頭塔
2015-04-27 | 日記
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4月25日(土)
市内循環バスに乗れば破石町(わりいしちょう)バス停で下車すぐと聞いていたが、近鉄奈良駅から久しぶりに奈良町を歩いて行くことにした。
今西家書院を過ぎ福智院を過ぎそのまま東へ直進。地元らしき人に尋ねたところ、「このまま直進して三叉路手前右側に仲村表具店さんがあります。そこで鍵を借りてください。」と教えて下さったが。。。。。
公開中は「ホテルウェルネス飛鳥路」の横手から入る。
ボランティアの方が楽しく丁寧にいろいろ説明して下さった。
「 頭塔」は一辺32メートルの石積みの上に方形七段の石積みが高さ10メートルに積み上げられたピラミッド形の土の塔。
767年((奈良時代)に東大寺の僧・実忠(じっちゅう)が「鎮護国家の為に」土塔を築いたという記述が古文書にあって、そこでは「土塔(どとう)」と表記されているそうだが、僧「げんぼう」の頭を埋めた首塚という伝説が広まって、頭塔(ずとう)と呼ばれたらしい。伝説は伝説として、土塔(どとう)がなまって頭塔(ずとう)になったという方が納得できるよな。
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結局のところ数回の発掘調査が行われて古墳ではなく五重塔などと同じように仏舎利を収める仏塔であることが判明したそうだ。
石積みの復元修復には残存石積と復元石積の間に鉛を入れているそうで、その部分をも指し示して説明して下さった。
そして奇数段(第一、三、五、七段)に在る石仏それぞれの上に瓦屋根が造られているが、元はその段の周り全体に葺かれていたという。
石仏は奇数段それぞれに11基あって、全部で44基あったと考えられているが、お城を築くにあたり石不足で持ち出されて紛失したのだろうと聞くと、郡山城の天守台で見た逆さ地蔵を思い出した。
国の重文に指定されているという「浮彫如来及両脇侍二侍者像」は下段の写真左端から順に北側正面にあるもの、西側にあるもの、東側にあるものである。1番目も2番目も写真は仏菩薩様だけにしたが、実際は3番目のように瓦屋根がつけられている。
現状保存されている頭塔の南面は歩いてきた道路から見上げると小さな森にしか見えなかったが、石積み一段目の高さで廻ると斜面に崩れ落ちている石に仏様のお顔が見えた。下段写真の右2つがそれである。
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頭塔の全体像は左回りをしたので、順に北西の角から・南西の角から・南東の角から・北東の角からのものである。
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奈良大発見の日であった。