今年の6月に採卵したコルリクワガタの羽化が始まりました。
*過去記事「コルリクワガタの夏姿」の続きです
↓ 5月の野外個体
↓ 6月 産卵痕と卵
↓ 中央部 卵
↓ 8月 飼育下夏姿
↓ 9月 飼育下羽化 ♀
コルリクワガタの管理温度は
春の自然温から26度くらいの範囲で幼虫期間は4ヶ月前後です。
↓ 9月17日の朽ち木内 左の白いものは菌類に侵された個体
自然下では2年1化が存在すると思いますが飼育下では1年1化で
小~中型の確率が高いです。
↓ ティッシュを割り箸で形取り、簡易蛹室作成
デリケートな蛹
ティッシュを湿らせて作った簡易蛹室は
水分量が多かったせいか死亡率が高くなりました。
朽ち木内蛹室から取り出した蛹はカビ等の菌に侵されやすく
羽化直前で死亡する個体もでてきます。
これまでの経験では簡易蛹室に移す場合はやや乾燥気味の方が
安全と感じています。
↓ コルリ蛹のお尻付近は飴色になる
↓ 死亡個体 今回は羽化率が50%を切った
↓ 羽化途中で死亡 オス
↓ こちらのメスも羽化間近だが死亡しそうな体色
羽化~テネラル
コルリクワガタは羽化からどのくらいであの綺麗な色に仕上がるのか?
今回は時系列で様子を見ました。
↓ 9月24日・8時14分 羽化直後の上翅は透明に近い(♂)
⇓
37分経過 上翅に色が付き始める
⇓
105分経過 だいぶ色づいてきた
↓ 大あごは茶色
⇓
28時間と14分経過 羽は完色に近くなってきた
⇓
羽化から3日経過 大あごはまだ茶色
⇓
羽化から4日経過 大あごもだいぶ黒くなってきた
↓ 9月27日撮影 上記別個体
↑ 左の蛹は死亡
↓ メス 羽化間近の健康体
↓ 羽化2日経過 前胸や大あごはまだ茶色
最後に
飼育下では
オスよりメスの方が少しだけ遅く羽化する傾向にありますが
このまま越冬して来年の春に活動を開始します。
↓ 2017年春 飼育下
羽化した個体は再びマットに戻すのですが
一度取り出した新成虫はどうしても動いてしまいます。
来春までに死亡することも私のところでは珍しくありません。
そうならないよう可能な限り刺激を与えず
冬に向かわせます。
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