クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

ムネアカハラビロカマキリ・2

2016-10-16 22:07:42 | カマキリ

今日はカマキリに詳しいK氏と 

ムネアカハラビロカマキリを探しに行きました。
(以下ムネアカ)


このムネアカについては

過去記事の「新しいカマキリ」で少し書きましたが

その時は画像が少なく、

肝心の胸部腹面なども掲載できていませんでした。


↓過去記事画像



今日は前回より多く画像を残しましたので

それを中心に書いてみました。

日時:2016年10月16日
   14:00~15:20

場所:兵庫県・日当たりのよい所 

天候:晴れ

気温:26度前後




現地に14:00到着

山際に自生する広葉樹を探して回りました。

基本的には樹上性の種だそうで

地上から2~3メートルの枝先や葉を重点的に

くまなく探してみましたが見つかりません。

この時期になると餌となる昆虫もさほど多くなく

また、花を咲かせている木も

ここにはほとんどありません。

本来、

花のところにはカマキリにの餌となる昆虫が集まるため

探索のよい目印になるのですが

この時期に花は少し厳しいようです。


外来種と外来種

山際には黄色い花を咲かせた

セイタカアワダチソウが自生?しています。

セイタカアワダチソウは外来種で

繁殖力が強く

花粉症の原因の一つにもなるといわれている

キク科の植物です(以下アワダチソウ)。


↓セイタカアワダチソウ



餌に乏しいこの季節

「アワダチソウには昆虫が集まっているので
もしかしたらムネアカが見つかるかもしれない」

休田に群生する背丈1メートルほどの

アワダチソウを探してみると

ハチをはじめとする沢山の昆虫が飛来しています。

探し始めてすぐカマキリ発見!

私はハラビロとムネアカの同定に自信がないため

少し離れたところにいるK氏に「これは~?」と聞くと

「あっ!それっ!」

あっさりメスを発見しました。


外来種が外来種に頼る

何とも皮肉な実情です。


↓中央部






↓落下




本来、樹上性が強いとされる種ですが

発見したのは地上80cm位のところ。




この季節、或いはこの地の環境では

樹高を下げざるを得なくなったのかもしれません。

このまま毎年繁殖を繰り返すうち

生活場所が在来種とより均衡し

競合は激化するのではないかと感じました。


その後、更にメス1頭を発見。


↑↓よく隠蔽している




Kによると

「どちらの個体も一度産卵しているが
まだ産卵する可能性がある」

との事でした。


↑↓この個体は、腹部側縁が薄緑





また、同所でチョウセンカマキリの卵鞘も発見したので

最低でもここでは2種の混生があります。


↓チョウセンカマキリの卵鞘


↓足元は「ひっつき虫」の思うつぼ




緑のコカマキリ

画像は、今週庭で発見したコカマキリです。




今日、カマキリついでにK氏に画像を見せると

「わっ!、緑のコカマキリ!」

コカマキリの緑化型は

めったに見ることが出来ないそうです。

栄養失調のハラビロくらいに思っていましたが・・・

知らないということは恐ろしいですね。


↓内縁刺の基部は一本おきに黒い


まだ庭内にいるかもしれないとのことなので

また探してみます。

↓通常の体色






最後に

本日採集したムネアカ2メスはK氏の手元で管理され

再び野外に出ることはありません。

また、現地で卵鞘も探したのですが

残念ながら発見するに至りませんでした。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
緑のコカマキリ! (KONASUKE)
2016-10-19 19:49:00
初めまして!
拙ブログへの訪問、ありがとうございました。
足跡をたどってきました。

コカマキリの緑色型ですか。
いいなぁ。
ムネアカハラビロカマキリ、今まであんまり気を付けて視ていなかったので、ちょっと注意してみてみようと思います。
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こんばんは (こよみ)
2016-10-19 21:08:04
はじめまして

緑のコカマキリはやっぱり珍しいんですね!

もう一度庭を探しましたが
茶色しか見つかりませんでした。
画像を残せただけでもラッキーでした。
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