さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ツクシ

2016-03-25 23:14:16 | 草花

*2016年3月25日撮影

 日当たりの良い野原にツクシが姿を見せました。
 まだタンポポもちゃんと咲いてはいないので、今年のツクシは早すぎです。
 でも、ツクシの姿を見るとなぜかほっとします。





*2016年3月25日撮影

 ちょっと黒っぽくなっているツクシです。

 ツクシはシダ植物なので、普通の草花とは少し違います。
 ツクシの本体はおなじみのスギナです。ツクシはその花というか胞子茎というそうです。
 本体のスギナは栄養茎なのだそうです。両者は地下で根でつながっています。
 地下茎は深いところにあり強靭なので、雑草として駆除しようとするとたいへん苦労することになります。





*2016年3月25日撮影

 ツクシのとなりに姿を見せているのは、ごく小さいスギナです。
 こうしてみると杉の樹形に似ているので「杉菜」なのだそうです。
 ツクシを「土筆」と書くのは、やはり見た目からきているようです。
 ただ、ツクシというのは「付く子」という意味で、スギナに付属する子供ということのようです。

 今日も寒かったのですが、ツクシが出ているとあれば、まさに春ですね。

サンシュユ

2016-03-23 22:25:51 | 樹木

*2016年3月23日撮影

 鶴ヶ城公園にあるサンシュユが花を咲かせ始めました。
 本来ここでは、梅よりも早く一番先に花をつける花木なのですが、今年は梅よりもずっと遅れての開花です。

 サンシュユの花は一つの花の中に小さな花がたくさんまとまっているように見えます。
 この一つひとつの花がそれぞれ咲くので、この状態はまだつぼみといっていいかもしれません。





*2016年3月23日撮影

 サンシュユは「山茱萸」と書き、「茱萸」はグミのことです。
 秋になるとグミのような赤い実をつけるところから名付けられたようです。
 「山茱萸」は中国での漢字表記をそのまま輸入し、音読みにしたもの。

 早春の黄色い花が人気で、庭木としてよく植えられます。





*2016年3月23日撮影

 これは別の場所で撮影したサンシュユ。
 花の中の小さな花が開いているのが分かると思います。
 まだ満開というわけではありません。これがじきに全部開くとなかなか見事な花になります。

ニホンミツバチ

2016-03-22 22:07:11 | 昆虫

*2016年3月22日撮影

 今日は暖かい日差しの一日になりました。
 ミツバチやハナアブの姿を見かけます。
 それで今日はニホンミツバチの写真です。

 ミツバチの多くはセイヨウミツバチで、飼育されているミツバチです。
 それに対しニホンミツバチは多くが野生種です。
 ニホンミツバチは色が黒っぽいのが特長です。セイヨウミツバチは黄色いという印象があります。





*2016年3月22日撮影

 ミツバチがとまっているのは、たぶんカワヤナギの花だと思います。
 こういう花はみなネコヤナギだと思ってきたのですが、違うということに最近気づきました。
 ヤナギの種類を見分けられるようになりたいと願っています。





*2016年3月5日撮影

 これは今月の初めにオオイヌノフグリにとりついているニホンミツバチを撮影しました。
 今年は早くからオオイヌノフグリなどが咲き始めたので、ミツバチやハナアブも早くから出現しました。
 でも春の早くから出てくるミツバチはたいていニホンミツバチのようです。
 飼育されているセイヨウミツバチは寒いのは嫌いなのでしょうか。
 それとも飼っている人の意志が、蜂の活動の時期を左右するのでしょうか。

ハコベ

2016-03-20 22:10:38 | 草花

*2016年3月20日撮影

 3月なのに、今日も寒い一日でした。

 さて、ハコベがたくさん咲いています。
 ごく小さな花ですが、たくさん咲いているとなかなか風情があります。





*2016年3月20日撮影

 ハコベの花はごく小さいのですが、よくよく見ると10枚の花びらがあるように見えます。
 でもこれは、V字型に深く切れ込んだ5枚の花弁なのです。

 ハコベには在来種のミドリハコベと、外来種のコハコベがあります。
 コハコベは花が少し小さいのですが、もともと小さなハコベの花のことなので、あまり違いがわかりません。
 コハコベは茎が紫色になることが多いというので、この写真もコハコベなのかもしれません。
 ちなみに現在は圧倒的にコハコベのほうが多いそうです。





*2016年2月29日撮影

 この写真は2月に撮影しましたが、すでにたくさん咲きそろっています。
 例年ならこういう姿になるのは3月の今頃なのですが、雪のなかった今年は特別です。
 今年は2月の初めには、まだ小さいけれどハコベが咲いていました。
 これもコハコベのような気がします。

オランダガラシ

2016-03-18 22:39:59 | 草花

*2016年3月18日撮影

 3月になって春本番とおもいきや、寒い日が続いています。
 それでも昨日と今日は晴れて暖かい、春らしい天気になりました。

 水辺にクレソンが若い葉を広げ始めているのを発見しました。
 野菜としてはクレソンと一般的にいいますが、植物としてはオランダガラシということになります。





*2016年3月18日撮影

 まだごく若い葉はこんな感じで、クレソンの葉とは違う印象ですが、育てばちゃんとクレソンの葉になります。
 オランダガラシというからオランダと関係があるのかと思えば、一般的にヨーロッパから来た植物にはオランダの名をつけたのだそうです。
 明治の初めに西洋人が野菜として持ち込んだものとされています。
 野生化した原因については伝説があります。
 上野の精養軒で料理の残りのクレソンの茎の切れ端が出るが、それが流れていって不忍池で根付いたのだというのです。
 クレソン、オランダガラシはそのくらい生命力が強く、切れ端からでも根を出すのです。