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それにしてもこんな狭い中庭の片隅に咲く花が目に留まるとは、小鳥の視界と視力は凄い!と驚くばかりである。何という名の鳥なんだろう。ひょっとすると我が家の屋根の隙間で生まれた鳥かしら・・・・・
3月15日(金)
朝9時30分吉野線下市口駅に着く。リュックを背負った沢山の人が居て、ゆるキャラ「ごんたくん」が迎えてくれた。パンフをもらって順次自由に歩く。
今まで色んなゆるキャラを見てきたけれど何故か私はこのごんたくんが一目で好きになった。(笑)聞くところによると下市町の老舗料理店「つるべすし弥助」が歌舞伎「義経千本桜 三段目 すし屋の段」の舞台になっているそうで、この子は、主人公「いがみの権太」にちなんでいるとか。勘当息子だったのが、改心して恩義を貫く男の子に変わったそうである。大きな目が特徴で、良く見えるらしく人との応対がスムーズで面白かった。(笑)
ちなみに街には鮎寿司の看板を見かけたし、道路のマンホールの蓋絵に鮎が飛び跳ねていた。吉野川にはきっと美味しい鮎が沢山いるんだよな。
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澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み千石橋を渡って間もなく、吉谷木工所に来た。ガーと言う音に何かと見れば、機械が桧の皮を剥いでいた。滅多に見れない珍しいものを見た。
この木工所で9cm四方のミニ三宝作り体験があった。切り込みを入れて水を含ませた細長い板棒を曲げて正方形の板にボンドで貼る。短時間で完成!実際にはここまでの下準備が大変なんだよナ。
色艶に優れた良質の吉野桧をを使って作られる三宝は全国シェアの80%以上だそうだ。そうそう下市町は山間地域で全体の78.6%が森林だとか。よって森林資源を活用した木工業が昔から盛んらしい。
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「吉田屋」の暖簾をくぐる。
明治15年創業らしい。その頃の下市は大峰山に登る修行者の宿場町として栄えていたそうで、葛や乾物、お菓子等お土産物の製造が店の始まりだったという。お接待に抹茶生姜葛湯をいただき、とろ~りなめらかな味にホッとした。とても美味しかった。
お店の中には当時使っておられた道具類が沢山保存展示されていて、ご隠居様のお話も聞け、飴作りのビデオも流れ、正に「おばあちゃんのミニ博物館」である。
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近くを流れる秋野川では、川の上に張り出た家が沢山並んでいた。空間を有効利用しているわけだが、窓を開ければ魚釣りができるかも知れないし、夏は涼しいのかな?
でもちょっと怖いなぁ~等と考えながら更に進んで行くと、右手に願行寺があり、更に進むと下市観光文化センターに到着した。
ココでは割箸作り体験があった。箸の真ん中に切込みを入れる機械の何とうまく考案されている事か!と感心。差し込んで引くだけ。先の左右の面取りや角削りも楽しかった。(笑)
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それから「問屋橋」を渡って藤村酒造に向かった。知る人ぞ知る「問屋橋」とは江戸時代下市では薬用植物が栽培され、薬園があちこちに始まって、集荷販売する問屋も増え、この橋の周辺が随分栄えたのだそうだ。(現在、薬業ではただ一軒陀羅尼助を製造されているお家が残っているだけとか)
そんな歴史の再発見に感動しながら、藤村酒造に着いた。、
お酒の試飲があって、「どうぞ どうぞ!」のお勧めにいろいろ飲ませてもらい、「しぼりたて」と奈良漬けを買った。今日の歩きの延長を家でも倍にして楽しもうかな。(笑)
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足をかばって距離を短縮、それでも万歩計は“8346”歩を示していた。 おつかれさまでした。