故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

物が行ったり来たり(Part2)

2024-12-28 05:24:17 | よもやま話

絵のタイトルは、「陽は昇る」です。
できるじゃろうかと、細々と続ける営みです。
公平に当たる太陽の恵みを分け合って、私たちは生き続けてきました。


友人が膝を悪くした。
人工関節を入れた片方だけで歩いている。
草を刈ってくれないかと頼まれた。
妻は電気柵の下を刈り、私は畑全体の草を刈り電気柵を修理した。
友人が切っていたすももの枝を軽トラに積み、90歳超の老人の畑に持ち込んだ。
枯れた枝を燃やし、暖を取る。

今日のタイトルは、「物が行ったり来たり(Part2)」です。
終わったよと友人に電話をする。
さっそく点検した友人が、伐っておいた枝がないがどうしたのかと聞く。
これこれだと答える。
後で寄れと言われ、猟師もする友人に猪肉をごちそうになり、正月用の1パックをいただいた。
後日、知り合いの猟師からたくさんの鰯(猪肉の返礼品)をもらったから取りに来いと電話があった。
バケツ一杯の鰯を持ち帰り近所に配った。
まだまだ余りがあるので、目刺し、刺身(計量用スプーンで身を削ぎ落す)、頭を取って天ぷら用にした。

秋田から糯米(10Kg)、茸(大きななめこ)、りんごが届いた。
春には、山菜をいただいた。
何を送ろうかと、妻と相談する。
鰯の加工品と正月用の猪肉(1パック)を冷凍パックにした。
福島産のりんご(B級品)で作ったアップルパイとパンに、管理依頼されてる畑で採れたレモンを足した。
妻の実家でとれた広島蜜柑(熟した早生)も足した。
現役時代に自ら図面を引き、建設した製粉工場で加工した小麦粉(強力粉)をネットで安く買った。

南の物を、美味しいうちに北に送る。
北から届いた物を、新鮮なうちに南の者で分ける。
元はと正せば、草刈の勤労奉仕だけです。
互いの贈り物は、そこでは容易に手に入り、いずれは余る(されど貴重な)ものです。
瀬戸内の小エビは頭ごと食べられる、持山で採れた茸はこうすれば美味しいと妻同志が情報交換をする。

お中元、お歳暮と現役時代のようにはいかない。
無用のよう(他人の畑の草刈り)に使う体力と、有り余る時間が解決してくれる。
閉じた世間が、余りものの使い方一つで広がり、そして繋がる。

2024年12月28日
(あとがき)
2023年12月11日投稿記事、「物が行ったり来たり」では、
「娘に送った野菜を、義理の両親に分けるねと優しい。
いや、やめたほうがよい。
お前たちには遠慮がないから、B級品を送っている。
食べておいしかったら、あげてねとアドバイスした。
娘は一瞬驚いたようで、気を取り戻し笑った。」
(記事より抜粋)
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