たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

日本森林学会公開シンポジュウム「雪国の森と木を活かす」

2019-03-21 17:29:27 | Weblog

2019年3月21日(木)新潟市で開催されている日本森林学会の公開シンポに朱鷺メッセに出かけた。今回のシンポのテーマは、誘ってくれた大会運営委員長のK氏が取り組んでいるテーマでもある。特に新潟県に多いブナを中心とする落葉広葉樹の利活用は、未知の大きな可能性を秘めている。全く発想を変えた商品化が必要だと思うが、そのためには、この森林学会のメンバーとは全く異なるジャンルの人たちとのコラボが不可欠だ。 そういう多様性を含んだ上流から下流までのネットワークを構築することが必要だろう。 今日のシンポジウムのパネラーには、県産材のスギの他、広葉樹のブナも挽いている製材業者や、「広葉樹のまちづくり」を進めている自治体の担当者も参加していたが、建築や家具製造の関係者は参加していなかった。 さらに今後重要と思われるのは、雪で曲がったものや建築・家具などには使えない小径木などの素材の特徴を活かせるデザイナーや、例えば新潟県の誇る世界ブランドの洋食器産業とのコラボなど、全く違う業種との商品開発である。 今回のシンポでは、学会という特殊な人種の集まる場としては、ある種の壁を破ろうとする試みであることは感じられた。 今後学会としてどのように扱われるかはわからないが、森林を林業の場として扱うことが少なくなった今、中山間地の新しい産業起こしとして、これまでの林業とは違った新しい産業創造につながることを期待したい。 

〈シンポジウムは500人以上の盛会であった。〉

〈ブナを中心とした木工製品の展示販売ブース〉

〈朱鷺メッセのタブ林とブナ林〉

 

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