2018年7月21日(土)今年の夏は早くから猛暑が続き、各地で記録的な高温状態の日々が続いている。こんな真夏の暑い時期には山へは行かないことにしていたが、仕事で土曜日に尾瀬に行くという会社のスタッフがいたので、女房と2人で乗せて行ってもらうことにした。早朝5時前に新潟を出発し8時前に戸倉の駐車場に着いた。既に強い日差しが照り付ける9時頃、鳩待峠から山ノ鼻に向かって下り始めた。登山道は森の中なので強い日差しは避けられるが無風のため蒸し暑く汗が噴き出してくる。山ノ鼻に着く前にすでに汗ビッショリになっていた。これから先の日陰のない尾瀬ヶ原の木道歩行が思いやられた。しかし、歩き始めると日差しは強いものの、風が吹き抜けて意外に涼しく感じた。ただそれも午前中で、昼近くになるとさすがに暑くて汗が噴き出してきた。竜宮小屋には昼前に着いたが、小屋の周辺のベンチは昼食をとる人で一杯であった。しかも木陰がなく炎天下である。我々高齢者は熱中症の危険もある。小屋の中へ入ってみるとそこは結構涼しかった。すると女房が「休憩一人500円」という看板を見つけた。食堂を開放してお茶付きで休ませてくれるのだ。すぐに申し込んだが、案内された食堂には他に客は誰もいなかった。おかげで涼しい室内でゆっくり昼食をとることができた。小屋の中に入らないとこのサービスがあることはわからない。炎天下で汗をかきながら昼食をとる人たちを窓の外に見ながら、少し贅沢をさせてもらった。高齢者にとってはありがたいサービスだった。会社のスタッフはこの近くで調査をしていたが、山ノ鼻での集合時間を決めて、我々は一足早くヨッピ橋経由で牛首に戻り山ノ鼻へ向かった。山ノ鼻から鳩待峠までもうひと汗かき、16時過ぎに峠に着いた。途中熱中症で倒れている人がいたが、団体ツアー客でガイドもついていてトランシーバーで救助隊と連絡を取っていたので、そのまま脇を通り過ぎた。我々も熱中症の一歩手前という感じで、やっとの思いで鳩待峠にたどり着いた真夏の尾瀬行きであった。
〈先月来た時にはなかった看板である、熊の出没が増えた?〉
〈竜宮に向かって木道を黙々と歩く〉
〈ノリウツギの花盛り〉
〈まだ咲き残っていたニッコウキスゲ〉
〈池塘と至仏山〉
〈カキツバタの紫が良く目立つ〉
〈竜宮小屋近くから燧ケ岳〉
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〈今年は雨が少なく湿原が干上がっている場所もある〉
〈最も暑くなる時間帯に咲くヒツジグサ〉