私の苦手なミヤマクワガタ属、アマミミヤマの飼育を開始しました。
昨年入手した飼育個体が休眠覚醒するのを待っていたところ
メスがマットから出てきたので早々に産卵セットを組みました。
アマミミヤマクワガタ Lucanus ferriei Planet,1898
規制:捕獲・採集禁止(2013年10月1日施行)
体長:オス23〜51㎜・メス 26.5〜32.5㎜
分布:鹿児島県奄美大島
出現期:7~10月頃
↓ 小型の飼育個体ペア
↓ 休眠覚醒したメス
↓ オスはやや寝ぼけ気味
↓ オス38㎜ 2021年8〜9月羽化
↓ メス29㎜ 2021年8〜9月羽化
産卵セット
マットは、Sさんから頂いたカナブン類が問題なく育つという
「HEIWA」のふるい通しされた黒土と「ヒラタ・ノコ1番」を使用し
水分はやや多めにしました。
本土のミヤマクワガタの場合、幼虫は朽ち木の根元や土に埋まった部分で発見でき
また、土中から朽ち木を食べたりもするようなので
アマミミヤマの産卵セットもそれに倣い(ならい)
材を立て、しっかりとマットで埋めた「切り株風」にしてみました。
↓ マットは「黒土」と「ヒラタノコ1番」を半々
せっかく貴重な種を手に入れたのだから
飼育する期間の中でできるだけ多くのことを知りたいわけですが
最初にも書いた通り、ミヤマクワガタ属の飼育は苦手なわけで
今度こそうまくいきますように・・・
↓ 「切り株風セット」で、産卵箇所等の実際がみたい
聞き流し:ミヤマクワガタの祟り(たたり)
私はこれまで3種のミヤマクワガタを飼育しましたが、ことごとく失敗しています。
おそらくマットの栄養が高すぎたのではないかと考えてはいるのですが
もう一つ思い当たる節があり、それは初めて飼育したあのミヤマクワガタのことです。
80年後半、能勢の山で切り株の根元から大きな幼虫を発見し
「これがオオクワガタかっ!」と思い
Nescaféの瓶に砕いた朽ち木を入れて飼育しました。
やがて幼虫はマットの上に出てきて蛹化しました。
・・・あれ? ミヤマクワガタ?
がっかりしてそのまま放置したミヤマクワガタは
逆さ向いた状態でひどい羽化不全となりました。
はじめて見た羽化不全はショッキングで、触れることすらできませんでした。
それ以来、腐敗途中のおぞましい姿が私の心の奥には潜んでいます。
今思えばマットの上で蛹化したこと自体赤信号だったのですが
当時はそんなこともわからず、また「羽化不全」という現象や
「羽化不全」という医者みたいな言葉も知りませんでした。
このことをきっかけにミヤマクワガタ属の飼育は遠のきましたが
やはり興味というのは正直で、最近になって2種のミヤマ飼育をしました。
ミクラミヤマは羽化せず失敗、ラエトスミヤマも羽化せず失敗。
大して高温でもなかったのにやっぱりうまくいきません・・・
ミヤマの飼育ってどうよ?
そんなに難しいのか? それとも祟りなのか・・・
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