2012年1月24日(火)、10年ほど前、新潟市の公民館活動サークルの写真同好会に入らないかと中矢さんから誘われ、二人で一緒に入会した。 当時会員は12、3名だったと思う。
入会した年のこと、ほとんどの会員が県展に作品を応募していて、入賞や入選の実績を持っていた。我々新入会員も是非応募するようにと勧められ、私も中矢さんもとりあえず作品を出すことにした。 しかし、まだ入会して間もないため、作品になるような写真はほとんどなかった。 仕方がないので今まで取った写真の中から良さそうなものを選んで出すしかなかった。
その年の県展入選者が新聞に発表された日、何と私と中矢さんの名前が載っているではないか! そして、他の会員の名前はいくら探しても見当たらなかった。 入会間もない新入会員だけが入選していたのである。 多分それがきっかけで彼女は写真にのめり込んでいったのだろう。 私はその後も県展には毎年応募し続けているが、いまだに入選はその時の1回こっきりである。 中矢さんもしばらく不発だったが、昨年か一昨年に再び入選を果たしている。
新発田市の奥の限界集落の山里にアトリエを持っている彼女は、被写体には事欠かない環境にいた。 いつか、写真集を出したいという話は前々から聞いていたが、昨年の暮れに「写真集を出すことになったので、記念パーティを開くから出席してほしい」という電話をもらった。 ついに自費出版することにしたのかと思いきや、東京のちゃんとした出版社からの発売本である。したがって書店に並べられているはずである。 次はニューヨークで個展をやりたいとか…。 さすが、こわいもの知らずのおばちゃんのパワーはすごい!
〈中矢さんの手作りだという料理が並べられた会場のブルーカフェ〉
〈冬青社から出版された中矢澄子写真集「家族」\2,600+税〉