★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

操作ハンドルの取り付け

2022-02-13 06:00:00 | 40cm反射望遠鏡
 1月18日に改良が終わった40cm反射望遠鏡を実際に使ってみると、望遠鏡を大きく動かす際は改良前よりも少し不便になってしまいました。

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 改良前です。
 改良前には鏡筒フレームの下の方を手で握り、望遠鏡を大きく動かしていました。 
 自動導入装置も付けてはいますが、手動の方が圧倒的に速く天体の導入ができるため、手動導入が普段のスタイルです。

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 改良後です。

 鏡筒フレームの下半分にカバーを付けたものですから、手を掛ける適当な持ち手がなくなってしまい、新たに操作ハンドルを設けることにしました。



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 2月10日(木)から加工していた取り付け部品です。
 左上は長さ30cmの住宅用手すり。税込み1780円でした。1cmほど長かったので、右上は切断した木材です。木ねじ取付け用の穴をM6用ネジ穴に加工済みです。

 アルミアングル材とアルミ板で作った取付け金具で、40cm反射望遠鏡の筒底に取り付けます。

 iP220212
 取付け作業です。

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 2月12日(土)の夕方に操作ハンドルの取り付けが完了。



 ついでに、極軸バランスウェイトの1枚を5kgから10kgの錘に交換しました。
 これまでの改良で様々な部品が取り付けられ、極軸バランスウェイトの重さが不足したためです。



 操作性を確かめるため、18時ごろに朧月を導入してみると、操作ハンドルの使い勝手は上々でした。

 これまで行ってきた改良、ほぼ終わったなあという達成感が改めて湧いてきました。
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40cm反射と15cm屈折の平行度確認

2022-01-29 06:00:00 | 40cm反射望遠鏡
 1月28日(金)の朝に起床すると、明け方までに15cmほどの降雪があったようです。

 音もなく降っていたフワフワ雪で、朝まで全く気がつきませんでした。
 朝9時に玄関前の車道を除雪後、屋上へ。

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 気温が上がる前だったので、屋根に積もった雪は自然落下していませんでした。

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 屋根の雪下ろし後、屋根を開けて記念撮影。

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 金星を見ながら3本設置しているファインダーの光軸平行調整を行いました。

 15cm屈折と40cm反射の平行度を調べてみると、15cm屈折基準で40cm反射は西に0.21度、南に0.04度ほどずれていることが確認できました。

 調整機能はないため、このまま使います。

 金星を見たついでに撮影もしてみました。
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 2022年1月28日10時28分に口径15cm屈折でコリメート撮影した静止画28枚をスタックした金星です。
 雲が迫ってきて急いで撮影したせいか、ボケボケの金星になってしまいました。
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40cm反射改良後の効果確認

2022-01-23 06:00:00 | 40cm反射望遠鏡
 2020年7月に完成した口径40cm反射望遠鏡は、見る方向によって微妙に光軸がズレる現象が発生していました。

 光軸のズレを軽減させるため、2021年9月から改良を開始。

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 その改良が終わったのが2022年1月18日(火)でした。


 その2日後、1月20日(木)の夜は晴れ。
 改良した効果の確認ができます。

 望遠鏡を様々な方向に向け明るい恒星の焦点内外像を眼視で観察すると、改良後は光軸のズレが相当減ったことが確認できました。

 改良前の光軸のズレの量を100%とすると、改良後は目検討で15〜20%ほどでしょうか。
 つまり、改良によるズレの軽減率は80〜85%ほどで、ズレの量は1/5ほどに抑えられました。

 改良前は、見る方向を変えた場合、主鏡の光軸調整ネジをその都度調整していましたが、改良後はそれほど神経質に調整する必要がないようです。


 光軸のズレを軽減するための行った改良点は次の2点です。

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 まず、補強フレームとして筋交(すじかい)を追加したこと。

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 次に、40cm主鏡を保持する主鏡セルのセンター金具と底板のクッション材を少し硬めのクッション材に交換したことです。

 画像に写っている水色の材料が交換済みのプラスチック製クッションです。心配した主鏡の歪みは感じられませんでした。

 ちなみに、茶色のものが改良前に使っていたフェルトにコルク材を使ったクッション材で、主鏡のジャッキアップ部品に使っています。



 4ヶ月間の作業が報われました。嬉しいな。
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口径40cm反射の改良が終わりました

2022-01-19 06:00:00 | 40cm反射望遠鏡
 前回のブログ記事 【 口径40cm反射の迷光防止対策 】からの続きです。

 2021年9月から続けていた口径40cm反射望遠鏡の改良が最終段階に入りました。

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 改良の最後に残っていた主鏡裏側迷光防止カバーの部品が1月17日(月)に完成。

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 これは、主鏡裏の接眼部側から見た迷光防止カバーを取り付ける前の状態です。

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 1月18日(火)に主鏡裏の迷光防止カバーの取り付けが終わり、予定していた改良作業が全て終わりました。

 赤色・黄色・緑色の丸シールは主鏡の光軸修正ネジの位置を示すためのものです。
 フレームのコーナーにはケガ防止に黄色のクッション材を貼りました。

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 ようやく改良が終わり、昼ごろに開閉式屋根(スライディングルーフ)を開け、昇降架台をリフトアップして記念撮影。
 サイドカバーがフレームから少し浮き上がっていました。後から直しておきます。(笑)

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 これは、2020年7月5日(日)の完成当初の画像です。
 迷光防止カバーがないため、コントラストが低下気味で、主鏡には埃が付きやすかったことを今回の改良で改善しました。

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 40cm反射鏡筒フレームの中間に開閉式の蓋を取り付けたので、同架している口径15cm屈折で太陽観望ができるようになりました。
 内合前後や外合前後の金星も、40cm反射鏡による火傷の恐れを気にすることなく15cm屈折で導入できます。



 鏡筒フレームの補強、主鏡セルクッション材の交換、主鏡の洗浄、主鏡カバーの取付けなど4ヶ月間かけた改良がようやく終わりました。

 この改良で結像面のコントラストアップ、主鏡の汚れ防止、光軸の微妙なズレの軽減が見込めるはず。

 なお、筒内気流を少しでも避けるため、サイドカバーや主鏡裏側カバーにはあちこちに僅かな隙間を設けてあります。

 星が見える夜に光軸の微調整を行います。
 見る方向によって微妙に変わる光軸のズレは軽減できたでしょうか。確かめるまでちょっと心配です。
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口径40cm反射の迷光防止対策

2022-01-17 06:00:00 | 40cm反射望遠鏡
 長野県木曽で行われた合宿から帰宅したのは1月10日(月)。

 翌日の11日から15日(土)までの札幌は記録的な大雪が続き、毎日数度にわたる除雪で筋肉痛です。

 夜は晴れず星が見えないので、口径40cm反射望遠鏡の光軸微調整ができません。

 今回の改良で、迷光対策とコントラストアップ対策も同時に行ったので、その様子を書いてみます。

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 サイドカバーを取り付ける金具を木板の上に置き、黒の艶消し塗装しています。

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 光路近くにあるボルト類も艶消し黒塗装を施しています。
 左は段ボールにネジ類を立て、これから塗装をするところ。
 右は塗装を施したネジ類です。

  (C) SUS Co.
 鏡筒のメインフレームとして使用したのは左の強化フレーム8本です。
 (右は厚さが薄い標準タイプのフレームです。黒色が市販されていて筋交用フレームとして使用)

 8本の強化アルミフレームはシルバー色のみ販売されていて、鏡筒フレーム内側面を艶消し黒のテープを貼ることにしました。



 1月16日(日)、札幌は久しぶりに雪が降らない天候で、スライディングルーフを開けることができました。
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 早速、強化フレームに50mm幅の艶消し黒テープを貼りました。
 黒テープを貼ったのが手前のフレームで、奥のフレームがこれから貼るところです。

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 こんな感じになりました。フレーム同士を連結するコネクタにも黒テープを貼ろうかなあ。ちょっと難しそうです。

 主鏡の裏側(接眼部の側)の迷光防止カバーをまだ作っておらず、主鏡のとフレームの隙間から薄紫色のカーペットが素通しで見えています。

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 迷光防止対策前の状態です。主鏡が剥き出しで汚れ気味でした。



 1月16日の午後から主鏡裏側の迷光防止カバーを作り始めました。
 詳細は近日中にアップ予定の 【 口径40cm反射の改良が終わりました 】をご覧ください。

※ 当初のブログ記事タイトルを「口径40cm反射の迷光防止対策その1」としていましたが、次回のブログ記事タイトルを「口径40cm反射の迷光防止対策その2」から「口径40cm反射の改良が終わりました」へ変更したことから「その1」を削除しました。

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