取るしかありません。
それ以上でもないし、それ以下でもない。
辛いことを言葉にする。
それだけでもありがたいことです。
目をつむって、黙って聞くしかありません。
自己は無用です。
人の経験を聞いたり読んだりすることで、自己が豊かになる。
心を静かに無にすることです。
私はできるでしょうか。
幼子が外人の女先生に話しています。
片言の日本語で、「そうなんだ」と女先生は相槌を打っています。
幼子の話は終わりません。
2024年12月20日
経験とは、
・人間が外界との相互作用の過程を意識化し自分のものとすること。
人間のあらゆる個人的・社会的実践を含むが、人間が外界を変革するとともに自己自身を変化させる活動が基本的なもの。
・外的あるいは内的な現実との直接的接触。
・認識として未だ組織化されていない、事実の直接的把握。
・何事かに直接ぶつかる場合、それが何らかの意味で自己を豊かにするという意味を含むこと。
・何事かに直接ぶつかり、そこから技能・知識を得ること。
・(哲)感覚・知覚から始まって、道徳的行為や知的活動までも含む体験の自覚されたもの。
(広辞苑より)