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★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

トルコ皆既日食

2011-10-23 00:30:00 | 1999トルコ皆既日食
 10月20日のブログ記事【トルコの方と星見】をご覧になった複数の方からトルコの印象やトルコ皆既日食の様子などのお問い合わせがありましたので、1999年トルコ日食旅行の様子を紹介します。

 1980年のインド皆既日食に初参加し、それ以降5回の皆既日食海外旅行を体験したことから、6回目となる1999年のトルコ皆既日食では、自主ツアーを企画立案することにしました。

 参加者は私を含め13人(男8人・女性5人)です。航空チケット・ホテル・現地ガイドの手配を1995年のインド皆既日食旅行でお世話になったビーエス観光札幌支店にお願いしました。日本人添乗員は旅費を安くするため省くことにしました。

 8月9日(月)に関西空港から出国。トルコ航空の直行便TK1017便に搭乗しイスタンブール空港に到着しました。国内線を乗り継ぎ1日目はアンカラ泊。

 トルコは親日的な国です。古くは1890年にトルコ軍艦のエルツゥールル号が和歌山県沖で遭難した際、和歌山県串本町の住民が献身的に救助活動したことや、トルコが戦った帝政ロシア(クリミア戦争1853-1857)を新興国の日本が破った(日露戦争1904-1905)ということも背景にあるようです。

 食べ物は旨いし、皆さん笑顔でとても親切でした。トルコはイスラム圏ですが、戒律はそれほど厳しくないようです。

 2日目の8月10日(火)は、カッパドキアを見学。カッパドキア泊。

 3日目の8月11日(水)は、シバス(SIVAS)という町に移動し、ここの競技場が日食の観察場所になりました。


 右下が私。持参した眼視専用10cmF6.4屈折を覗いています。皆既の1時間ほど前の写真です。
 撮影競技場には大勢の市民がいて、警察官もかなり配備されていました。


 同架した400mmF5.6望遠レンズにテレプラス2倍を装着し撮影した皆既日食の写真です。全方位型のコロナです。擬似ニューカークフィルターを装着したので、中心部ほどピンボケですが、当時としてはコロナの流線が出せたと思っています。(原版が行方不明なので、プリントから複写しました)

 眼視で見たコロナは、刷毛で引いたような微細な光の筋です。写真ではこの様子を1/10も表現できていません。

 トルコでの皆既継続時間は2分07秒でした。この分を加えると私が体験した皆既日食観察時間の累計は13分20秒となりました。


 皆既日食が終わって、警備の女性警官とツーショット。肩に置いた手がイヤらしいですね。すぐ抜ける拳銃が腰にぶら下がっていました(怖~)。
 3日目は日食を観察したシバス泊。

 4日目の8月12日(木)は貸切バスでアンカラまで移動。アンカラ市内を観光し空路イズミールへ。イズミール泊。

 5日目の8月13日(金)はエーゲ海最大の遺跡群が眠る古代都市エフェス観光。
 ホテルに戻る途中、少人数ツアーの強みで、エーゲ海で泳ぎたいと現地ガイドさんにお願いし、男性のみ海水浴をしました。エーゲ海で泳いだという強烈な印象が残っています。5日目もイズミールに連泊。

 6日目の8月14日(土)は空路イスタンブールへ移動。イスタンブール泊。

 7日目の8月15日(日)は終日市内観光。ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿、ボスポラス海峡がとても印象的でした。夕刻、イスタンブールから出国。
 往路のTK1016便では、私だけグループからかなり離れた座席でした。

 その理由は・・・。私のチケットにだけ氏名の後に「TRCN」と書いてあります(赤い丸の部分)。TRCNは tour conductor(添乗員)のことです。せめて飛行機の中ぐらいは添乗員(?)を客(?)から離してあげようという航空会社の配慮でした。
 企画立案者として13人分の分厚いチケット束を預かり国際線往復の先導役はしましたが、トルコ国内でリコンファーム(航空券予約の再確認)すら満足にできない「添乗員」でした。(英語が通じませんでした。トホホホ)
 でも、このチケットは添乗員役をしたんだという、いい記念になっています。

 8日目の8月16日(月)10時に関西空港に着陸し無事帰国。
 なお、帰国翌日の8月17日(火)の9時(日本時間)に発生した1999年トルコ大地震の影響で、イスタンブール空港は数時間閉鎖されたとのこと。

 帰国後、旅行記を書くため参加者の皆さんから原稿と写真を預かっていたのですが、このブログ記事を書く際、旅行記を出版していないことを思い出しました。預かった写真が行方不明なのです。
 申し訳ありません。この場を借りて深くお詫び申し上げます。どこかに間違いなく保管してあるはずなのですが、どうしても見つかりません。
m(_ _)m
コメント
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