★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

目盛環の照明装置

2023-07-17 06:00:00 | 30D赤道儀
 宇治天体精機製の30D赤道儀には精密な目盛環が付いていることから、日中の天体導入時に大活躍しています。
 夜の天体導入時も、自動導入機能を使うより目盛環を使った方が素早く導入できるので大助かりです。

 今まで、夜間の使用時はペンライトで目盛環を照らしていました。それに加え、加齢で細かな文字が見にくくなってきたことから目盛環の読取り装置を作ってみました。

 何か利用できそうなものがないか100円ショップのキャン・ドゥで探したところ、安い照明装置を見つけました。

 底面に磁石が付いていて、鉄製の30Dには取付けが簡単ですし、550円という安さが決め手でした。大きすぎるのと明るすぎるのは工夫すれば大丈夫でしょう。多分ね。(笑)


 用意した材料です。
 使っていないファインダーから外した口径3cmの対物アクロマートレンズをルーペとして2個使います。焦点距離は12cmなのでルーペとしての倍率は約2倍です。


 とりあえず部品が完成。
 照明が明るすぎるので、上部の殆どを艶黒しのガムテープで覆い、下部の隙間に黄色のマスキングテープを二重に貼って減光しています。
 赤のマスキングテープにしなかったのは、赤色照明が嫌だったからです。(天体観望には眼の暗反応に有利な赤い照明が有効とされていますが、これは明るさを抑制している場合です。赤色は見づらいため明るくしすぎる傾向があり、明るい赤色は暗反応が遅いはずです。)


 極軸目盛環の上部に設置しました。赤緯目盛環にも同じように設置。

 これで、ますます使いやすくなりました。
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追加バランスウエイトの取付け作業

2021-11-13 06:00:00 | 30D赤道儀
 前回のブログ記事 【 バランスウエイト用ブッシュの製作 】からの続きです。

 ウエイト用のブッシュが完成したので、追加バランスウエイトの取り付けを11月5日(金)に行いました。

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 バランスウエイト追加前に安全面の準備が必要です。
 バランスが崩れると危険なので、開閉式屋根の上部鉄骨に鏡筒部をロープで保持し、さらに鏡筒の下部に脚立を置きました。(画像の左側)

 また、重いバランスウエイトの下部に脚立なども用意しています。(画像の右側)

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 完成した水色のブッシュをバーベルプレートに挿入。

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 10kg用のブッシュをはめ、これから黒色の10kgの重りを取付けるところです。

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 追加のバランスウエイトの取付けが11月5日に完了しました。


 ところが、40cm主鏡の蓋の追加による重量が増えることや、動きやすいアンクルウエイトを外したかったので、さらにもう1個の5kgウエイトプレートを追加することに。ブッシュも追加で1個製作する必要があります。

 s2111111
 11月11日(木)にウエイト追加が完了。ウエイトだらけになりました。(笑)
 ウエイトの総重量は12kg×3個+5kg×4個+10kg×1個=66kg、ウエイトの反対側の鏡筒部分の総重量は65kgほどになっています。

 メーカーが保証する鏡筒部の最大搭載重量75kgに対し、そろそろ限界かもしれません。(汗)

 それでも、望遠鏡全体を60cmほど上下させる駆動装置の最大昇降可能重量は500kgと、余裕を持って選択しておいたのが良かったと安堵しています。(笑)
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バランスウエイト用ブッシュの製作

2021-11-11 06:00:00 | 30D赤道儀
 2012年に購入した宇治天体精機製の30D赤道儀には、純正バランスウエイトが3個付属していました。

 純正バランスウエイト1個の重量は12kgで、赤道儀のウエイトシャフトに合うように内径35mmピッチ4mmのメネジが加工されています。

 31230725
 これは2014年に撮影した30D赤道儀の様子です。
 口径15cm屈折望遠鏡だけを30D赤道儀に搭載していたころは、純正バランスウエイト2個でバランスが合っていました。

 2020年に口径40cm反射望遠鏡を同架すると、純正バランスウエイト3個でも重量不足でバランスが取れません。

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 口径40cm反射を同架した際に、バランスウエイトの重量不足を補うために追加したのは、筋力トレーニングに使うバーベルプレート3個です。

 薄緑色の2個が5kgの中古バーベルプレートで、黒いのが10kgの中古バーベルプレートです。バーベルプレートの内径がウエイト軸よりも16mmほど大きいことから灰色の純正バランスウエイトでバーベルプレートを挟みラジアル方向にずれないよう固定しています。

 さらに、重量不足を補うため桃色の1.5kgアンクルウエイト2個を巻きつけています。



 ところが、2021年10月に鏡筒フレームの補強などで再度のウエイト不足になり、バーベルプレート1個を追加することにし、そのついでにウエイト軸の外径35mmとバーベルプレートの内径約51mmの隙間を埋めるブッシュを作ることにしました。

 なお、ブッシュというのは隙間を埋めるパイプ状部品のことで、アメリカの元大統領のことではありません。(笑)

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 ブッシュの材料に使ったのは、カタログ値で外径50mm内径25mmのMCナイロン901という材質のパイプです。(実測すると外径51.7mm、内径22.6mmでした。)
 バーベルプレートの厚みに合わせ電動バンドソーで切断中です。

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 小型旋盤で中グリ加工中です。結構、硬目のプラスチックでした。

 バーベルプレートには内径51mmほどの穴が開いているので、ブッシュとするためには外径も内径も削る必要があります。
 なお、プレートの種類ごとに内径が僅かに異なっていて、プレートごとに合わせ加工しました。

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 ブッシュが完成しました。
 なお、ブッシュの内径はネジ切りを省いています。
 黒いのは今回追加する5kgのバーベルプレートで、手で持っている水色のリングは10kg用のブッシュ、右側の2個は5kg用のブッシュです。

 次回のブログ記事は 【 追加バランスウエイトの取付け作業 】の予定です。
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望遠鏡の電源コード断線

2019-08-12 06:00:00 | 30D赤道儀
 屋上デッキを作っている最中、部材を望遠鏡の電源コードに引っかけて断線させてしまいました。

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 断線は2ヵ所。

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 電気配線が苦手ですが、圧着ペンチを使い元通りにします。

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 8月9日(金)に修理完了。無事通電。

 断線中の天候が悪かったことが幸いし、星見のチャンスを失わずに済みました。
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望遠鏡の自動導入WiFi化

2018-10-21 07:00:00 | 30D赤道儀
 自宅屋上に設置してある望遠鏡の自動導入WiFi化が完成しました。

 自宅屋上に設置した望遠鏡の架台は、宇治天体精機製の30D赤道儀です。
 アストロショップAUの小笠原さんの助言をいただき、iPadを使ってケーブルなし(ワイヤレス)で望遠鏡の自動天体導入が可能になりました。

 自動導入の機器構成は次のとおりです。
 iPad + WiFiアダプター + NS5000 + 30D赤道儀

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 手に持っているのが、小笠原さんに用意してもらったWiFiアダプターです。10月18日21時過ぎに小笠原さんに持ってきていただきました。
 画面の下に写っているのが30D赤道儀モーター制御用のNS5000です。

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 iPadアプリとして使用したのは、SkySafari Plus という有料アプリです。

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 望遠鏡をカペラに向け、初期セット(アライメント)をしたところ。

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 iPad に天王星を表示させ、天王星をクリックし、 Goto ボタンをクリックするだけで望遠鏡が軽やかに動いていきます。

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 30秒ほどで視野中央に天王星が簡単に導入できました。望遠鏡は天王星の方向を向いています。手前のiPadにケーブル類はつながっていません。

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 手持ちのコンデジで天王星をコリメート撮影してみました。天王星の視直径は3.7秒です。
 2018年10月20日23時11分、口径15cmF7.3屈折、ED1.5×エクステンダー、8mm接眼鏡、コンデジLX7の焦点距離200mm相当、合成焦点距離41,300mm、露出1/5秒、感度ISO1600

 天王星の他にも二重星や星団の導入を何回かしましたが、いずれも成功。
 これからの星見がますます楽しくなりそうです。
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