さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

クズの実

2016-01-26 21:33:38 | 草花

*2016年1月26日撮影

 先週末は大寒波が来て、各地で被害があったようです。
 TVで雪の降る長崎の街を映していましたが、こちらの街の情景と雪の感じがよく似ていました。
 長崎にとってはたいへんな大雪でしょうけれど、こちらとしては雪の少ない暖冬を実感しています。

 今日は午後からたいへん良い天気に恵まれ、少し降った雪もだいぶん消えました。

 今日は河原で、大豆のようなさやに入った実を見つけました。
 毛がたくさん生えて、陽をあびて黄金色に輝いています。
 これはクズ「葛」の実です。





*2016年1月26日撮影

 クズは夏の間驚くほどの生命力をみせて、もりもりと伸び、野原を埋め尽くします。
 でも冬には枯れて夏の面影はありません。
 例年なら雪の下に隠れてしまうので、クズの実がこんなに目立つことはありません。





*2016年1月26日撮影

 枯れたツルの先に輝くさや豆はなかなか美しいものです。
 クズはそもそも地下に大きな根茎をつくってその根茎から春になると茎を伸ばすので、実はあまり重要ではないのかもしれません。
 それでもかなりたくさんの実をつけることが見て取れます。





*2016年1月26日撮影

 クズは根から「葛粉」をとったり、根や花を漢方薬として利用したり、葉などを家畜の飼料としたり、大いに役にたつ植物だったようです。
 今は定期的に刈られることもなく、伸び放題になって、どちらかといえば嫌われています。
 ありがたがられたり嫌われたり、クズにとっては迷惑なことかもしれません。

 また夏が来るころ河原を埋め尽くすように伸びる姿を想像しながら、クズの実をながめました。