★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

2024年冬季、初めての屋上除雪

2024-12-19 06:00:00 | 観察器材の記事
 今シーズン初めて自宅屋上の除雪をしました。

 2024年12月14日(土)の午前中は懸案事項だった口径25cmドームキルハム式望遠鏡の加工をし、昼食後に屋上の除雪を開始。


 ここ数日、日中の晴れがなかったためスライディングルーフに積もった雪が自然落下していません。北西からの風雪で吹きだまりができていました。

 札幌管区気象台のデータによると、12月14日時点の札幌の積雪は11cm。私が住む東区はやや積雪が多く15cmほど。


 30分ほどで除雪が終わりました。

 札幌では冬型の気圧配置が続くと曇天か降雪が続きますが、いつでも星が見られるようにしています。


 ところで、札幌管区気象台の発表によると、12月18日までの札幌市の積雪量は18cm、岩見沢市の積雪量は例年の3倍の118cmにもなっているそうです。
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天文年鑑の発行日

2024-12-18 06:00:00 | 観察器材の記事
 天文年鑑というのは誠文堂新光社が前年の11月下旬に発行している天文予報などが掲載されている書籍です。

 2025年版の天文年鑑が札幌で発売開始された2024年12月7日(土)に大型書店で買い求めました。定価+消費税10%を加え1500円です。例年よりも発売日が1週間ほど遅いと感じたことから過去10年分の「発行日」を確認してみました。


 左端は私が最初に購入した1967年版で定価250円、発行日は11月20日です。

 2016年版から2020年版までの発行日は11月26日です。札幌で店頭に並ぶのは本州よりも2日遅れだったと記憶しています。

 2021年版と2022年版の発行日は11月27日、2023年版は11月28日、2024年版は11月30日と徐々に遅くなっていました。
 2025年版の発行日は12月12日ですが、札幌で店頭に並んだのは12月7日で発行日の5日前でした。

 天文年鑑を購入したその日に所用があって札幌市天文台を訪問した際、紫金山アトラス彗星の画像を載せるために発行が遅くなったんじゃないかと星仲間が言っていましたが、真相はどうなのでしょう。

 なお、天文年鑑発行の歴史については2022年6月のブログ記事 【 月面「緑の海」? 】に詳しく書いておきました。
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池田さんが自宅に来てくれました

2024-11-17 06:00:00 | 観察器材の記事
 2024年11月3日(日)に開催された「星見人の会2024@士幌」で初めてお会いした池田さんが11月10日(日)に自宅へ来てくれました。

 望遠鏡の自作という趣味を持つ天文愛好家さんは珍しいと思います。望遠鏡の自作という共通の趣味で札幌在住という奇遇が重なり、初めてお会いしてから1週間後に我が家へ来ていただけるという嬉しい展開となりました。


 まず、屋上に設置した自作のカセグレン式口径40cm反射望遠鏡を池田さんに見てもらい、記念撮影。
 光学系は知人の田口さんに研磨していただき、アメリカから直輸入した接眼部以外は全自作の鏡筒です。タカハシ製TOA150屈折望遠鏡と共に宇治天体精機製30D赤道儀に同架しています。

 池田さんは自作部分を丹念に見てくれています。私もついつい説明が長くなりました。


 ちょうど太陽が見えてきたので、コロナドフィルターを付けた15cm屈折望遠鏡で太陽を見てもらっています。

 工作室も見学していただきました。同じDIY仲間で今後はお互い協力し合いましょうということになりました。

 池田さんの訪問で私の自作熱が再燃してしまいました。(笑)
 長年ほったらかしの口径25cm反射望遠鏡の自作を再開します。自作経過を11月21日(木)から順次アップの予定です。
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2024年の星見人の会に参加

2024-11-05 06:00:00 | 観察器材の記事
 2024年11月3日(日)に士幌高原ヌプカの里で開催された「星見人の会2024@士幌」に参加してきました。

 参加予定していた天文指導員のYさんと一緒に私の軽自動車イエロースーちゃんで行くことになり、会場到着前にYさんの希望で昼食は帯広名物の豚丼に決定。


 帯広市内の「ぶた一家」というお店へ入店する際、Yさんが何か撮影していると思ったら激写されていました。(笑)


 豚丼とトンカツのセットを食べ満腹に。

 開催時刻から少し遅れて15時過ぎに到着。高台から見ていた小笠原さんが私の車が黄色いことからすぐに到着がわかったようで駐車場の案内をしてくれました。


 天文指導員OBのSさんが2024年4月にアメリカで見えた皆既日食遠征について発表を行っていました。
 参加費1,500円を大会スタッフにお支払いし会場後方に着席。

 渡されたリーフレットによると、今回の参加は56人。個人発表と特別公演「低緯度オーロラの観測」が終わり、参加されている方々へ挨拶。
 超久しぶりに会う懐かしい方もいて、今夜の星見が楽しみです。
 この日は17時から20時まで近隣住民が自由参加の「ミニ星空まつり」も同時開催となっていて、星見人の会参加者の望遠鏡が何台も並び始めていました。


 私が特に注目したのは自作された口径32cm反射望遠鏡です。
 当初、所有者さんが不在。望遠鏡の自作部品を丹念に見ると凄いアイデアと加工技術に唸ってしまいました。
 そうこうするうち、所有者さんのIさんが戻ってきました。挨拶し色々とお話しさせていただくと、何と個人では製作が難しいウォームホイルの自作までしてしまうDIYの達人でした。

 この日はXW40という接眼鏡にOIIIというバンドパスフィルターだけ防寒着のポケットに入れて参加。天文愛好家さんご自慢の望遠鏡に私が持ってきたXW40で微光の星雲の見え味を試そうという魂胆です。
 同行のYさんは一般観望者への星空案内を率先して行っていました。さすが天文指導員。

 20時過ぎに一般観客がお帰りになり、駐車場の眩しいライトが消灯されました。いよいよ本格的な星見の始まりです。

 夜空の暗さを測るSQM装置で測定すると、SQM値21.2でした。ここヌプカの里の過去の測定値は21.3から21.4でしたから、少しだけ透明度が悪いものの、天の川がハッキリ見える空の暗さです。

 口径32cm反射にOIIIフィルターを付けて見る網状星雲は圧巻でした。存在どころか星雲の濃淡の筋模様までハッキリと確認できました。なお、これだけ夜空が暗いとフィルター無しでもちゃんと確認できます。

 参考として宮古島天体観測所の口径50cm反射望遠鏡で見た網状星雲(西側のNGC6960)のスケッチです。
 XL40mm接眼鏡にOIIIバンドパスフィルターを使用。天頂ミラーを併用しているので東西が逆の裏像です。スケッチ時の倍率は138倍、視野は28分角です。

 東側の網状星雲(NGC6992、6995)の方が西側のNGC6960よりもやや明るく見やすいのですが、模様が複雑すぎてスケッチするのを諦めたという経緯があります。
 今回の星見人の会では、眼視で西側も東側も見ましたが、天文初心者さんの一人が大きく広がる東側の網状星雲を「白いマユ毛」と表現していました。

 このほか、皆さんの愛機で星雲星団をたくさん見せていただく他に、XW40mm接眼鏡の設計者Aさんとの望遠鏡談義がとても参考になりました。

 観望会の途中、屋内でビンゴゲームが開催されましたが私はクジ運が悪く収穫がありませんでした。無料提供された「おでん」を美味しく頂戴。

 観望再会直後に、屋上に設置されている望遠鏡を天文台スタッフSさんの計らいで見学させてもらいました。

 4mドーム?内にはペンタックス製の口径15cmF12屈折望遠鏡が設置されています。
 過去に使われていなかったこの望遠鏡をSさんは復活され、観望会もボランティアとして説明役もこなしているそうです。拍手!


 夜半過ぎから雲が発生してきました。天文指導員Yさん撮影の画像を拝借。
 気温はちょうど0度。寒い訳です。

 翌日4日(月)の昼過ぎに札幌で用事があるので24時過ぎに皆さんにお礼を伝えYさんと帰路へ。

 帰路の車中でYさんは普段見ることが難しい暗い夜空での星見体験や、星空愛好家さんの熱い想いに触れたことで得るものが大きかったと熱く語っていました。

 高速道路だと途中休憩し難いので一般道を通り、途中何度か短時間の休憩を取りながら札幌の自宅に戻ったのは4日6時でした。往復走行距離623kmで、札幌の手前50kmほどで燃料残油計の警告ランプが点灯。
 警告ランプを無視してしばらく走ったものの心配になって給油したところ、公表されている燃料タンク容量27リットルを超える27.56リットルの給油に驚きました。

 次回の参加は自作望遠鏡を持参しようと思案中です。


【2024年11月7日18時:記事追加】
 11月6日(水)から7日(木)にかけ北海道は寒気に覆われ全道で積雪がありました。札幌市でも平野部で初冠雪。星見人の会が開催された士幌町の最低気温はマイナス7度。士幌高原の標高は600mほどなのでマイナス9度ぐらいだったはず。かなりの積雪もあったと思います。開催日が少し早めで良かったですね。
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吉田秀敏さんの天体観測所を訪問

2024-11-03 06:00:00 | 観察器材の記事
 恒星が月の裏側に隠される天文現象「星食」(古い言い方だと掩蔽)の観測や小惑星による恒星食の観測者として有名な吉田秀敏さんのご自宅を10月31日(木)に訪問し、貴重なお話をお聞きしてきました。

 実は吉田さんと私は旧知の間柄で、お会いするのは40数年ぶりです。


 自宅屋上が観測所です。


 ドーム内にはミード製の口径30cmシュミットカセグレンとタカハシ製口径10cm屈折が赤道儀に同架されています。


 赤道儀はミカゲ製です。


 吉田さんが一晩で観測する星食の予定表を見せてもらいました。何と一晩で10個以上の星食を観測し、その結果を専用アプリで解析し関係機関へ報告しています。過去50年以上も星食観測としかるべき機関への報告をライフワークとして続けられています。

 吉田さんは真の天体観測者です。なお、2011年7月のブログ記事 【 観望と観測の違い 】もご覧ください。


 星食現象を撮影後、専用アプリで解析中のパソコン画面を私が接写させてもらいました。解析には様々な留意事項があり、繊細な作業で観測精度を上げていることが理解できました。

 現時点では恒星の明るさの変化を1/100秒単位で計測していて、1/1000秒単位までの精度アップを狙っているそうです。
 なお、1/100秒精度での時刻合わせはGPS装置で全世界の共通時刻(UT)との同期を取っているとのことでした。


 星食の観測をすると、それまで重星として知られていなかった恒星が重星だと判明する場合があります。

 吉田さんが観測した小惑星による恒星食の結果は毎年発行される天文年鑑にも掲載されています。2024年版天文年鑑には257ページから261ページまで6回の観測結果が掲載されています。

 吉田さん、観測状況のブログ掲載を快く承諾していただき、ありがとうございました。

 おまけの画像です。

 1977年8月5日から7日に支笏湖青少年フレンドシップセンターで開催された「第8回星と楽しむ会」での一コマです。第10回大会記念出版誌28ページを接写。
 大会最終日の8月7日朝に有珠山が大噴火。支笏湖畔の会場にいた81名の参加者には強烈な記憶が残りました。
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