★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

惑星撮像のベテランに宮古島でレクチャーを受けました

2023-09-20 06:00:00 | 沖縄県宮古島
 宮古島滞在中の風本さんが撮影した木星画像をチェックしていた際、惑星撮像のベテラン山崎明宏さんが宮古島に滞在中ということを偶然知り、山崎さんに連絡を取り9月18日(月)に滞在先へ押しかけてしまいました。

 風本さんも私も山崎さんとは初対面。同じ趣味仲間ということで、山崎さんに温かく迎えていただきました。


 山崎さんが宮古島に持ち込んだミューロン300とRST-300赤道儀です。左は、こんな重いものをよく持ち込んだものだとビックリ笑顔の風本さん。山崎さんの熱意に脱帽です。なお、山崎さんから画像のブログ掲載について了承をいただいています。


 惑星撮像のテクニックなどを山崎さんにご指導いただきました。

 翌日の9月19日(火)には、山崎さんに宮古島天体観測所まで来ていただき、2時間以上のレクチャーをしていただきました。
 初対面なのに得難い貴重なアドバイス、ありがとうございました。風本さんはヤル気が増してきたようです。私も二重星の拡大撮影をもう少し頑張ろうと思いました。


 山崎さんが東京で撮影された見事な木星です。ご本人からブログ掲載の了承をいただきました。ありがとうございます。木星の北極を上にして掲載。
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口径50cm反射鏡の洗浄

2023-07-05 06:00:00 | 沖縄県宮古島
 宮古島天体観測所の口径50cm反射鏡が汚れてきたので、2023年6月に風本さんと2人で反射鏡の洗浄作業を行いました。
 前回の洗浄は2013年3月でしたから、10年ぶりの洗浄です。

 6月30日(金)宮古島の9時の気温は30度ほど。


 重い50cm主鏡を鏡筒から外す前にバランスの崩れを防ぐため、脚立やテーブルを利用し鏡筒部が動かないようにします。


 接眼部を取り外し、50cm反射鏡のセルごと外します。

 主鏡の底面を斜めに削り軽量化しているとはいえ、セルも含めると20kg以上もある重量物なので、上の画像を撮影後に風本さんと2人でようやく外すことができました。前回2013年のときは4人がかりでした。せめてもう1人の手が欲しかったなあ。


 主鏡セルを床に置き、主鏡バッフルを外しています。この後、主鏡押さえセンターリングを外し、母屋の浴室に主鏡本体を搬入。


 まず、シャワーで水をしばらくかけてから、中性洗剤で表面を刷毛でゆっくり小さな円を描くように撫でてやります。その後に水洗。これを2回繰り返しました。

 精製水をかけ、残った小粒の水滴をティッシュペーパーで吸い取り、洗浄完了。結構綺麗になりましたが、2005年の望遠鏡完成以降18年が経過したため、反射率は見た目以上に低下していると思います。


 主鏡を観測所内に運び入れます。重いので腰を痛めないようにしないと。(笑)

 先ほどの逆の手順で主鏡を鏡筒に組入れ、組込み作業は2時間ほどで終わりました。組込みの際に2人の息が合わず、鏡筒と主鏡セルの隙間に風本さんの指が挟まってしまい、指に血豆をこさえてしまいました。

 主鏡の洗浄が終わったので、お次は光軸調整です。その様子は次回のブログ記事に続きます。

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宮古島天体観測所の水漏れ修繕

2022-12-05 06:00:00 | 沖縄県宮古島
 2022年10月下旬に観測所を訪問したKさんから「屋根の西側から水漏れが少しだけ発生している」という連絡を受けました。


 宮古島に到着した翌日の11月30日(水)の朝から雨が降り続き、修繕作業ができません。画像は雨が降っている最中に観測室の東側から撮影。
 雨漏れが西側の内壁を伝わって少しだけ床のカーペットを濡らしていることを確認しました。


 宮古島に来て4日目の12月2日(金)にようやく雨が降り止んだので、開閉式屋根を少し開け、建物西側の外から内部を撮影。
 開閉式屋根の隙間から漏れてしまうほんの僅かの雨水を屋根の開閉部に渡した雨どい(黒色)で受け、排水部品(白色)で建物外に流す仕組みです。
 水漏れは、建物外に雨水を流す白いプラスチック製の排水部品が破損したのが原因で、建物の内部壁面を雨水が伝わりカーペットを濡らしていました。


 これは西側の排水部品を設置した2020年3月時点の写真です。
 ここが屋根開閉時の振動で雨どいの位置が少しずれて排水部品の破損につながったようです。私が考えた排水構造が悪かったためです。

 12月2日(金)、大型DIY店の開店時刻の9時に合わせ、修繕材料を購入。
 観測所に戻り3時間ほどで修繕作業が完了。今度は大丈夫かな? 作業を終えてから雨が降ってきました。


 12月3日(土)の9時過ぎに撮影。
 一晩中降っていた雨は、黒色の雨どいの水勾配で観測室西側の方に流れ、改良した灰色の排水部品から建物の外へと流れていることが確認できました。
 雨漏れの要因となった開閉時の振動で雨どいが動かないよう雨どいの固定方法も改善しておきました。

 2005年に全国の星仲間8人で開設した宮古島天体観測所は、2019年9月の台風で屋根が吹き飛んだ際、Kさんと私の二人で補修したりしています。
 建築して17年も経過している訳ですから、あちこち痛むのは当然で、修繕が欠かせません。

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2022年11月下旬 札幌から宮古島へ

2022-12-01 06:00:00 | 沖縄県宮古島
 新型コロナウイルスの感染者が増える中、火星の撮影をするため札幌から沖縄県宮古島まで遠征中です。滞在中は宮古島天体観測所の修繕も行う予定です。

 11月29日(火)の早朝6時50分に札幌の自宅を出発。小雨で気温は9度。ここ数日の気温は3度から5度ぐらいだったので少し暖かく感じます。

 7時04分発の空港連絡バスに乗車。早朝の便ですが座席は半分ほど埋まっています。定刻通り7時50分に新千歳空港に到着。

 往路はJALの特典航空券を使用。
 JAL便だと羽田空港と那覇空港の2回乗り継ぎになってしまい、保有マイルの減少が大きいのが痛いですね。帰路は乗り継ぎが1回で済むANA便を使いますが、ANAマイルが残り少ないので、往路はJALマイルで予約。帰路はANAマイルで予約します。

 新千歳空港8時50分発のJAL502便は50%ほどの搭乗率。

 上空は青空。使用機材はエアバスA350-941で、2020年12月に投入された新鋭機です。機体記号はJA08XJ。
 羽田空港には定刻よりも少し早めに到着。

 1回目の乗り継ぎ、羽田空港12時00分発のJAL915便は満席状態。
 座席のお隣りのかたのお話では、旅行割引が沖縄以外取れなかったので、やむを得ず沖縄旅行を選択するしかなかったそうです。それが混んでいる訳なんでしょうね。


 2回目の乗り継ぎ、那覇空港15時30分発のJTA565便に搭乗。
 エンジンカバーに描かれていた黄色のお魚さんが可愛いので撮影し、画像を確認すると、機体には青いカラーリングしていることがエンジンカバーに映り込んでいました。
 そうです。私が搭乗したのはジンベイジェット。機体記号JA05RKでした。搭乗時には全く気がつきませんでした。


 宮古空港に着陸し、機外へ出た所で撮影したJA05RKです。
 ピンク色の「さくらジンベイJA06RK」には過去に何回か搭乗したことがありますが、青いJA05RKは初めてでした。


 JTA日本トランスオーシャン航空のサイトから引用させていただきました。

 到着時の宮古島の気温は28度。札幌とは20度から25度ほどの気温差です。
 タクシーで観測所に向かいます。相変わらずカード払いはできず現金払いのみで運賃は1190円。
(11月30日のテレビニュースで、札幌は雪が積もったとのこと。日本は広いですね)

 Kさん所有の観測所母屋の室内は気温30度。クーラーを作動。
 今夜は晴れそうなので、観測室の屋根を開け、望遠鏡の鏡筒クーリングファンを作動。

 ガレージ内に置いてあるKさん所有のクラウンのバッテリーを繋ぎエンジン始動。
 宮古島では自炊するので、6kmほど離れたマックスバリュー店まで食料品の買い出し。

 宮古島のことを人があまり住んでいない離島と思っている方が多いようですが、人口は55,000人ほどで大きなショッピングモールもたくさんあり生活には全く不自由しません。
 北海道の市町村人口と比べると、石狩市58,000人ほど、北広島市58,000人ほど、登別市46,000人ぐらいの人口規模です。


 来島した初日に晴れるなんてラッキーです。望遠鏡を外気温に馴染ませるため扇風機を使っています。夕飯後に星見を始めます。

 なお、宮古島では、自炊用の食料品を購入したり修繕用部材を購入する以外は外出しないようにします。10日間ほど滞在の予定です。
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宮古島天体観測所の整備作業

2021-10-03 06:00:00 | 沖縄県宮古島
 宮古島天体観測所は2005年に開所、早いもので16年の歳月が流れました。

 8人のメンバーが共同で使ってきましたが、ここ数年はKさんと私の2人が使うことが多くなり、2019年9月の台風で屋根が吹き飛んだ際はKさんと私の二人で補修したりしています。

 今回、屋根の水漏れが皆無になったことから Kさんと相談の結果、水漏れの影響などで汚れが酷いタイルカーペットを交換することにしました。

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 10月2日(土)の9時過ぎ、観測室内の備品を屋外に搬出。

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 汚れが酷いタイルカーペットを剥がし掃除機をかけるKさん。

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 今回は1枚315円のタイルカーペットを30枚を交換。56枚ほど敷き詰めていたうちの約半分を交換したことになります。

 経年劣化で表面がボロボロになったタイルカーペットも数多くありましたが、多少汚れているだけのものは再利用しています。


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 口径50cm反射と口径15cm双眼鏡の清掃も終え、Kさんに記念撮影してもらいました。

 10月になったとはいえ、宮古島の日中気温は32度。汗タラタラです。予定していた整備作業もほぼ終了し、これから星見三昧の予定です。
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