たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

今日も荷物を担いで白神山地を2時間登る

2012-09-29 09:28:48 | Weblog

2012年9月28日(金) 今日はとりあえず1日でできる範囲の作業をして帰ることにする。 能代市内のホテルを6時に出発し、調査地点のブナ林に9時過ぎに到着した。 昨日より遅いペースで登ったが、休憩をそんなにとらなかったため、時間的にはあまり変わらなかった。 今日は、温度計のデータの回収と積雪計の読み取りと補修、調査杭の打ち直しなどを行った。 積雪計の下部の補強用の角材は熊にかじられて半分ほどになっていた。 しかしブナの幹には熊剥ぎなどの跡はなく、ペンキを塗った人工的なものが気に入らなかったようだ。 ここには2本の積雪計が立ててあるが、2本とも熊がかじったあとがあった。 白神山地には600頭の熊が生息していると言われているらしいが実体はよくわかっていない。 現地を2時半に切り上げ下山する。先日新しく買った登山靴は今日で5日目だったが、途中から靴擦れができてしまった。 今までは何でもなかったが、荷物を背負っていたので力のかかり方が違ったのかも知れない。 次回からは何らかの対策を考えなければならなくなった。

〈林道の終点。ここから2時間登ると調査区に着く。〉

〈折りたたみの梯子やカケヤなどの道具を背負って出発。ちなみに私は5㎏の杭1本とスコップだけだったが、それでも水や食料もあり結構バテてしまった。〉

〈1時間以上登ると尾根に出る。ここから世界遺産のコア地域(核心地域)に入る。〉

〈地上4mの高さに取り付けてある温度計の入った箱を外してデータを読み取った後、紐を補強して再び元の位置に設置する。〉

〈積雪計の控えの柱は熊にかじられてこのありさまである。〉

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白神山地に調査に入る

2012-09-29 08:48:39 | Weblog

2012年9月28日(木)  朝9時に白神山地の秋田県側、水沢ダムの駐車場で森林管理局の担当者と待ち合わせ、調査プロットのある現場まで案内してもらうことになっていた。 彼らと合流してから30分ほど車で林道を登る。 林道の終点で我々はこれからの調査のための資材の一部を荷揚げするため、荷物を背負って森林官たちの後に続いた。 荷物を背負っているせいもあるが、彼らは歩くのが速く、とてもついていけない。 普通なら休まないで登って行くのだろうが、我々に気を使って20分おきくらいに休憩時間をとってくれた。 歩き始めて30分以上はスギ林の中の急登だ。 白神山地のイメージではない。 その後ブナ林が中心の落葉広葉樹林になったが、ほとんど二次林で原生林の景観には程遠い。 コア地域にはいっても、ごく普通のブナ林が点在する山である。 2時間歩いてようやく調査区のあるブナ林に到着した。 ある程度まとまった面積のブナ林ではあるが、我々が今調査している朝日山系のブナ林の方が大木も多く原生的な雰囲気がする。 以前に訪れた時も白神山地より原生的なブナ林は他にいくらでもあると感じたことがあった。 ただ、全体を見ていないし、これだけまとまった面積が残されているのは、ブナそのものより、その森林が支える生態系の豊かさが貴重なのだろう。 現場を確認して資材を下ろし、すぐ次の現場に移動するために下山を開始した。 またそのスピードの速いこと! 今度は荷物がないので何とかついて行ったが2回ほど派手に転倒してしまった。 明日はもっとゆっくり登ろう。

 

〈秋田県側の白神山地の連山が見えてきた。〉

 〈調査地のブナ林。それほどの大木は見当たらないが倒木も多く適度にギャップがある自然林だ。昔は炭焼きが入っていたらしい。〉

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今日は珍しく鳥海山が良く見える

2012-09-29 08:25:06 | Weblog

2012年9月26日(水)  白神山へ向かう途中、山形道から鳥海山が良く見えた。 今年はあきらめた鳥海山だが、来年は登ってみたい。 しかし、3時間を超えるアプローチの山はだんだん厳しくなってきた。 目が悪いため下山に時間がかるのも理由だが、悔しいけれど体力の衰えも否めない。 明日からの白神山地の調査も、山の標高こそ低いが調査地までのアtアプローチが長く、荷物を背負ってなのでかなりきつい仕事になりそうだ。

〈夕日に照らされた鳥海山を山頂まで望むことができた。ここは何回も通るがめったに山頂まで見えることはなかった。〉

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雨の月山登山

2012-09-24 13:00:30 | Weblog

2012年9月23日(日) 昨日は午前中の仕事を片付け、午後からお彼岸の墓参りを済ませた後、そのまま新潟駅に送ってもらい、秋田行きの特急「いなほ」に乗った。 目的は女房のガス抜き登山のための月山1,984m行きである。 昨夜は鶴岡駅前のホテルで泊り、今朝は早朝5時半に出発して月山の8合目登山口弥陀ヶ原に向かった。 今回、本当は鳥海山に登る予定だったが、使える時間と体力とを考えた結果、目的地を月山に変更した。 昨日の鶴岡市は雲ひとつない快晴だったが、今日は曇り空で予報もあまり芳しくない。 雨を覚悟で7:00ちょうどに登山口を出発。 勾配は緩いが石が敷き詰められたゴツゴツする歩き辛い登山道を、つまずくと危ないのでほとんど足元ばかりを見ながら黙々と登り続けた。 時々雲が切れて周りの景色が一瞬見えることはあるが、すぐにガスの中に消えてしまう。 コースタイム通り1時間40分で仏生池小屋に到着。 少し腹が減ったので小屋でコーンスープを頼んで、昨夜鶴岡駅前のパン屋で買ったパンを食べる。 そこから山頂までは雨も降り出して滑りやすくなった石の上を注意しながら登る。 後ろで悲鳴が聞こえて振り返ると、女房が登山道脇の斜面下部の灌木の茂みの中であおむけにひっくり返っている。 足を滑らせたのは確かだがどうしてそういう格好でひっくり返っているのか本人もよくわかっていないらしい。 とりあえず引っ張り起こしたが、右足に力が入らないと言う。 しばらくして何とか歩けるようになってきたので一安心したが、彼女がひっくり返った場所に、まだ新しいミネラルウオーターのペットボトルが転がっていた。 どうやら前に登って行った人もここで転倒したようだ。 10時過ぎに無事山頂の神社に到着したが、全く視界が利かない。 山頂小屋で昼食を食べ、一休みして同じ道を下山する。 なおさら滑りやすくなった石の道を下るが雨はやまない。 3時間弱で駐車場に戻ったが石の登山道のおかげで時間の割に膝と足首が疲れた。 雨の日には登りたくないルートだ。

〈弥陀ヶ原の入口にある案内板〉

〈弥陀ヶ原の湿原〉

〈小さな池糖の脇に咲くリンドウ〉

〈9合目の仏生池小屋の前にある真名井神社〉

〈時々一瞬視界が開ける。しかし山頂はガスの中。〉

〈山頂の月山神社〉

〈山頂はいかにも信仰の山という雰囲気〉

〈山頂小屋で昼食をとって小一時間休憩をとる。〉

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JR米坂線小国駅の待合室にいたのは熊だけだった!

2012-09-19 19:10:43 | Weblog

2012年9月18日(火) 今日から朝日山地のブナ林の調査に入ったが、仕事の都合で私だけ日帰りで帰ることにしていた。 夕方までに、朝日山地のブナ林に、連続した20m×20mのプロットを25ヶ所と1m×1mのプロットを30ヶ所を3人で設定し終え、現場に近い宿泊施設の「りふれ」でひと風呂浴びて夕食を食べ、19時過ぎにJR小国駅まで送ってもらった。 駅の待合室はガランとしていて誰もいないようだった。 切符を買いに中に入ろうとしたら、一人だけj乗客が待っているのが見えた。 目の悪い私には黒っぽい服を着た人が向こうを向いて新聞でも読んでいるかのように見えた。 待合室の中に入って見て初めてそれが熊のはく製だということがわかった。 最近はニュースでも熊の出没が多いと聞いていたので、最初は本物か!と思ってドキッとした。 それにしても駅の待合室に熊のはく製なんか置かないでもらいたい。 小国町では以前、熊が民家に入って冷蔵庫のドアを開けて中のものをあさっていたという話を聞いていたので、駅の待合室に熊がいても何の不思議もないのだ。 いつも乗り降りする人たちはいいが、初めて来た人にとっては、夜誰もいない待合室に熊がいれば驚くのが普通である。

〈待合室に置いてある熊のはく製〉

〈誰もいない夜の待合室でばったり会えば、はく製でも驚いてしまう。〉

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軽井沢の別荘地で遭難!?

2012-09-16 21:36:52 | Weblog

2012年9月16日(日) 中間報告書を纏め始めたが、まだ確認していない場所がどうしても気になって今日は軽井沢に行ってきた。 ちょうど連休で息子が乗せて行ってくれることになったので助かった。 しかし、軽井沢の連休は大混雑で渋滞し、7時過ぎに新潟を出て10時頃には小諸ICをおりていたのに軽井沢の野鳥の森に着いたのは12時近かった。 車で寝ているという息子に2時過ぎに戻るからと言って補足調査に出かけた。 計画地に含まれる国有林の未利用林班林の外周を囲むようにある使われていない林道跡をたどる。 予想では外周をたどって反対側の道路に出るはずだった。 しかし出たところは人気のない別荘が点在している別荘地であった。 軽井沢の別荘も今は廃屋になって使われていないものが結構多い。 全く方向がわからなくなり、感を頼りにとりあえず下りの道を歩き始めた。 しばらくすると別荘を管理しているパトロールカーがやってきた。「このあたりは昼間もクマがうろうろしているから気をつけてください」と言われた。 近くで仕事をしていた人に道を聞いたが、説明だけでは良くわからない。 彼は親切に略図を描いて渡してくれた。 どうも私の頭のナビとは全く反対の方向に来てしまったらしい。 彼は「まず、別荘地の管理事務所まで行って、そこでその先の道を聞いたほうがいい」とアドバイスしてくれた。 彼の描いてくれた地図を頼りに薄気味の悪いほど静かな別荘地をかなり長時間歩いた。 やっと別荘地の管理事務所らしい建物が見えてきた。 その前まで行くと、中から先ほどのパトロールしていた人が「やあ、無事にここまで来れたね。」と言って出てきた。  そして、「ちょっと待って」と言ってこの付近の印刷された地図を持って戻ってきて道順を説明してくれた。 おかげで何とか車の停めてある場所にたどり着くことができた。 しかし今だになぜ反対側の道ではなく、元の道に戻ってきたのかわからない。 一応カメラについているGPSのスイッチを入れておいたので後で確認はできるだろうが・・・。 全くキツネにつままれたような感じである。 それにしてもあの管理人のオヤジがいなければ戻れなかったかもしれない。 熊の出没も多い地区なので、今頃捜索願いだったかもしれない。

〈ここから草が生茂った道跡をたどり始めたのだが・・・。〉

〈奥に入るにつれて道は荒れ果てて消えかかっている。〉

〈途中にこんな別荘の廃屋が・・・。〉

〈人が荒らしたのか熊が荒したのか?〉

〈全く人影のない別荘地に出る。〉

〈やっと別荘地の管理事務所にたどり着く。〉

 

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大学主催の企業との懇談会

2012-09-14 09:59:44 | Weblog

2012年9月13日(木) 県内企業と新潟大学の懇談会がANAクラウンプラザホテルで開かれた。 今年はチームインターンシップ(TIS)の報告会もあるというので参加することにした。 当社も今年はこのTISをはじめとするインターンシップの学生を3つの大学から計10名受け入れている。 TISは企業が必要とするコミュニケーション能力やプロジェクトチームでの企画能力向上の訓練のため、昨年試行され、今年から単位として取り入れられている。 昨年の試行に参加した学生のうち2人がその概要と成果についてプレゼンテーションを行った。 2人ともなかなかうまいプレゼンであった。 しっかり自分のPRもして就活もやっている。 ひとりは外国でも発表したらしく、英語でのプレゼンだった。 2人とも女子学生であったが、昔の学生と比べると立派なものである。 厳しい就職状況の中で大学も何とか就職率を高めようと必死である。 学生が変わったというより、それ以上に大学が変わったのだろう。ただ、企業に求められる人材を育てる努力は買うが、学生たちがテクニックだけに走らないようにちゃんと教育してもらいたい。

〈学長の挨拶。100社以上150名以上の企業人が集まっていた。〉

〈会費2,000円の懇親会。 ほとんど大学が負担しているのだろう。〉

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JICA本部に営業に行く

2012-09-12 12:07:53 | Weblog

2012年9月11日(火)  新潟県の国際課を窓口にして、主に当協会と県の専門部署がコンソシアムを組んで実施しているプロジェクトのうち、モンゴルと中国の案件について、来年度分の申請前に営業を兼ねてアドバイスをもらうべく、東京のJICA本部まで県国際課の担当者と出かけた。 実はこのこの2つの案件は昨年度新規に応募したのだが、不採択になった案件である。 ある程度不採択の理由を事前に聞いていたので、昨年の申請書を修正し、指摘部分を強化して持って行った。 新潟県からの申請が多いという理由もあるが、最近のJICA事業は予算の削減もあり、かなりハードルが高くなった。 特に中国案件は、中国の経済成長の他、最近の領土問題なども絡んで一層難しくなっている。 基本は発展途上国に対する支援なので当然と言えば当然だが、20年以上も続けてきた黒竜江省との技術交流も、全て自腹というわけにはいかず、継続に黄色信号が点滅し始めている。 モンゴルは当協会が中心になって進めてきた案件が今年で一つ終了するので、比較的可能性は高い感じであった。 モンゴルの案件が決まれば、私はまた来年から東ゴビに行かなければならない。 私が行けば必ず雨が降るジンクスがあるため、先方には喜ばれるかもしれないが、遠いので体力的には結構きつい。 乗りかかった舟だったが、いつの間にか船頭にさせられ、皆は岸壁で手を振っている図式になっている。 緑化関係の技術者が不足しているのと、特に若い人材がいないのが課題である。

〈JICAに置いてあったパンフレットによれば、地球上の80%は発展途上国に住む人々である。〉

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登山靴の足慣らしに角田山へ

2012-09-10 07:12:53 | Weblog

2012年9月9日(日) 昨夜、好日山荘に行って登山靴を買った。 今履いているのは何年前に購入したのか忘れたが、恐らく15年は経っているだろう。 最近、下りで良く滑って転ぶので、靴底がすり減っているのだろうと思って見てみると、タイヤで言うとスリップラインを過ぎて溝が消えかかっていた。 店に持っていったら「相当使い込んでいますね」と驚かれた。 店員に「なるべく軽く、幅の広い靴を探してほしい。」というと、「お薦めは絶対これです。」と言ってシリオの靴を出してくれた。 他の靴と履き比べてみたが、やはりお薦めの靴が履きやすい。 さらに足の楽なインソールをつけて購入することにした。 今日は前から女房に頼まれていた高倉 健の「あなたへ」という映画を見に行くことになっていた。 出かける車に昨夜買った登山靴と山の道具を積んで帰りに角田山に足慣らしに行くことにした。 今日も暑い一日になりそうだったので、少し涼しくなった夕方に登ろうというわけだ。 映画が14時15分に終わり、角田山の湯之腰口から15時15分に登り始めた。 尾根に出ると涼しい秋風が心地よい。 やはり夕方にして正解だった。 靴は何の問題もなく歩きやすい。 最近は仕事で山に行くことが多い。 下りに良く滑って転ぶことが多くなったのは歳のせいで踏ん張りが効かなくなったためだと思っていたが、確かに靴底がすり減っていたせいもあったようだ。 もう少し早く買い替えるべきだったと思った。 11月中旬までは仕事と遊びでまだ何回か山に行く予定がある。 もし、これで違いがなければ転ぶのは歳のせいになってしまう。 果たして靴の効果は?

〈尾根は秋風が吹き抜け涼しかった。〉

〈残暑の厳しい日が続いているが、山では秋の花が咲いていた。 ミズヒキとキンミズヒキ〉

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朝日山地のブナ林へ

2012-09-08 14:14:21 | Weblog

2012年9月7日(金) 先月末に朝日山系森林生態系保護地域内のブナ林に設定したモニタリング調査用プロットの位置が適正かどうかについて、アドバイザーのO先生に確認をしてもらうため、再び山形県小国町から朝日山地の現場に入った。 昨夜の雨とは打って変わって今日は朝から快晴となり、快適なブナ林の散策となった。 全国的にそうだが、大きなブナの原生林が残る地域は○○平と呼ばれる比較的傾斜の緩い押し出し地形や段丘状の場所が多い。 小国町にも朝日山地には今回の調査地「白布平(しらぶだいら)」をはじめとして、「針生平(はんなりだいら)」、「よもぎ平」、「在所平」があり、飯豊山地には「温身平(ぬくみだいら)」などがある。 いずれも原生に近いブナ林が広がっている所が多い。 調査予定地へは心細い吊り橋を2つ渡って行かなければならないが、その先の3つ目の吊り橋が最もスリリングである。 同行のスタッフもO先生も行ったことがないというので、さらに30分ほど奥にある3つ目の丸太1本のつり橋を案内した。 豪雪に耐えるためには床板は取り外さなければ積もった雪の重みで吊り橋は壊れてしまう。 したがって床板を外しやすいように1枚だけにしたり、雪が積もりにくいように丸太1本にしているのだ。 

〈原生林に近いブナ林が見渡す限り広がっている。〉

〈1つ目の吊り橋〉

〈2つ目の吊り橋〉

〈3つ目の吊り橋〉

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山形大学演習林と湯田川温泉

2012-09-08 07:20:24 | Weblog

2012年9月6日(木)、 鶴岡市での打ち合わせが早く終わったので、同行の山大を退官された先生に案内してもらって市内にある農学部の演習林に寄った。 面積は700ヘクタール以上あり、その70%がブナを中心とする落葉広葉樹林とのことであった。 学生たちが実習で泊りこむ施設を見せてもらったが、建物は30年くらいは経っていそうな古いものだったが、中の設備は当時にしてはよく整備されていると感じた。 施設の前には渓流が流れていて、ここでイワナが釣れるそうだ。 その奥の試験地には学生たちが作った高さ5mほどの櫓があり、少し高い目線から森を眺められるようになっている。 山形大学の農学部は鶴岡市にあり、演習林が近くて便利である。 90年生以上のスギ林もあり、樹高も40mを超えるため、長い通し柱の需要があるときには1本単位で買いにくる業者もいるということであった。 時々伐採して販売し、大学の経費の補填にも役立っているらしい。

〈演習林の建物。講義室や宿泊室、食堂やキッチンなどが整備されており、食事は学生たちが自炊している。〉

〈目の前の川でイワナが釣れるらしい。〉

〈学生たちが作ったという展望櫓〉

 

25年ぶりの湯田川温泉

夜は同じ鶴岡市にある湯田川温泉に宿泊、森林管理局や庄内森林環境ふれあいセンターの担当者と、退官後今は札幌に住んでおられるアドバイザーの0先生を囲んで明日の朝日山地の現地踏査の打ち合わせと懇親会を行った。 湯田川温泉は約25年ぶりだったが、当時は24軒あったという旅館が、今は9軒しか残っていないという話である。 特にここ数年やめていく旅館が増えたらしい。 温泉街は昼間見たときは建物がそのまま残っているので、前と同じだなと思ったが、夜になって外に出てみると、やはり明かりの数が少なく活気は失われている。 長引く不況が古い温泉地にも大きな影を落としていた。

〈往時の半分以下になってしまった温泉街の明かりは寂しかった。〉

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寒かった熊沢田代の現地検討会

2012-09-03 11:52:07 | Weblog

2012年9月2日(日) 8月31日に群馬県の川場村にある世田谷区民健康村に入り、9月1日の午前中は毎年この時期に開催されている植生セミナーの最終日の講義を担当したあと、夕方から尾瀬御池ロッジで当社が担当する「尾瀬植生復元」の現地検討会に向かった。 川場村からなら大清水に出て三平峠か小渕沢田代を超えて沼山峠まで歩き、そこからバスで御池に行くのが最短距離ではあるが、午後からの出発では沼山峠の最終バスに間に合わない可能性が高いし、一人では多少不安もある。  車だと日光から桧枝岐を経由して御池に行くか、小出、只見を経て桧枝岐に向かうかしなければならない。 いずれも大周りで時間がかかる。  カーナビでは小出経由が若干早かったので、迎えに来てくれたポスト・ドクター・インターンシップ生のブレンディ君と沼田から関越自動車道で小出に向かった。 ちょうど4時間ほどで御池ロッジに到着したが会議には30分ほど遅れた。 しかし、担当者がちゃんと進めてくれていたので無事検討会を終了し、いよいよ今日は燧ケ岳の山腹2,000m付近にある熊沢田代の現地まで検討委員や環境省の自然保護官らとともに登る。 昨年度の施工後の状況と、今年度予定地の確認を行った。  

 今日は朝から曇っていたが出発する頃から小雨が降りはじめ、ほとんど山は一日中ガスの中で、残念ながら遠望は全く効かなかった。 熊沢田代では風も強く思わぬ寒さに、登りで汗ばんだ体が冷え切って震えるほどだった。 下界では連日の猛暑でいい加減参っていたので、今日は涼しくていいや、と思っていたのだが、こんなに寒いとは予想していなかったた。 山の天気には油断は禁物である。

〈御池ロッジでの検討委員会〉

〈熊沢田代は風が強く非常に寒かった。〉

〈昨年の復元作業の施工場所をチェックする検討会のメンバー〉

〈秋の花リンドウ(エゾリンドウ)が咲いている〉

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