2011年10月6日(木)、これから林業を始めたいと言うグループに頼まれて調査している森林が新潟県関川村にある。 約300haの対象地にはスギ林やコナラを中心とする落葉広葉樹林の他に、数年前に皆伐されたものと現在伐採中の落葉広葉樹林がある。 今日は数年前に皆伐された伐採跡地の密生した落葉広葉樹低木林を調べた。 低木の樹高は1~3m程度でコナラ、カスミザクラ、ホオノキ、リョウブ、ヤマモミジ、オオバクロモジなどが40,000本/ha以上の高密度で密生していた。 ほとんどが1.5m前後なのだが、中に2.5~3mになって頭ひとつ抜き出ている樹種がある。 それは、コナラ、カスミザクラ、ホオノキである。 このまま手を加えなくてもあと10年もすればこの3種類が優占する落葉広葉樹林が成立するだろう。 ただし、伐採前には最も優占していたと思われるコナラは意外と少ない。 恐らく樹齢が高くなりすぎて萌芽更新ができなかった株があったのだろう。 それでも日本では山を丸裸にしても数年で隙間無く樹木で覆われる。 来月来日する東ゴビ砂漠のドルノゴビ県からの緑化技術研修生が見たらどう思うだろうか? この恵まれた日本で林業が成り立たないというのはどう考えても異常である。
〈伐採されたばかりの落葉広葉樹林〉
〈伐採後数週間で根元から次世代の新芽が伸び始めている。〉
〈3年で丸裸だった山腹が樹木で覆われるようになる。樹高は1~3mになっている。〉
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