今日はカマキリに詳しいK氏と
ムネアカハラビロカマキリを探しに行きました。
(以下ムネアカ)
このムネアカについては
過去記事の「新しいカマキリ」で少し書きましたが
その時は画像が少なく、
肝心の胸部腹面なども掲載できていませんでした。
↓過去記事画像
今日は前回より多く画像を残しましたので
それを中心に書いてみました。
日時:2016年10月16日
14:00~15:20
場所:兵庫県・日当たりのよい所
天候:晴れ
気温:26度前後
現地に14:00到着
山際に自生する広葉樹を探して回りました。
基本的には樹上性の種だそうで
地上から2~3メートルの枝先や葉を重点的に
くまなく探してみましたが見つかりません。
この時期になると餌となる昆虫もさほど多くなく
また、花を咲かせている木も
ここにはほとんどありません。
本来、
花のところにはカマキリにの餌となる昆虫が集まるため
探索のよい目印になるのですが
この時期に花は少し厳しいようです。
外来種と外来種
山際には黄色い花を咲かせた
セイタカアワダチソウが自生?しています。
セイタカアワダチソウは外来種で
繁殖力が強く
花粉症の原因の一つにもなるといわれている
キク科の植物です(以下アワダチソウ)。
↓セイタカアワダチソウ
餌に乏しいこの季節
「アワダチソウには昆虫が集まっているので
もしかしたらムネアカが見つかるかもしれない」
休田に群生する背丈1メートルほどの
アワダチソウを探してみると
ハチをはじめとする沢山の昆虫が飛来しています。
探し始めてすぐカマキリ発見!
私はハラビロとムネアカの同定に自信がないため
少し離れたところにいるK氏に「これは~?」と聞くと
「あっ!それっ!」
あっさりメスを発見しました。
外来種が外来種に頼る
何とも皮肉な実情です。
↓中央部
↓落下
本来、樹上性が強いとされる種ですが
発見したのは地上80cm位のところ。
この季節、或いはこの地の環境では
樹高を下げざるを得なくなったのかもしれません。
このまま毎年繁殖を繰り返すうち
生活場所が在来種とより均衡し
競合は激化するのではないかと感じました。
その後、更にメス1頭を発見。
↑↓よく隠蔽している
Kによると
「どちらの個体も一度産卵しているが
まだ産卵する可能性がある」
との事でした。
↑↓この個体は、腹部側縁が薄緑
また、同所でチョウセンカマキリの卵鞘も発見したので
最低でもここでは2種の混生があります。
↓チョウセンカマキリの卵鞘
↓足元は「ひっつき虫」の思うつぼ
緑のコカマキリ
画像は、今週庭で発見したコカマキリです。
今日、カマキリついでにK氏に画像を見せると
「わっ!、緑のコカマキリ!」
コカマキリの緑化型は
めったに見ることが出来ないそうです。
栄養失調のハラビロくらいに思っていましたが・・・
知らないということは恐ろしいですね。
↓内縁刺の基部は一本おきに黒い
まだ庭内にいるかもしれないとのことなので
また探してみます。
↓通常の体色
最後に
本日採集したムネアカ2メスはK氏の手元で管理され
再び野外に出ることはありません。
また、現地で卵鞘も探したのですが
残念ながら発見するに至りませんでした。
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拙ブログへの訪問、ありがとうございました。
足跡をたどってきました。
コカマキリの緑色型ですか。
いいなぁ。
ムネアカハラビロカマキリ、今まであんまり気を付けて視ていなかったので、ちょっと注意してみてみようと思います。
緑のコカマキリはやっぱり珍しいんですね!
もう一度庭を探しましたが
茶色しか見つかりませんでした。
画像を残せただけでもラッキーでした。