6年ぶりのマメクワガタ
2018年10月以来6年と4ヶ月ぶりの訪島です。
今回は昆虫写真家のFさんと一緒です。
日時:2025年3月1日 11:40〜14:40
天候:晴れ 気温:17度前後
ここに来るのは久しぶりすぎて発見できるか不安でしたが、マメクワガタはいました。
最初に発見したのは大きめの白枯れ朽ち木からで
他のクワガタ幼虫の食痕から成虫が一つ出てきました。
以前もそうでしたが、こういう場合は同材から成虫・幼虫の追加はありませんでした。
これは、去年の秋にコロニーから独立した家族を持たない越冬中の新成虫のように思え
春には新たな住処を求め、越冬材から出ていくのではないかと想像しています。
↓ 白枯れ、コクワガタの食痕から出た単独成虫
↓ コクワガタ新成虫
↓ 同材から出現、これはマメクワガタではない
↓ 引き続き付近を探す
コロニー現る
今日は、斜面を下りたり横切ったりしていると少し汗ばむほどの陽気です。
ふと岩場を見ると、缶コーヒー程度の太さの朽ち木がツタに絡まった状態で立っており
林床には絡まった朽ち木の続きが転んでいました。
朽木の長さは絡まった部分も含め60cmほどで、やや乾燥気味の広葉樹朽ち木でしたが
樹皮を剥がすとすぐマメクワガタの終齢幼虫が出てきました。
「おっ、これは!」
朽木を手で崩していくと、終齢幼虫、成虫ともに出てきます。
↓ この朽ち木全体がマメクワガタのコロニーと化していた
↓ 成虫も出てきた
↓ 林床に白い紙を敷いて割り出し
↓ 終齢幼虫はドルクス系よりやや細長で、サイズばらつきは少ない
↓ まだ赤いテネラル(新成虫)も出てきた
↓ これも新成虫
↓ このコロニーからは成虫が5頭・終齢幼虫が15頭出てきた
実は今回の訪島は来週の予定でしたが
この季節は天気の移り変わりがあるため、より安定した日に変更しました。
さすがに昨日までは2月です、朝のうちはそれなりに長袖二枚が役立ちましたが
荷物を背負い、原生林を歩くとすぐに汗ばむほどの良い天気になりました。
斜面から上がってきて、「大変長らくお待たせいたしました!」
Fさんにドヤ顔で差し出したコロニー材!
6年ぶりの不安をよそに、今日はとてもよいものを見ることができました。
Fさん、お疲れ様でした。
↓ 秋〜この時期、終齢幼虫と成虫が見つかる
今でも移入はあるのか?
日本のマメクワガタの分布は、太平洋岸で複数個所確認されているので
本島の分布が「奇跡とか、かなり特殊」というほど大げさなものではないと私は考えており
自然の流れにより、今後も移入はありうると思っています。
おまけ
↓ 飼育下:成虫の餌は煮干し
↓ 複眼縁取りの違い(赤マーカー部)左からイオウマメ・マメ・マメ
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