我が家のネコは外の寒さなど関係なく安らかに眠りこけている。もう年齢は15歳くらいになっているはずだが、未だに階段を駆け上ったり降りたり、元気に家中を走り回っている。病気もほとんどしない。人間の歳にすればもうとっくに高齢者のはず。ボケ老ネコにならないことを願っている。
〈暗くなるころから真冬のような吹雪になり、あっという間に一面が銀世界に変わる。〉
〈外の天気に関係なく安眠をむさぼる我が家のネコ〉
2010年3月22日(月)、海岸から約2㎞、海抜高8mの位置にあるこのミズバショウ群落は新潟県指定天然記念物に指定されている。場所は新潟県胎内市地本にある。周りが水田に囲まれた約1.3haの面積に数十本のハンノキ林があり、その中に地下水が湧き出ていくつかの池塘のような水たまりや小川ができている。20年ぶりくらいに訪れてみたが、昔とほとんど変わっていない。少しハンノキが大きくなった感じがする。
今日はうす曇りだが非常に風が冷たく、まるで真冬のようである。もう着ているものが冬物ではないので、寒くてとても長くは外にいられない。
ミズバショウもまだ開花したばかりで花も葉も小さい。4月上旬が見ごろになりそうだが、今頃の方が早春の感じがよく出ている。
〈海岸に近く、標高も低い場所に自生するミズバショウ。〉
〈地下水が湧き出ているため水は澄んでいる。〉
〈道に近いところにはまだ咲いている花が少なくアップの写真は難しい。〉
2010年3月21日(日)、昨日は穏やかで戸外の方が暖かい一日(最高気温は23度)であったが、今日は一転して冬型となり未明から風が強くなってきた。今日はお彼岸である。お昼近くになって雨もやんで風も小康状態になってきたので墓参りに出かけることにした。
今日は全国的に黄砂がひどかったようだが、新潟でも車は汚くなっていたし、墓石も黄砂で黄色っぽく汚れていた。父が7年前に亡くなったのを機に、岐阜から新潟に墓を移した。と言っても墓石は新しく造ったためまだ真新しい。母が掃除用のタオルを忘れたと言ってハンカチで拭きとっていたが、この黄砂ではたぶん明日までにまた汚れてしまうだろう。
帰りに新潟の庶民の味、下町のだんご屋のおはぎを買って帰る。この店の支店がJR後線の白山駅前にある。自宅からはこちらの方が近いのでよくダンゴやおにぎりなどを買いに来る。新潟名物笹だんごを始め醤油ダンゴや赤飯、おにぎりなどがうまい。このだんご屋は田中屋本店というhttp://www.dangoya.com/。甘党の私にはありがたい店である。
〈田中屋本店のおはぎ。なかなかうまかった。〉
〈今日は天気が悪く、食っちゃ寝の一日。好物の柑橘類も胃袋に収まる前についでに1枚〉
2010年3月20日(土)[2]、植物園には、チューリップの他にも洋ランやキク科の植物もそれほど多くはないが咲いていた。また水中庭園と称して、水草などの水中植物を使った箱庭的な大小の水槽が展示されている。
常設展示の熱帯植物ドームは最初のころからあまり変わり映えしないので、ほとんど立ち止まらず通り過ぎただけである。お金がかかっている割に入場者はまばらで、にぎわいに欠ける施設になっている。植物園で人を集めるには、興味ある企画展を常に催していないと、何度も足を運ぶ人は少ないだろう。ここは指定管理者制度によるものかどうかはわからないが、以前とあまり変わり映えのしない魅力のない公共施設になっている。
〈洋ランも咲いているが控えめである〉
〈名前はわからないがキク科の花も咲いていた〉
〈水中庭園と称される水槽の中の箱庭〉
2010年3月20日(土)[1]、今日は春の色を撮りに新潟県立植物園http://botanical.greenery-niigata.or.jp/に出かけた。企画展はチューリップだった。色はともかく形が多彩なのに驚いた。却って昔からあるオーソドックスな赤いチューリップがなつかしくて新鮮である。新潟では毎年このチューリップの花を使った花絵が市内のあちこちに展示される。まだ1ヶ月以上先になるがこの花はすぐに萎れてしまうので、色が鮮やかなのはほんの数日である。
植物園の珍しい色や形の鉢植えチューリップも良いが、やはり新潟の広大な砂丘地の畑に残雪の飯豊山系を背景にして見渡す限り咲き誇る景観がいい。
2010年3月19日(金)、今日は久しぶりに春らしい良い天気になった。県庁に行ったついでに天気につられて18階の展望回廊に上がってみると、飯豊山系はかすんで良く見えなかったが、残雪の五頭山系の稜線が春霞の向こうに浮かんでいる。
そろそろ残雪の山も行ってみたいとは思うが、足腰がイマイチ完治しないままである。ゆっくり登れば大丈夫とは思うが性格的に難しい。結局無理してしまうのでいつまでたっても治らない。
年をとるとヒアルロン酸だのグルコサミンだのコンドロイチンだのというのを摂取しないといけないのだろうか?サプリを飲むのはきらいだし、人の弱みにつけこむような、いかにも効きそうなコマーシャルにものせられたくはない。根性で直してやる!
〈残雪の五頭山系の稜線が春霞に浮かんで見える〉
〈日本海と信濃川に挟まれた対岸の新潟島。こうして見るとほんとに幅が狭い〉
〈県庁と新潟島を結ぶ信濃川に架かる千歳大橋〉
2010年3月17日(水)、昨夜の強風で海岸道路(国道402号)は砂漠の中の道路のように砂をかぶっていた。ひと冬の間に数回はこういう状態になる。そのたびに除雪車ならぬ除砂車?が出動して砂を排除する。その砂はまた海岸に捨てられるので風が吹けばまた同じことの繰り返しとなる。
新潟は浸食海岸なので今まで砂浜がどんどん削られていった。それを食い止めようと離岸堤や護岸が整備された。離岸堤の効果で砂が付き始めると今度は飛砂の問題が起こってくる。
私は朝が早いのでいつも除砂車が来る前にこの道を通過しなければならない。最近は明るくなったのでまだよいが、真冬はまだ真っ暗なので時々吹きだまりの砂山に乗り上げそうになる。最近はヤバそうな日はこの道路は通らないことにしている。10年以上前になるが、娘の車が吹きだまりの砂山に突っ込んで動けなくなり、助けに行ったことがある。
何もしないで自然のままにしておけば、この辺りは相当高い砂丘ができるだろう。この場所にこのような道路を設計したこと自体が問題だが、今になって「飛砂を何とかできないか?」という相談を受ける。海岸との間に砂防植栽や海岸防風林を造成できる幅があれば何とかなるが、波しぶきが飛んでくるような砂浜の背後では人工物で防止するしかない。それも海岸に砂が供給されて発生源が常に存在する間は除砂作業を繰り返すしかない。
我が家と海岸との距離は500mほどあるが、その間の土地は保安林に指定されているにも関わらず防風林がない。ひと冬越すとサッシの溝に細かい砂が溜まる。痛みも早い。
ここに家を建てて40年近くなるが、その頃から町内では役所に善処を申し入れていたが未だに解決されないままである。その頃植栽された近くのクロマツ植林地は、今では立派な海岸防風林の役割を果たしているのに…。保安林が私有地であるために強制力がなく、いつまでも草地のままになっている。かといって保安林なので他の土地利用も不可能なのである。
困ったものだ!
〈まるでサファリラリーのような状況となる強風の吹き荒れた翌日の海岸道路〉
2010年3月15日(月)、今朝のNHKニュースのトップにトキ順化センターのケージの中と外で赤外線カメラによってテンが確認されたことが報道された。14日の0時過ぎと未明の3時過ぎだったらしく、我々が赤外線カメラを設置した直後のことである。これで土日を返上して大急ぎで取り付けたかいがあったというものだ。しかし、まだ侵入経路は特定された訳ではなく、今後の結果待ちであるが、多分近日中にある程度は解明されるだろう。
ただ現場を見る限り、それが複数個所ある可能性が高く、そのためには赤外線ライトをもっと増設する必要がある。全ての箇所を特定するのはまだ時間がかかりそうだ。
今晩から再び天気が崩れそうなので、今日は大学構内のクロマツ林の間伐後の写真を撮りに現場に行った。写真を撮り終わって帰ろうとしたら新たに造成した園路付近に何か動物がいる。良く見るとタヌキのようだ。こちらと目が合っても逃げようとしない。
何枚か写真を撮って拡大してみると体全体の毛が抜けてしまっているようだ。会社に帰って動物の専門スタッフに見せると「これはひどい疥癬(かいせん)症だ!」と言う。どうやら、ダニが媒介する皮膚病に感染しているようだ。具合が悪かったので動作が鈍かったのかもしれない。林内がすっきりして棲みづらくなったかもしれないが、それは私のせいではないからね!
〈何か白っぽくて変だなと思ったが、病気だったとは気の毒に…。〉
〈シッポの毛はあるがやはり正常ではないようだ。〉
2010年3月14日(日)[2]、昼前に家に戻ることができたので、今日は予定通り角田山に雪割り草が咲いているかどうか見に行くことにした。昨年は3月20日に行っている。その時は咲いてはいたが朝早すぎたため、ほとんどが下を向いたつぼみ状態のものが多かった。
昨年より一週間早いが、今日は午後からなので咲いているのが見えるかも知れないと期待して出かけた。角田浜の駐車場は車が一杯停まっている。相当数の登山者が入っているようだ。おそらく雪割り草目当ての人たちが多いに違いない。半年振りに登山靴を履いたが今日は山頂までは登らず、花が目的だったので7合目あたりで引き返した。
〈振り返ると春の海が広がっている。今朝出てきた佐渡は春霞で見えない。〉
〈微妙に違う色の雪割り草が1か所にかたまって咲いている。〉
〈今日見た雪割り草の中で一番大きな株。最近では珍しい。〉
2010年3月14日(日)[1]、目が覚めると部屋のカーテンの外が明るくなっている。日頃はまだ暗いうちに起きるので、いったい何時だと思って時計を見ると6時を少し過ぎたところだった。昨夜はトキの順化ケージの監視用カメラの取り付け等で遅くなり、ホテルに着いたのは12時を回っていた。ホテル側が間違って部屋の2重貸しになっていたトラブルがあり、30分ほど待たされ、ようやく部屋に落ち着いた。それからコンビニで買った弁当でやっと夕食にありついた。ホテルは天然温泉だったので、そのあと冷え切った体をゆっくりと温めることができた。結局2時ころようやく眠ることができた。普段は多少遅く寝ても5時前には目が覚めるが、さすがに今日はそういうわけにはいかなかった。
せっかくなので朝風呂に入った。昨夜は真っ暗で何も見えなかったが、目の前に大佐渡山脈の山並みと加茂湖の水面が広がっていた。
とりあえず予定の作業は終わらせたので、今日は9:25発のジェットフォイルで新潟に戻ることにした。
風は冷たくて少し寒いが、快晴のため残雪の大佐渡の山々が輝いて美しい。とても島の風景とは思われない雄大な景色である。トキがこの空を飛び回る日がくるのだろうか?
〈ホテルの前は加茂湖、背後には残雪の大佐渡山脈が美しい。〉
〈新潟行きジェットフォイルから見えた大佐渡の山は迫力がある。まるでアルプスの景観みたいだ。〉
2010年3月13日(土)、今日も休日出勤で会社に出ていたら、佐渡トキ保護センターの所長から電話があった。順化ケージに侵入したテンの侵入経路を調査するのに夜でも撮影可能なビデオで自動録画できるものを大至急取り付けたいが何とかならないだろうか?ということだった。あれだけ全国ニュースになってしまったので、いつまでも侵入経路が特定できないとなるとまた批判を受けてしまうのは想像できる。一刻も早く設置したいが今日明日は土日でどうにもならなかったのだろう。かなり困っている様子が電話でも伝わってくる。
頼まれた仕事は断らないのがわが社のモットーである。それに昨年は大学サイエンスフェスタで使うトキの映像を撮影するために野生復帰ステーションの人たちにはお世話になった。
その時の撮影を担当してもらった協力業者に連絡を取って今すぐ準備可能な機材を用意してもらい、夕方のジェットフォイルで急きょ佐渡に向かった。
順化ケージのある野生復帰ステーションに到着したのは19時近くになり、あたりはすでに真っ暗になっていた。環境省の保護官と県トキ保護センター所長らとすぐに協議を行い、現場に赤外線ランプと赤外線ビデオ、記録用デッキ、接続ケーブルなどを運び込んだ。順化ケージは全く照明施設がなく、用意してもらった投光器1台だけの作業となった。おまけに非常に寒い。作業が終わったのは夜の11時を過ぎていた。設置効果が出てくれることを願って野生復帰ステーションの管理事務所を後にした。所長からはまさか今日の昼過ぎに電話して今日中に来てくれるとは思わなかったと感謝された。
彼らは、急きょ明日視察に訪れることになった環境大臣と県知事への説明用資料の作成に全員が残ってまだ仕事を続けていた。
〈新潟港を17時のジェットフォイルで佐渡に向かう。小樽行きのカーフェリーの前を通り過ぎる。窓の外は小雨が降って寒い。〉
〈暗闇の中での作業は大変だ、おまけにすごく寒い。夜中までかかってやっとビデオカメラと赤外ライトの取り付け、記録用ハードディスク、ケーブル接続などの作業が終わった。〉