あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

競争社会

2014-04-13 11:27:07 | 日記
 格差社会、学歴社会、階級社会などこの国の社会を形容する言葉は枚挙いとまない。
 もちろん、13億人の大競争社会でもある。

 先日、北京市内を車で移動中に、中国人スタッフの女性の携帯にメールが入ってきた。
 彼女がメールを見ていると、今度は彼女の小学生の娘さんから電話がかかってきた。
 100点が取れなかったことを釈明し、さらに火に油を注いでいる様子。

彼女「このまえのテストで100点が取れなかったんですよ。」
拙者「そうですか、ご両親がよくできるとお子さんも大変ですね。」
彼女「そんなことないですよ、でも学校の先生からメールで送られてくるんですよ。」
拙者「点数ですか?」
彼女「いいえ、違います。今回百点をとった子供たちという写真がメールにあるんです。」
拙者「スゴイですね。ちょっと・・・。」
彼女「そうでしょう、日本は優しいでしょう。」
拙者「小学生の100点なんて意味ないでしょう。中学、高校ならすごいけど。」
彼女「私もわかってます、小学生で100点とっても中学生ではできない子の方が多い。
   わかっているんですけど、こう見せつけられると、なんで自分の子はこの中にいない
   んだ、ってなるでしょう。お母さん仲間で恥ずかしいじゃないですか。」
拙者「すごい競争ですね。」
彼女「そうなんですよ、学校もやり過ぎですよ。」

とまぁ、このような会話(すべて日本語)が交わされたわけです。
  
 日本では絶対にできないことだろうが、この国ではこれぐらいはして競争に勝ち抜くこと
を強いないと子供達は生きていけないのかもしれない。
 日本以上の学歴社会で格差社会なのだから。

 中国に生まれなくて良かったと思った瞬間だった。